ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回はパレモ・ホールディングスに関する記事です。
同社は、かつて鈴丹という企業名でアピタ・ユニーグループに所属していました。
shousanshouuoは、パレモ・ホールディングスの末席株主です。
今回は「パレモ・ホールディングス株式会社(2778)の期末決算、優先株式発行、中期経営計画」についての記事です。
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よろしければ、過去の記事もご覧下さい。
まとめ
パレモ・ホールディングス株式会社(2778)は、東京証券取引所市場第二部へ上場しており、来月にはスタンダード市場への移行が予定されている愛知県の企業です。
現在はアパレル店舗233店舗、雑貨店舗144店舗を運営しており、新型コロナウィルス感染症の影響もあって赤字決算が続いていました。
本日、同社からは期末決算だけでなく、優先株式の発行と中期経営計画に関するお知らせがリリースされていました。
現在は赤字が遷延して、無配が続いていますが株主優待制度は継続されており、
予想優待利回りは2.56%となっています。
将来的にはアパレル色が薄れて、雑貨店舗を運営する企業としての印象が強くなるのかもしれません。
ただ、強みであるラージサイズアパレル等は今後も需要が見込めるのではないかな、と思いますので今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
パレモ・ホールディングス株式会社とは
東京証券取引所市場第二部へ上場しており、来月からはスタンダード市場への移行が予定されている愛知県の企業です。
同社は
アパレル店舗:233店舗
雑貨店舗 :144店舗
を運営しています。
アパレル事業は、3年前と比較すると40%近く売上高が減少してしまっていますがその分を300円均一等の雑貨事業が支えるという営業状況になっています。
同社の歴史
1984年 「株式会社パレモ」が設立されています。
その後は、徐々に店舗を増やしていましたが
1998年に、雑貨事業であったシーベレット事業を営業譲受しています。
2003年には、同社株式は店頭登録となった事で株式公開を果たしています。
2008年になり、現在のコア事業の1つである300円均一店舗であるillusie300がオープンしています。
2012年には「株式会社鈴丹」との合併を経ており、
2017年には現在の社名である「パレモ・ホールディングス株式会社」へ商号が変更されています。
2019年には、現在上場している東京証券取引所市場第二部と名古屋証券取引所市場第二部への上場へ市場変更となっています。
中期経営計画(事業再構築計画)策定のお知らせ
2025年2月期までに、
- 不採算店舗の退店
- アパレル事業から雑貨事業への業態転換促進
- コスト削減
による事業構造改革等を中心に、
2025年2月期には、売上高200億円、営業利益9億円
を目指すというものです。
また、今回リリースされた資料によれば
アパレルの売上高は減少しているものの、
ラージサイズアパレルのEC売上高は順調に伸びている状態です。
確かに、大きなサイズの専門店って需要はあるのでしょうけどお店に入るところを誰かに見られたら嫌だな、とか思うかもしれませんよね。
第三者割当によるA種優先株式の発行、定款の一部変更並びに資本金及び資本準備金の額の減少に関するお知らせ
本日、同社からは上記名称のリリースがされていました。
内容は、近畿中部復興支援投資事業有限責任組合なる相手に対する2.65億円分の第三者割当での優先株式発行というものです。
優先配当率は5.5%とかなり良い利回りですね。
この、長い名前の組合ですが
の様です。
なお、取得請求権が発生する条件の1つには
株式会社西松屋チェーンが同社の株式議決権割合が10%を下回る場合
(ただし、同社と業務提携を行う可能性のある第三者が普通株式の議決権の10%以上を保有する場合を除く)
も含まれています。
なんとなく、西松屋を人質にしている様な感じがあります。
パレモ・ホールディングス株式会社の決算
[rakuten:0101marui:12051086:detail]
本日、同社の決算短信も発表されていました。
中身を確認しておきましょう。
売上高 179.07億円 (前年度比 -1.9%)
営業利益 -7.09億円 (前年度は -13.25億円)
経常利益 -6.74億円 (前年度は -13.21億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 -13.93億円 (前年度は -18.80億円)
となっていました。
営業利益率は、-3.96%です。
そして期末時点での自己資本比率は4.2%で、前年度よりも13.5%ダウンしています。
厳しい状況ですね・・・。
パレモ・ホールディングス株式会社のセグメント別業績
同社のセグメントは
- 店舗小売事業
- FC事業
- その他
に分かれています。
それぞれの数値を確認してみましょう。
店舗小売事業
売上高 168.44億円 (前年度比 -3.1%)
セグメント利益 -7.45億円 (前年度は -13.30億円)
セグメント利益率 -4.43% (前年度比 +3.22%)
時短営業やロックダウン、また店舗数の縮小によって売上高は減少してしまいました。
ただし、その一方で赤字額は縮小になっています。
FC事業
売上高 3.68億円 (前年度比 +17.7%)
セグメント利益 0.22億円 (前年度は -0.18億円)
セグメント利益率 6.10% (前年度比 +11.97%)
店舗数は変わりなかったものの、前年度よりも売上高、利益、利益率のいずれもが改善を認めています。
その他事業
売上高 8.16億円 (前年度比 +9.7%)
セグメント利益 0.13億円 (前年度比 -41.1%)
セグメント利益率 1.65% (前年度比 -1.43%)
インターネット販売や納品代行業務が堅調に推移したとの事ですね。
パレモ・ホールディングス株式会社の業績予想
同社の通期業績予想は以下の様になっています。
売上高 177.00億円 (前年度比 -1.2%)
営業利益 3.50億円 (前年度は -7.09億円)
経常利益 3.25億円 (前年度は -6.74億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 3.30億円 (前年度は -13.93億円)
厳しい業績が続いた状況を経て、黒字転換する予定となっています。
【関連記事】
2023年2月期の通期売上は同社の予想を上回る数値で着地となりました。当ブログの以下の記事に記載していますので、宜しければそちらもご参照下さい。
パレモ・ホールディングス株式会社の配当利回り
同社の配当予想では、残念ながらゼロ円/株となっています。
今後、早く業績が改善して復配になる事を期待したいですね。
パレモ・ホールディングス株式会社の株主優待
同社の株主優待制度ですが、
2月20日時点での300株以上の株主に対して1,000円分のQUOカードを贈呈するというものになっています。
本日、同社株の終値は130円でしたので
予想配当+優待利回り=3.33/130≒2.56%
という計算になります。
同社の業績次第では、いつか優待が終了となってしまうかもしれませんが現時点ではまずまずの利回りと言えそうです。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo