ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

株式会社新日本建物(8893)の物流施設売却に関するお知らせについて

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
新日本建物というディベロッパをご存じでしょうか?
よく似た名前で新日本建設(1879)という企業も上場しており、時折混同しそうになっていまいます。
shousanshouuoは、株式会社新日本建物の末席株主です。
今回は「株式会社新日本建物(8893)の物流施設売却に関するお知らせ」についての記事です。

まとめ


www.youtube.com

株式会社新日本建物(8893)は、JASDAQ市場に上場しており、来月からはスタンダード市場への移行を予定している東京の企業です。
同社は、不動産流動化事業マンション事業戸建事業、その他事業を行っていますが、主力としているのは流動化事業とマンション事業です。
本日は、物流施設3施設の売却に関するリリースがありました。

事業用地の仕入れから建物竣工までの期間を比較すると、
松濤のマンション「ルネサンス松濤プレミアムコート」では
用地取得:2020年12月24日
建物竣工:2022年2月3日
でしたが、
綾瀬市の物流施設では
用地取得:2021年3月1日
建物竣工:2022年3月
となっており、
物流施設では事業終了までの期間がやや短く、その分資金の投資効率が良いのではないかと推定できます。これからも物流施設等の開発が続くのかもしれません。

同社の株価は比較的割安に放置されており、予想配当利回りは5.30%と極めて高いものになっています。過去のADR申請が悪い印象を投資家に与えているのかもしれませんが、現在は財務状況も改善しており十分株価上昇の余地があると思います。
今後も、shousanshouuoは末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

株式会社新日本建物とは

JASDAQ市場に上場しており、来月以降はスタンダード市場への移行が予定されている東京の企業です。

同社は

  • マンション事業:「ルネサンス マンション」シリーズの開発・販売
  • 戸建事業:「ルネタウン」シリーズの提供
  • 資産運用型マンション事業:「ルネサンスコート」シリーズの企画・販売
  • 資産運用型アパート事業:木造アパート「ルネコート」シリーズの開発・販売
  • 不動産ソリューション事業
  • 関連事業

を行っています。
各事業の中で、同社が最も得意としてきたのが、資産運用型マンション事業です。
都市部でのワンルームマンションを中心に、用地の仕入れから資産運用型マンションの企画・開発を行っており、オーナー向けの管理サービスも提供しています。

同社の歴史


www.youtube.com

1975年 埼玉県上尾市に戸建住宅販売を目的として関東空調サービス株式会社が設立されています。当初はマンション事業等は行っていなかったんですね。
1990年になり、不動産ソリューション事業へと進出しています。
1994年には、東京都立川市へ本社が移転しており、同年には現在の社名である「株式会社新日本建物」へと商号が変更となっています。
1995年になり、同社初の分譲マンションを販売します。
2001年には、株式を店頭登録した事で株式公開を果たしています。
その後もマンション供給を安定的に継続しており、2008年には、共同事業物件を含め累計5,000戸の供給戸数を達成しています。
2010年には、事業再生ADR手続きが成立し、債務一部免除や債務の株式化が行われるという経緯がありましたが、その後事業再生を果たしており、
2012年には、自社単独分譲マンションが100棟に達しています。
なお、2020年には破産した「株式会社ファーストキャビン」保有するホテルのフランチャイズ事業と運営受託事業を譲り受けています。

棚卸資産の売却に関するお知らせ (物流施設3物件)

本日、上記名称のリリースがありました。
内容は、

で開発中だった物流施設を売却したとの事です。
綾瀬とさいたま市の物件は、今月中に竣工となる予定ですが
入間の物件は2023年3月に竣工予定となっています。
なお、入間の物件は綾瀬とさいたま市の物件と比較して3-4倍程度の延床面積となっています。

綾瀬の物件を取得したとリリースしたのは2021年3月の事でしたので、物流施設を手掛ける事で比較的早めに資金を回転させることが出来そうです。

株式会社新日本建物の3Q決算

ちなみに、同社の3Q決算の内容を確認してみましょう。

売上高        118.96億円 (前年度比 +34.0%)
営業利益      13.09億円 (前年度比 +61.4%)
経常利益    11.37億円 (前年度比 +93.5%)
四半期純利益 9.71億円 (前年度比 +100.4%)

となっていました。
増収増益を果たしており、好調な様ですね。
営業利益率は、11.00%です。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は31.3%で前年度より0.4%ダウンしています。

株式会社新日本建物のセグメント別業績

同社の報告セグメントは、

  • 流動化事業
  • マンション販売事業
  • 戸建販売事業
  • その他

となっています。
それぞれを確認してみましょう。

流動化事業

売上高     49.79億円 (前年比 -17.2%)
セグメント利益    9.92億円 (前年比 +10.7%)
セグメント利益率  19.93% (前年比 +5.02%)

 

マンション販売事業

売上高               68.67億円 (前年比 +196.3%)
セグメント利益   8.19億円 (前年比 +240.7%)
セグメント利益率 11.94% (前年比 +1.56%)

現在、東京23区の新築分譲マンションの平均分譲価格はバブル期を上回る水準になっているんですね。物件用地、建築コストのいずれもが高騰しているための様です。

戸建販売事業

需要が高い流動化事業とマンション販売事業へ注力したため、戸建販売の実績はなかった様です。

その他事業

売上高                 0.48億円 (前年比 +0.1%)
セグメント利益   0.15億円 (前年比 -2.6%)
セグメント利益率 31.38% (前年比 -0.87%)

株式会社新日本建物の業績予想・進捗率

同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。

売上高         162.70億円 (前年度比 +3.0%、進捗率 73.12%)
営業利益        16.50億円 (前年度比 -2.4%、進捗率 79.33%)
経常利益     14.60億円 (前年度比 +1.9%、進捗率 77.88%)
四半期純利益 12.70億円 (前年度比 +30.5%、進捗率 76.46%)

現在の進捗率は、概ね予定通りというところでしょうか。
ただ、前年度はちょうど今の様な時期にマンションの引き渡し日の関係で業績予想が下方修正となった事もありますので、また変更がないか確認は必要そうですね。

株式会社新日本建物の配当利回り

同社の配当予想では、期末配当22円/株となっています。
本日、同社の終値は415円でしたので、

予想配当利回り=22/415≒5.30%

という事になりますね。
これはかなり高利回りに相当すると思います。
かつての事業再生ADR申請という経緯もあって敬遠されているのでしょうか?
3Q末の時点では、現金及び預金が52.48億円ある事に加えて利益剰余金も63.68億円あるために安定して配当を得られる可能性は高いと思います。
現在の株価を見る限りでは、同社株式はかなり割安に放置されている様に思います。

株式会社新日本建物の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。

本日の取引

でした。
とてもとても少額の売買です。
イントランスは、朝から上昇に気づけていれば70円台後半で売れたのに・・・と悔しい気持ちがあります。

キムラタン小僧寿しは、将来の業績安定化に期待しての購入です。

キムラタンは、先日記事にもしましたが、不動産事業で安定的に稼げるようになる事を期待しての購入です。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

小僧寿しは、他社買収効果が出てくれたり、株主優待制度の再導入を発表してくれれば多少浮上するのではないかな、なんて期待をしています。
小僧寿しについても、いずれ記事にしてみようかと思っています。

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo