ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

新日本電工株式会社(5563)の増配発表、期末決算について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

日本電工という企業をご存じでしょうか?
新日本といいながらも、ルーツは1925年という老舗の企業で、合金鉄の取り扱い等に長けている企業です。
shousanshouuoは、新日本電工株式会社の末席株主です。
今回は「新日本電工株式会社(5563)の増配発表、期末決算」についての記事です。
なお、今回の記事が当ブログにおいて記念すべき100記事目となります。

日本電工株式会社とは

同社は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行が予定されている東京の企業です。

同社のコア事業は、以下の4事業です。

老舗の企業ではありますが、現代に必要とされている製品の中でも必要な部材等を供給している縁の下の力持ち的な企業と言えそうです。

同社の歴史

同社は、2014年に日本電工株式会社と中央電気工業株式会社が経営統合した事で生まれた企業です。

日本電工株式会社は、1925年に「大垣電機冶金工業所」として設立されたのがルーツとなっています。
1934年には「株式会社電機冶金工業所」と株式会社化しています(のちに「日本電機冶金株式会社」へ改称)。
戦後の1963年になり、日本電機冶金株式会社と東邦電化株式会社が合併した事で「日本電工株式会社」が発足しています。
1971年には、極東工業株式会社をさらに吸収合併としていました。

もう一方の中央電気工業株式会社ですが、1906年に設立された「上越電気」がルーツとなっています(のちに「越後電機」となっています)。同社は、設立翌年の1907年に蔵々水力発電所を建設し、水力発電事業を開始しています。
1922年には、越後電機と松本電灯が合併して「中央電気株式会社」が設立されています。
1934年になり、中央電気株式会社と秩父電気工業株式会社が共同出資する形で「中央電気工業株式会社」が設立され、新潟県で電気炉による合金鉄の製造を開始しています。
1969年になると、茨城県に鹿島工場を建設し、電気炉を稼働させています。

日本電工株式会社の期末決算

本日、同社からは

  1. 連結業績の前期実績値との差異に関するお知らせ
  2. 2021年12月期 期末配当予想の修正に関するお知らせ
  3. 2021年12月期 決算短信

がリリースされていました。
早速、中身を確認してみましょう。

売上高             659.78億円 (前年度比 +22.2%)
営業利益            84.36億円 (前年度比 +55.2%)
経常利益            68.70億円 (前年度比 +124.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益 77.68億円 (前年度比 +197.0%)

となっていました。
大幅な増収増益という結果ですね。
営業利益率は、12.79%と高い数値を示しています。
そして期末時点での、自己資本比率は67.0%で前年度よりも1.6%アップしています。

日本電工株式会社のセグメント別業績

同社の決算短信には、コア4事業に加えて「その他」が記載されていました。
それぞれの内容を確認してみましょう。

合金鉄事業

売上高      410.06億円 (前年度比 +31.3%)
セグメント利益 40.18億円 (前年度は -0.28億円)
セグメント利益率   9.80% (前年度比 +9.89%)

主力製品である、高炭素フェロマンガンの製品市況が年間を通じて上昇した事に加えて、販売数量も大幅に増加した事で増収増益となっています。

機能材料事業

売上高      111.23億円 (前年度比 +14.8%)
セグメント利益 13.16億円 (前年度比 +16.0%)
セグメント利益率  11.83% (前年度比 +0.12%)

電池材料の販売は、概ね前年を上回っていたとの事です。・
また、ディスプレイ用ガラス基板向けの酸化ホウ素や酸化ジルコニウムのhジャン売が伸長した事で、この事業も増収増益となっています。

環境事業


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売上高       56.81億円 (前年度比 -5.3%)
セグメント利益   9.10億円 (前年度比 -36.7%)
セグメント利益率 16.02% (前年度比 -7.94%)

イオン交換樹脂の販売数量は減少してしまった様で、この事業は減収減益となっていました。

電力事業

売上高       14.55億円 (前年度比 +7.0%)
セグメント利益   3.54億円 (前年度比 -4.6%)
セグメント利益率 24.33% (前年度比 -2.95%)

天候にも恵まれ、年間の売電量が前年を上回ったものの管理費が増加した事で減益となってしまったそうです。

その他事業

売上高       67.11億円 (前年度比 +17.3%)
セグメント利益   2.70億円 (前年度比 +84.9%)
セグメント利益率   4.02% (前年度比 +1.47%)

日本電工株式会社の次期業績予想

同社の次期業績予想は以下の様になっています。

売上高             860.00億円 (前年度比 +30.3%)
経常利益            80.00億円 (前年度比 +16.4%)
親会社株主に帰属する当期純利益 60.00億円 (前年度比 -22.8%)

まだ先行きに不透明感がある、と前置きしつつも高炭素フェロマンガンが同程度の水準で推移する予測となっている様です。
また、機能材料事業においては通信の5G化等を背景に需要が拡大すると見込まれています。
環境事業においては、新たに焼却灰溶融炉1基の営業運転開始を10月に予定しており、焼却灰の処理量が増加するという見通しになっています。
いずれの事業においても、同社にとっては明るい材料が比較的多そうであり、次期の業績にも期待が持てそうです。

日本電工株式会社の配当利回り

同社は、本日「2021年12月期 期末配当予想の修正に関するお知らせ」で
年間配当8円→16円への増配を発表してくれました。
ありがたい限りですね。

なお、同社の次期配当予想では、中間配当6円、期末配当6円で合計12円/株となっています。
本日、同社の終値は321円でしたので、

予想配当利回り=12/321≒3.74%

という事になりますね。
利回りとしては、良い方ではないかと思います。
なお、仮に本日の発表程度の配当となった場合には

予想配当利回り=16/321≒4.98%

となります。
電気自動車等に関連のある銘柄でもあるため、今後人気が高まる事も予想される銘柄なので値上がり期待と配当利回り期待の両方が狙える魅力的な銘柄ではないでしょうか。

日本電工株式会社の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。

まとめ


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日本電工株式会社(5563)は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており4月以降はプライム市場への移行が予定されている東京の企業です。

同社のコア事業は、

  • 合金鉄事業
  • 機能材料事業
  • 環境事業
  • 電力事業

の4つとなっており、次期業績予想は「不透明」と言いながらも堅調な業績推移が期待できるコメントが並んでいました。
電気自動車の関連銘柄でもあり、予想配当利回りも3.74%と比較的高い数値となっています。
値上がり+配当を期待して、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo