ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
KTKという企業をご存じでしょうか?
印刷用トナーカートリッジのリサイクルをメインに行っている企業です。
shousanshouuoは、KTKの末席株主です。
今回は
「ケイティケイ株式会社(3035)の中間決算」
についての記事です。
まとめ
ケイティケイ株式会社(3035)は、
JASDAQ市場に上場しており来週からはスタンダード市場への移行が予定されている愛知の企業です。
同社の主力製品はリサイクルトナーカートリッジ等であり、
同社の製品は
コストだけでなく環境への負荷も低減できる事や、ISO9001/14001認証を取得している自社工場での生産
を強みとしています。
SDGsにも親和性の高い企業ですね。
本日、同社からは中間決算が発表されていました。
昨年度と比較すると減収減益となっていますが、リサイクル商品以外のITソリューションにも同社は注力している様です。
本日、同社はEC事業を展開している「株式会社イコリス」の全株式を取得していました。
2012年以降は、M&Aにも積極的な姿勢を示しています。
予想配当利回りは、3.88%と比較的良い数値を示していますが、
同社は2019年8月期、2021年8月期にそれぞれ配当予想の修正で増配を発表していた事もあり、
今後も嬉しいサプライズが期待できるかもしれません。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ケイティケイ株式会社(3035)とは
[rakuten:interiortool:10976663:detail]
JASDAQ市場に上場に上場しており、来週からはスタンダード市場への移行が予定されている愛知の企業です。
日本国内に
営業拠点を20拠点、生産拠点を2拠点、物流拠点を2拠点
有しています。
事業内容としては
- 「リパックトナー、リパックリボン等のリサイクル商品の製造販売」
- 「印字装置を中心としたOA機器に使用する消耗品、文具事務用品、環境衛生商品等の販売」
- 「DX推進のためのITソリューション商品の販売」
- 「インターネット、カタログによる通信販売を利用した商品等の販売」
を掲げています。
主要取引先には、官公庁や金融機関、農協、その他一般企業との記載がありますね。
リサイクルトナーを利用する事で、経費削減や廃棄物削減とCO2排出量削減にもつながりますので近年はやりのSDGsに沿った事業だと思います。
同社の工場がISO9001/14001認証を取得している等の高い品質基準をクリアしている事も同社製品の強みとなっている様ですね。
同社の歴史
1971年 「カトー特殊計紙株式会社」が設立されています。
ケイティケイという名称は、Kato Tokushu Keishi Kabushiki Kaishaからきているのですね。当初は計算機用の記録用紙を販売していた様です。
1977年 オンライン端末機用カセットリボンの再利用(リパックリボン)を開発しています。
1985年 インクリボン再生事業の拡大を見込んで、春日井市に工場を建設しています。
1992年 トナーカートリッジのリサイクル商品である「リパックトナー」の販売を本格的に開始しています。
2002年 現在の社名である「ケイティケイ株式会社」へと商号を変更しています。
2006年 JASDAQ市場に上場する事で、株式公開を果たしています。
2012年以降は、オフィス用品の総合商社である「株式会社青雲クラウン」や、ITソリューション事業を行う「SBMソリューション株式会社」「株式会社エス・アンド・エス」の株式取得による子会社化を進めています。
また、2014年には物流拠点として「株式会社キタブツ中部」も連結子会社化しています。
ケイティケイ株式会社(3035)の中間決算
本日、同社からは2022年8月期中間決算が発表されていました。
早速中身を確認しておきましょう。
売上高 82.97億円
営業利益 1.49億円
経常利益 2.01億円
親会社株主に帰属する四半期純利益 1.33億円
となっていました。
営業利益率は、1.80%です。
そして2Q末時点での自己資本比率は42.0%で前年度よりも1.7%アップしています。
なお「収益認識に関する会計基準」の適用により、前期との比較数値は記載がありませんでした。
同社の場合は
売上割引を、これまで営業外費用として計上していたために「見かけ上」の営業利益を高く示す事も出来た様ですが、
より実際の営業利益率に近い数値になったという事の様です。
ケイティケイ株式会社(3035)のセグメント別業績
昨年度までサプライ事業のみが開示されていたのですが、
今年度からは
- サプライ事業
- ITソリューション事業
として記載があります。
それぞれの数値を確認しておきましょう。
サプライ事業
売上高 70.55億円
セグメント利益 3.69億円
セグメント利益率 5.24%
リサイクルトナーカートリッジだけではなく、新型コロナウィルス感染症の高原検査キットや、環境衛生商品の需要が高く堅調に推移した様です。
ただし、海外のロックダウン等で商品供給の遅れを経験した事や、リサイクル商品の原材料費高騰による悪化要因もあった様です。
ITソリューション事業
売上高 14.11億円
セグメント利益 0.38億円
セグメント利益率 2.75%
こちらに関しても、半導体不足の影響が大きく、商品供給の制約を受けたとの事でした。
なお、同事業の拡大に向けて本日新たな資本提携先としてEC事業を展開している
「株式会社イコリス」の全株式を取得しています。
ケイティケイ株式会社(3035)の
2022年8月期通期業績予想・進捗率
同社の2022年8月期の通期業績予想と、2Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 173.10億円 (進捗率 47.93%)
営業利益 3.90億円 (進捗率 38.21%)
経常利益 4.90億円 (進捗率 41.02%)
親会社株主に帰属する当期純利益 3.25億円 (進捗率 40.92%)
予想営業利益率は2.25%となるので、下期では若干利益率の改善が見込めるという予想の様です。
本日、連結子会社化された「株式会社イコリス」も早く収益に貢献してくれると良いですね。
【関連記事】
同社の2024年8月期の中間決算については、当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
残念ながら、2年間で大きく数字が変わった感じはありません・・・
ケイティケイ株式会社(3035)の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当0円、期末配当14円で合計14円/株となっています。
本日、同社の終値は361円でしたので、
予想配当利回り=14/361≒3.88%
という事になりますね。
それなりに高い利回りではないかと思います。
また、
2021年8月期と2019年8月期には配当予想の修正で増配を発表していたという経緯があり、
今後は長期的に業績が安定していれば増配に転じる可能性が高いのではないかとshousanshouuoは見込んでいます。
ケイティケイ株式会社(3035)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
その分は配当で株主還元を行おうという様な考え方なのでしょうね。
【関連記事】
その後、同社は株主優待制度を新設してくれました!!
優待制度の内容については、当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo