ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

パレモ・ホールディングス株式会社(2778) 2Q決算について

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回はパレモ・ホールディングス(2778) 2Q決算」についての記事です。

パレモ・ホールディングス株式会社(2778)とは

パレモ・ホールディングスは女性向けのアパレルを主に展開している企業です。shousanshouuoは、同社の末席株主です。
もともとはユニーの子会社であり、2012年には鈴丹との合併を経ています。
筆頭株主は、長らくファンド系でしたが7/30には株式会社西松屋チェーンへと株式が譲渡されており、現在の筆頭株主は株式会社西松屋チェーンになっています。

現在は、GAL FIT、SUZUTAN等のアパレル店舗を全国に275店舗展開する他、
300円均一ショップである、イルーシー300を112店舗運営しています(いずれも2Q期末現在)。

パレモ・ホールディングス株式会社(2778)の売上比率

第2四半期の売上高の比率をみてみると、
アパレル売上 57.3% (昨年比 -1.3%)
雑貨売上        39.1% (昨年比 +0.3%)
FC収入等          3.6% (昨年比 +1.0%)
となっています。
店舗数では、アパレル店舗が14店舗減少した一方で、雑貨店舗が14店舗増加しており、今後は徐々にアパレル売上比率が低下し、雑貨売上が上昇するものと見込まれます。

アパレル店舗に関しては、閉店を推し進めている様ですので売上高も減少したかと思っていたのですが、実際の第2四半期の売上高を見てみると、

アパレル売上 49.27億円 (昨年比 +0.5%)
雑貨売上        33.61億円 (昨年比 +3.5%)
FC収入等          3.09億円 (昨年比 +39.6%)

となっており、意外にも全部門で昨年度の売上高を上回る結果でした。
閉店セール等によって売上高をある程度確保出来たという事なのかもしれません。
とはいえ、昨年度の売上高は前年比-42.2%でしたから、未だに売上が回復していない、という表現が正確なのかもしれませんね。

パレモ・ホールディングス株式会社(2778)の2Q決算

それでは、決算短信を確認してみましょう。

売上高                                               85.97億円
営業利益                                            -3.11億円
営業利益率                                            -3.63%
経常利益                                            -3.17億円
親会社株主に帰属する四半期純利益 -5.06億円

という営業結果でした。
売上高は、昨年度よりも増加しており、営業損失・経常損失・純損失額は昨年度よりも縮小しています。
が、自己資本比率は昨年度から4%低下して13.4%まで低下していまいました・・・。
連結業績予想では、営業利益 0.50億円、経常利益 0.50億円を掲げていますが達成できるかどうか

今期は、アパレル店舗から雑貨店舗への転換等を進めた事もあって店舗数は横ばいだった様ですね。
リストラは一段落・・・という事なのかもしれません。

パレモ・ホールディングス株式会社(2778)の販管費

販管費の総額は、49.31億円となり昨年度(51.42億円)からは2億円ほど改善しています。
販管費の内訳を昨年度と比較すると

人件費        26.97億円→25.04億円
地代家賃     14.00億円→14.09億円
減価償却費 13.09億円→12.31億円
その他           9.14億円→8.95億円

となっており、販管費のうち削減できたもののほとんどは人件費であった事が分かりました。これは、店舗が入居しているショッピングモールの休業や時短営業が影響したものかと考えられます。
販管費の削減に伴って、販管費も徐々に減少しています。

昨年度2Q:61.4%→昨年度末:58.7%→今年度2Q:57.4%

し、売上原価率も

昨年度2Q:47.79%→今年度2Q:46.27%

と、こちらも改善を認めています。
が、まだまだ営業利益をねん出するには至っていない状況ですね。

また、売上額の増加に比して、流動資産として計上されている商品の金額、割合が増加している事がやや気になります。
この商品の増加が、アパレルから雑貨店への転換に伴うものであってくれればよいのですが、もしそうでなければ不良在庫を抱えてしまっている可能性があり、いずれ減損を行う事になるかもしれません。
この決算短信だけを見ていると、同社への投資はためらってしまうかもしれません。

今後の同社に関しては、
売上原価45%、販管費率55%程度を目指していただいて、なんとか収支均衡圏まで持ち直してくれるとよいのですが・・・。

また、筆頭株主である西松屋チェーンとの関係が今後どうなるのか。
shousanshouuoには現時点で西松屋チェーンとのシナジーが想像しづらいのですが、何か奇策があるのかもしれませんね。
そうなると大逆転が起こる可能性もあります。
西松屋の様なアパレル店舗になる、とは思えませんが商品ラインナップの選択や他新種少量生産におけるノウハウ等がアパレル店舗に生きてくるのかもしれません。

現時点では静観しつつ、応援を・・・と思っていますが、まだまだ同社にとっては厳しい事業環境が続きそうです。

*追記

2022年2月期末決算の結果ですが、残念ながら赤字での着地となりました。
以下の記事に記載しています。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

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