ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

株式会社CVSベイエリア(2687)のホテル施設の閉店及び特別損失の計上に関するお知らせについて

◆目次◆

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
本日は、投資先のホテル施設閉店という悲しいリリースがありました。
shousanshouuoは、株式会社CVSベイエリアの末席株主です。
今回は「株式会社CVSベイエリア(2687)のホテル施設の閉店及び特別損失の計上に関するお知らせ」についての記事です。

まとめ


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株式会社CVSベイエリア(2687)は、東証券取引所市場第一部へ上場しており、来月からはスタンダード市場への移行が予定されている千葉の企業です。

同社は、千葉・東京でのビジネスホテル・ユニット型ホテル(カプセルホテル)の運営マンションフロントサービス事業クリーニング事業コンビニエンス・ストア事業成田市でのキャンプ場運営等を行っています。

本日、同社は休業中だったユニット型ホテルの閉店を発表しており、合わせて3.3億円の特別損失が生じる見込みである事を発表しています。

なお、同社は赤字決算の予定となっていますが配当は維持する見込みとなっています。
そのため、同社の予想配当利回りは3.70%予想配当+優待利回りは19.53%となっています。
今後もまだ同社にとっては逆風が続きそうですが、もうしばらく末席株主として同社を応援しながら様子を見ていきたいと思っています。

株式会社CVSベイエリアとは

東京証券取引所市場第一部へ上場しており、来月からはスタンダード市場への移行が予定されている千葉の企業です。

同社は、コンビニの店舗運営ビジネスホテル・ユニット型ホテル(カプセルホテル)の運営マンションのフロントサービス等を提供している企業です。

ホテル運営に関連してクリーニング事業を行っていたり、成田でバーベキュー場・キャンプ場を運営したりもしています。

同社の歴史

1981年に、市川市でコンビニ加盟店の経営を開始したのが同社のルーツです。
1989年には、サンクスとフランチャイズ契約を結び、サンクスの店舗運営を行っていた様です。
2000年には、大阪証券取引所ナスダック・ジャパンへの上場を果たし、株式公開を行っています。
2002年になり、企業買収でクリーニング事業を開始しています。
同年には、東京証券取引所市場第二部へも株式を重複上場という形で上場させており、
2006年に東京証券取引所市場第一部指定銘柄となっています。
2009年になり、こちらも子会社化でマンションフロント事業を開始しています。
同年からはホテル運営を開始しており、市川市に「CVS・BAY HOTEL」を開業しています。
2012年になり、フランチャイズ契約をローソンへと乗り換え、サンクスからローソンの運営を開始しています。
2015年からは、ユニット型ホテル(カプセルホテル)を東京都中央区に開業しています。
その後は、徐々にビジネスホテルの増築や、ユニット型ホテルの店舗を拡大していました。
2018年には、運営していたコンビニエンスストアの大半をローソン及びローソンアーバンワークスに事業売却という形で承継させる事で、ホテル事業を主力事業に据えています。
当時は、インバウンドの観光客等からもユニット型ホテルの人気があったのでしょう。
しかし、その後はご存じの通り新型コロナウィルス感染症の影響でホテルの稼働率が急低下してしまいました。
同社のユニット型ホテルはほとんどが休業に追い込まれる状況になったのですが、
拡大路線を貫いていたため、2020年に浜松町のビジネスホテル1棟と、市川のホテル増築部分が開業を迎えてしまいました。
そのため、同社は減価償却負担が増えてしまったのですね。

ホテル施設の閉店及び特別損失の計上に関するお知らせ


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これまでに、同社からは

2020/12/30 東京駅前BAY HOTELと田町BAY HOTELの閉店(特別損失0.53億円)

2021/07/14 東京銀座BAY HOTELの閉店(特別損失0.33億円)

がすでにリリースされていました。
本日リリースされたのは、

日本橋室町BAY HOTELの閉店です。
こちらの店舗はユニットを236室有する大規模施設であったという事もあり、
賃貸借契約解約損が3.03億円にのぼる見込みとの事です。
これまでの施設と比較すると、随分高額ですね・・・。

残る同社の宿泊施設は、

ビジネスホテル 4施設
ユニット型ホテル 2施設 (うち1施設は休業中)

という事になります。

株式会社CVSベイエリアの3Q決算

1/12にリリースされていた、同社の3Q決算を確認してみましょう。
厳しい数値となっていますが、前年度よりは損失改善が見られます。

売上高                54.84億円 (前年度比 -1.1%)
営業利益             -1.97億円 (前年度は -4.06億円)
経常利益             -2.19億円 (前年度は -2.77億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 -2.88億円 (前年度は -5.93億円)

となっていました。
営業利益率は -3.59%です。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は34.1%で前年度よりも1.3%ダウンとなっています。

株式会社CVSベイエリアのセグメント別業績

こちらも3Q時点でのものになります。
同社の開示セグメントは

  • ホテル事業
  • マンションフロントサービス事業
  • クリーニング事業
  • コンビニエンス・ストア事業
  • その他事業

となっています。
それぞれを確認してみましょう。

ホテル事業

売上高       3.97億円 (前年度比 +131.1%)
セグメント利益  -2.23億円 (前年度は -3.28億円)
セグメント利益率 -56.23% (前年度比 +134.72%)

千葉県のビジネスホテルに関しては、10月以降で近隣の某有名テーマパークの入園制限緩和に合わせて、週末の稼働率は改善を認めていた様です。

その一方で、ユニット型ホテルは1施設のみで運営を行っている状況です。

マンションフロントサービス事業

売上高                 34.14億円 (前年度比 -7.8%)
セグメント利益     3.21億円 (前年度比 +23.8%)
セグメント利益率  9.43% (前年度比 +2.41%)

不採算物件の契約を終了した事で売上高は減少となったものの、利益率は大きく改善しています。カーシェアリングサービスの提供についても縮小を決めた様ですね。

クリーニング事業

売上高                   5.93億円 (前年度比 -1.1%)
セグメント利益     0.19億円 (前年度比 +43.4%)
セグメント利益率  3.23% (前年度比 +0.90%)

在宅勤務の影響やホテル稼働率の低下でクリーニング事業は厳しい事業環境にありますが、業務効率化等の努力の甲斐もあってなんとか増益になっています。

コンビニエンス・ストア事業

売上高                 10.04億円 (前年度比 +0.7%)
セグメント利益     0.19億円 (前年度比 +42.1%)
セグメント利益率 1.98% (前年度比 +0.58%)

大規模イベント等が取りやめになったり収容人数の縮小もあったために厳しい事業環境だった様ですが、なんとか黒字確保となっています。

その他事業

売上高                   1.41億円 (前年度比 -4.4%)
セグメント利益     0.31億円 (前年度比 +114.3%)
セグメント利益率 21.85% (前年度比 +12.11%)


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昨年5月に成田市でキャンプ場をオープンしています。
その影響もあって利益率はかなり伸長しています。

株式会社CVSベイエリアの業績予想・進捗率

同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。

売上高               78.00億円 (前年度比 +106.6%、進捗率 70.31%)
営業利益            -1.54億円 (前年度は -5.46億円)
経常利益            -2.10億円 (前年度は -5.48億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 -3.07億円 (前年度は -11.60億円)

残念ながら、赤字のままとなってしまいそうですが前年度よりは赤字幅縮小の見込みとなっています。

【関連記事】

同社の2023年2月期3Q決算については、当ブログの以下の記事に記載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

株式会社CVSベイエリア配当利回り

同社の配当予想では、中間配当6円、期末配当8円で合計14円/株となっています。
本日、同社の終値は379円でしたので、

予想配当利回り=14/379≒3.70%

という事になりますね。
高い利回りではありますが、利益が出ていない状況ですので純資産から取り崩している、という事になります。
今後収益を確保できなければ減配や無配という事も覚悟しなくてはならないでしょう。

株式会社CVSベイエリア株主優待

同社は株主優待制度を導入しており、以前にも記事にした事がありますが運営しているビジネスホテル・ユニット型ホテルで利用できる割引券をいただけます。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

仮に100株を保有した場合には、
2月末 2,000円割引券×2枚
8月末 1,000円割引券×2枚

が頂ける事となります。
そのため、

予想配当+優待利回り=14+60/379≒19.53%

という計算になりそうです。
これはかなりの高利回りです。
ただし、利用できる施設が縮小傾向なのと東京・千葉にしかないのが難点ですね。

*2022/6/6追記

2月末の優待に関しては、長期保有継続での割り増し分が頂けます。
そちらに関しては、当ブログの以下の記事に記載していますので宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

本日の取引

本日は、以下の銘柄を購入しています。

これらの銘柄が、今後どうなっていくのかまだ分かりませんが成長する事を期待して見守りたいと思います。

【関連記事】

ジェイテック(2479)からは、2023/6月に隠れ優待が届きました。
当ブログの以下の記事で紹介していますので、宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo