ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

株式会社アゴーラホスピタリティグループ(9704)のホテル運営終了について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
アゴーラホスピタリティグループという企業をご存じでしょうか?
かつては「東海観光株式会社」という名称でした。
shousanshouuoは、アゴーラホスピタリティグループの末席株主です。
今回は「株式会社アゴーラホスピタリティグループ(9704)のホテル運営終了」についての記事です。

まとめ


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株式会社アゴーラホスピタリティグループ(9704)は、
東京証券取引所スタンダード市場へ上場している東京の企業で、
宿泊事業と、その他投資事業を行っています。
昨日、同社からは金沢の運営ホテル撤退のリリースがありました。
ゼロから同社がオープンさせたホテルという事もあり、思い入れの強い施設だったのではないかと思うのですが、金沢のホテルは供給過多で競争が激化しておりインバウンド需要も消失したままの状態が続いていますので、個人的には良い判断なのではないかな、と思っています。
なかなか厳しい経営状態が続いていますが、今後も、末席株主として細々と同社を応援していきたいと思っています。

株式会社アゴーラホスピタリティグループとは

東京証券取引所スタンダード市場へ上場している、東京の企業です。
同社は宿泊事業と、その他投資事業を行っています。

同社の歴史

1948年 「さくら観光株式会社」として創業したのがスタートの様です。
当時から宿泊事業を行っていたのですね。
1949年 東京証券取引所市場第一部への上場を早くも果たしています。
1953年 「東海観光事業株式会社」と合併し「東海観光株式会社」へと商号変更となっています。
1963年 伊豆長岡温泉の「南山荘」を譲受しています。
1986年には、セゾングループ(当時は「株式会社西洋環境開発」)と業務提携の契約を締結していました。
1997年にファー・イースト・コンソーシアム・インターナショナル社と業務資本提携契約を締結し、ファー・イースト・グローバル・アジア・リミテッド社が親会社となっています。
2007年と2009年には、マレーシアの霊園事業の経営権を有する企業の株式を、2011年には、オーストラリアでの不動産開発事業を行う企業の株式を取得しています。
2011年になり、「ホテルアゴーラ 大阪守口」のホテル事業を譲受しており、
2012年には、「アゴーラプレイス 東京浅草」の運営を開始し、「ホテルアゴーラリージェンシー 大阪堺」のホテル事業を譲受しています。
2019年にはM&Aによって「アゴーラプレイス 大阪難波」の事業を継承し、「アゴーラ 金沢」のホテル事業を開始していました。
2021年には「アゴーラ 東京銀座」のホテル事業を開始し、商号を現在の「株式会社アゴーラホスピタリティーグループ」へと変更していました。

ホテルの運営終了及びそれに伴う特別損失の発生について

昨日、同社からは上記名称のリリースがありました。
内容としては、石川県金沢市で運営しているアゴーラ金沢」の定期建物賃貸借契約を解約し、運営の終了を決定したというものです。

アゴーラ金沢は、2019/11月に開業したばかりの比較的新しい物件でしたが金沢のホテル競争が激化している事に加えて、インバウンド需要が消失してしまっている状況から撤退を決定したという事です。

株式会社グリーンズも、たしか昨年金沢市内のホテルエコノを2店舗撤退していましたね。都市の規模と比較してホテルが急増してしまい、平均単価も低下している様に思えます。
その一方で、ポラリス・ホールディングスは先日、リゾートトラストから親会社が取得したホテル物件を金沢市内で運営する予定になっています。

なお、ポラリス・ホールディングスの業績等については、当ブログの以下の記事に記載していますので、宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 


実際、金沢市内のホテルは供給過多状況にあるため空室が埋まらず赤字覚悟で客室の値下げに走るという状況にありそうです。
(さらに、駅前等には現在建設凍結中のホテル予定地もあります・・・)
ブランド力のないホテルや企業体力に懸念がある場合は傷口が広がらないうちに撤退というのも必要な判断ではないでしょうか。

アゴーラ金沢は比較的競争力のありそうなホテルであり、同社がゼロから企画開発した新ブランドのホテルという事で思い入れのあった物件だと思います。
ですが、体力を削るレッドオーシャンでの争いへ無理に参加せずに済むならば、その方が賢明だと思いますので今回の判断を支持したいと思います。

株式会社アゴーラホスピタリティグループの決算

同社は2022/2/14に2021年12月期決算を発表していましたので、その内容を確認しておきましょう。

売上高              33.57億円 (前年度比 +1.2%)
営業利益            -13.67億円 (前年度は -13.71億円)
経常利益            -13.51億円 (前年度は -13.54億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 -16.83億円 (前年度は -11.94億円)

となっていました。
営業利益率は、-40.74%です。
そして期末時点での自己資本比率は28.7%で、前年度よりも8.3%ダウンしています。

株式会社アゴーラホスピタリティグループのセグメント別業績


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同社の決算短信では、

  • 宿泊事業
  • その他投資部門

の2つの事業セグメント成績が報告されていました。
内容をそれぞれ確認してみますと、

宿泊事業

売上高      26.54億円 (前年度比 -2.3%)
セグメント利益 -11.30億円 (前年度は -11.38億円)
セグメント利益率 -42.61% (前年度比 -0.71%)

2021/4月のアゴーラ東京銀座」開業の寄与があったものの、売上高は前期よりも減少となっていました。
決算短信の内容を見ると、4Qでは大阪の運営ホテル利用者は増加した様ですが残念ながら営業黒字化はまだまだ厳しい数値です。

その他投資事業

売上高        7.02億円 (前年度比 +17.2%)
セグメント利益  0.62億円 (前年度比 -18.53%)
セグメント利益率    8.88% (前年度比 -3.89%)

マレーシアでの霊園事業等を行っており、その営業成績はずいぶんと良くなっていたのですが、証券投資事業で5,400万円の営業損失を出してしまっています。

株式会社アゴーラホスピタリティグループの業績予想・進捗率

同社の通期業績予想は、新型コロナウィルス感染症の影響により合理的な予想の算出が困難という事で未定となっています。

株式会社アゴーラホスピタリティグループの配当利回り

同社の2022年12月期の配当予想は未定となっていますが、業界を取り巻く事業環境やこれまでの業績を踏まえると残念ながら無配となる可能性が高いと思われます。
前期末の決算では、利益剰余金が53.80億円のマイナスですのでこれが解消され、安定的な収益を生み出せる様にならなければ復配は難しいでしょうね。

株式会社アゴーラホスピタリティグループの株主優待

同社は株主優待制度を導入しています。
12月末の時点で1,000株以上を保有している場合は優待券が贈呈される様です。
shousanshouuoは、優待券を頂いた事はありませんが、
内容としては

自社運営ホテルの宿泊30%~32%割引*1
自社運営ホテルレストラン・ラウンジの利用総額5~10%割引
自社運営ホテル内スパ利用10%割引

となっています。
うまく利用できれば優待利回りは、かなり高いものになりそうですね。
ただし、同社株式は低位株であり赤字決算が続いていますので投資する場合はリスクを承知の上で、という事になりますが。

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo

*1:今井荘の利用では、通常27,500円⇒18,700円となるため、32%割引と記載しています