ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回は「株式会社カルラの2Q決算」についての記事です。
株式会社カルラは、宮城県に本社を有する外食店舗を運営する企業です。
shousanshouuoは、同社の末席株主です。
同社が運営する店舗は
和風レストランまるまつ
そば処丸松
かつグルメ
かに政宗
寿松庵
十割そば丸まつ
回転すし
しゃぶ政宗
等があります。
最も店舗数が多いのは和風レストランまるまつの様ですね。
[rakuten:rakuteneagles:10060024:detail]
同社は株主優待を実施しており、
末席株主のshousanshouuoは、
500円券*2枚を毎年頂いております。
外食産業はコロナウィルス感染症の影響が甚大ですが、同社が運営している店舗は、
和風ファミリーレストランという事もあって上半期では厳しい営業を強いられた様です。
6月末には、
日本政策投資銀行
みやぎ地域価値協創投資事業有限責任組合(日本政策投資銀行+七十七銀行が共同出資)
から資本性劣後ローンによる資金調達、合計10億円の借入を実行しています。
なお、資本性劣後ローンによる債務は、資産査定の上では「自己資本」とみなされるため、財務健全性を保つ事が出来るという特徴があります。
*2022/10/5追記
なお、同社の2023年2月期の業績について当ブログの以下の記事に記載しています。
もう少し読みやすいレイアウトになっているかと思いますので、宜しければそちらもご参照下さい。
それでは、同社の2Q決算の結果を見てみましょう。
上半期の施策として
7月:うな重弁当の販売促進
8月:グランドメニューの改定(新規顧客取り込み、持ち帰り需要への対応、適正な値付けによる粗利益向上を期待して)
が記載されていました。
同社が発表している月次売上速報では、昨年度比で
売上高 98.2%
客数 97.8%
客単価 100.4%
となっています。
4-5月は客数、売上高ともに前年を上回る健闘をみせているのですが、8月の売上高が昨年比で77.7%まで落ち込んでしまった事もあって、累計ではほぼ前年度並みという結果でした。
8月の単月では、まだ客単価の回復トレンドは明らかではないため、「適正な値付け」による効果ははっきりとしないところですね。
ただ、昨年度と比較すると
売上原価 8.39億円→7.85億円
売上原価率 32.41%→30.92%
へと改善を認めています。
また、
販管費 21.09億円→19.89億円
販管費率 81.48%→78.33%
と、こちらも改善を認めている状況です。
その甲斐あって、
営業損失 3.60億円→2.35億円
営業利益率 -13.89%→-9.25%
へと改善していました。
昨年と比較して経常利益、四半期純利益が大きく改善したのは
主に助成金収入(2.02億円)の影響が大きかった様です。
上半期には店舗数の変化がなく、店舗閉鎖損失(昨年度:1,825万円)がなかったのも大きかったのでしょうね。
ちなみに、同社は楽天生命パークでも
まるまつ 楽天生命パーク宮城店
ビッグステーキ 楽天生命パーク宮城店
を運営しています。
地元ファンにとっては、いつもの味を楽しめるのはありがたいでしょうね。
また、近年では低価格の定食業態である、
らら亭
の出店を進めており、こちらは現在6店舗を運営している様です。
低価格で定食を提供する業態であり、
ビルイン店舗やフードコートでの展開についてもトライアルしているみたいですね。
店舗によって多少メニューが異なっている様ですが、
さば塩焼き定食 税込550円
には魅力を感じます。
初期投資費用を抑えられそうなので、ロードサイドのファミレスよりも投資額回収までに必要な期間は短くて済みそうです。
価格帯を考慮すると持ち帰り弁当店等が競合になってきそうですが、居抜きでフードコート等に出店するチャンスも今後は期待出来そうです。
同社は通期業績予想は困難、との事で未定となっています。
前期の業績を、ある程度引き継げると考慮すると、
shousanshouuoの予想では、
売上高 51億円
営業利益 -4.59億円 (原価率30%、販管費率79%で計算)
程度に落ち着くのではないかと予想しています。
助成金収入等がどうなるかは判然としませんが、上半期並みの助成金収入があるとすれば、通期では4-5億円程度になりますから、経常利益、純利益に関しては、なんとか均衡圏に落ち着いてくれないかな・・・と淡い期待をしています。
shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo