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ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
不二精機という会社があります。
同社は精密金型と、その精密成型品の製造・販売を行っている企業です。
shousanshouuoは、10年以上前からの末席株主です。
今回は「不二精機株式会社(6400)の2021年12月期決算短信」についての記事です。
まとめ
不二精機株式会社(6400)は、JASDAQ市場に上場しており、
- 精密金型の設計・制作
- プラスチック射出成型品の製造・販売
を行っている大阪の企業です。
同社はかつてビデオカセットやCDケース等の金型製作・販売と成形品の製造・販売を行っていましたが、
その後自動車用部品や医療用部品、食品用部品に向けた金型製作および成形品の製造・販売の割合を増やした事で製品の付加価値が向上し、同社の業績は徐々に伸長してきています。
また、電気自動車関連部品に向けた金型・成形品の製作を見込んで2022年内には鈴鹿と宿毛の新工場が稼働する予定です。
同社はしばらく無配が続きましたが、業績が回復した事で2017年より配当を再開しています。同社の予想配当利回りは、1.61%とまずまずの値になっています。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
不二精機株式会社とは
[rakuten:almeria:10111529:detail]
JASDAQ市場に上場しており、精密金型の設計・制作やプラスチック射出成型品の製造・販売を行っている大阪の企業です。
年内には三重県鈴鹿市と高知県宿毛市に新工場の増設が予定されており、今後の業績にも期待が持てるのではないか、と考えています。
同社の歴史
1965年に「不二精機株式会社」が設立され、精密プラスチック金型の製造および販売をスタートさせたのがルーツとなっています。
かつては、VHSビデオカセットテープ(懐かしい!)や、一眼レフカメラの鏡筒、フロッピーディスク(これも懐かしいものになっていますね)等に用いるための金型の開発、販売を行っていた様です。
2001年になり、株式の店頭登録を行った事で株式公開を果たしていました。
しばらくは営業的に厳しい時代が続いていたのですが、競争が激しい汎用品の製造から、付加価値の高い自動車用製品や医療用製品向けの金型製造、成形品の割合を高めていった事で徐々に利益が回復し、2017年からは配当が再開となっており、株価も以前よりは高い状態で安定してくれています。
不二精機株式会社の決算
本日、そんな同社の2021年12月期決算の内容が発表されていました。
早速、内容を確認してみましょう。
売上高 74.67億円 (前年度比 +26.3%)
営業利益 6.05億円 (前年度比 +113.9%)
経常利益 6.15億円 (前年度比 +333.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益 5.05億円 (前年度比 +409.6%)
となっていました。
前年度は落ち込みがあったとはいえ、それにも増して増収増益となっています。
営業利益率は、8.10%とやや高めの印象です。
そして期末時点での、同社の自己資本比率は26.8%と前年度よりも4.5%アップしています。
不二精機株式会社のセグメント別業績
同社の決算短信に記載されているセグメントとしては、
- 射出成型用精密金型及び成形システム事業
- 精密成型品その他事業
があります。
前期は両セグメントともに、売上高は増加しています。
それぞれのセグメントを確認してみましょう。
射出成型用精密金型及び成形システム事業
売上高 29.43億円 (前年度比 +18.0%)
セグメント利益 2.59億円 (前年度比 -2.7%)
セグメント利益率 8.82% (前年度比 -1.88%)
自動車部品用成形品が東南アジアを中心に受注が伸びた事、そして東南アジアの子会社では、新型コロナウィルス感染症の影響による減産からの回復があった事で売上高は伸長した様です。
その一方で、案件によっては利益率が低下した事もあって増収減益という結果だったとの事です。
精密成形品その他事業
売上高 46.29億円 (前年度比 +29.1%)
セグメント利益 3.28億円 (前年度比 +1,333.8%)
セグメント利益率 7.09% (前年度比 +1.17%)
金型事業と同様に、東南アジアを中心に受注が伸びた事と、減産からの回復によって売上高が伸長しています。
こちらの事業に関しては、利益率が低下する事はなく増収増益となっていますね。
不二精機株式会社の業績予想
本日発表された決算短信に記載されていた、
同社の今期の通期業績予想は以下の様になっています。
売上高 79.09億円 (前年度比 +5.9%)
営業利益 4.27億円 (前年度比 -29.5%)
経常利益 3.75億円 (前年度比 -39.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益 3.00億円 (前年度比 -40.7%)
上記業績予想に関しては、コロナウィルス感染症による影響が2023年に向けて収束するとの仮定に基づいたものではありますが、数値としては保守的なものではないかと思います。
日本市場では医療関連製品・食品容器関連製品に、中国市場では医療関連製品に集中した営業活動を行う事と内製化の推進等によるコストダウン、研究開発、設備投資を計画的に進める事で競争力の強化を図るとの事です。
また、東南アジアでは生産性の向上と品質管理体制の整備を重点的に進める事で受注拡大へ対応する方針になっている様です。
*2022/8/10追記
同社の2022年12月期の中間決算に関して、当ブログで記事にしています。
宜しければそちらもご参照下さい。
不二精機株式会社の配当利回り
同社の配当予想では、期末配当7円/株となっています。
本日、同社の終値は434円でしたので、
予想配当利回り=7/434≒1.61%
という事になりますね。
同じ株価であれば、もう少し利回りの良い企業はあると思いますがまずまずだと思います。
ただし、2021年12月期の期末配当は10円/株となっていたので、
その場合の予想配当利回り=10/434≒2.30%となります。
不二精機株式会社の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を実施してはいません。
本日の取引
本日、shousanshouuoが行った取引ですが、
の株式をそれぞれ購入しています。
いずれもバラバラな業種ですが、それぞれ将来に期待したいと思います。
アゴーラは本日、2021年12月期決算が赤字であったとリリースしていたのですがコロナウィルス感染症収束後の業績改善に期待したいと思います(とはいえ、同社はコロナ前から赤字だった様な気もしますが・・・)。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo