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ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
リリカラという壁紙等を扱っている会社があります。
2/10には、そんな同社の決算発表があり、大幅な増配が発表されていました。
shousanshouuoは、リリカラ株式会社の末席株主です。
今回は「リリカラ株式会社(9827)の12月期決算と大幅増配のお知らせ」についての記事です。
まとめ
リリカラ株式会社は、JASDAQ市場に上場している東京の会社です。
元々のルーツを考慮すると、創業100年以上の老舗企業なんですね。
同社のコア事業は、インテリア事業とスペースソリューション事業の2つとなっています。
インテリア事業では壁紙、カーテン、床材といった内装材の製造販売を行っており、スペースソリューション事業ではオフィスや病院等の空間全体をプロデュースする様な仕事をしています。
同社の営業利益率は低めなのですが、中期経営計画では利益率改善に向けた施策を行っている事もあり、今後は良い決算数値が続く事を期待しても良さそうです。
本日、同社からは配当予想の増額が発表されていました。
が、それよりも驚いたのは今期末の配当を14.50円/株へと大幅に増額するという内容が決算短信にサラッと記載されていた事でした。
そのため、予想配当利回りは8.58%、予想配当+優待利回りは8.80%と、とんでもない事になっています。
恐らく、週明けはストップ高になってしまうのではないでしょうか・・・。
こんな事なら、もう少し保有しておけば良かったです。
とはいえ保有銘柄の見通しが明るい事はありがたい事です。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
リリカラ株式会社とは
JASDAQ市場に上場している、東京の会社です。
4月以降の市場については、公式リリースが確認できなかったのですが恐らくスタンダード市場となるのではないかと思います。
事業内容としては、
- インテリア事業
- スペースソリューション事業
のコア2事業を有しています。
インテリア事業では、壁紙、オーダーカーテン、床材等の企画・開発・販売を行っており、
スペースソリューション事業では、施設やオフィス空間の設計・施工・プロジェクト管理等を行う事でリノベーションや内装を創造する仕事をしています。
印象ではありますが、スペースソリューション事業の方が利益率は高くなりそうです。
同社の歴史
同社の歴史は古く、創業は1907年に小田原で創業した荒物雑貨商である「山吉商店」がルーツとなっています。
1927年になり、東京へと進出し襖紙や表装材料、和紙・洋紙の販売を行っています。
1949年になり、「株式会社新宿川吉紙店」に組織変更となっています。
1955年から「リリカラ壁紙」の製造販売をスタートさせています。同社の名称は、当初は一商品のブランド名だったんですね。
1968年には「株式会社カワキチ」へと商号変更になっています。
その後は、高度経済成長に合わせ全国へと営業網を拡大して
1984年には「リリカラカーテン」を
1985年には「リリカラカーペット」の製造販売をスタートさせています。
1989年には同社の商号を「株式会社リリカラ」へと変更させています。
1991年になって、株式の店頭公開を果たした様です。
リリカラ株式会社の決算
2/10に同社の2021年度12月期決算が発表されていました。
合わせて、業績予想の修正が発表されていましたね。
決算は以下の結果でしたが、業績予想からは減収増益という結果でした。
売上高 324.38億円 (前年度比 -1.0%)
営業利益 5.29億円 (前年度比 +497.9%)
経常利益 4.85億円 (前年度比記載なし)
親会社株主に帰属する当期純利益 3.29億円 (前年度比 +492.7%)
となっていました。
原価低減に向けた施策を行った様で
前年度と比較しても、減収増益という結果です。
営業利益率は、1.63%とやや低めです。
そして期末時点での、同社の自己資本比率は35.5%で前年度より1.6%アップしています。
リリカラ株式会社のセグメント別業績
それでは、セグメント別の業績を見てみましょう。
インテリア事業
売上高 262.75億円 (前年度比 -0.0%)
セグメント利益 4.48億円 (前年度比 +674.6%)
セグメント利益率 1.71% (前年度比 +1.49%)
新製品の投入が成功した事や、壁材・カーテン・床材の見本帳を増冊した事で販売の伸長へとつながったという事のようです。
スペースソリューション事業
売上高 61.62億円 (前年度比 -4.8%)
セグメント利益 0.81億円 (前年度比 +164.8%)
セグメント利益率 1.32% (前年度比 +0.85%)
投資意欲の低下もあり、残念ながら売上高はダウンとなっていました。
しかし、販管費の圧縮に努めた事で利益率は格段にアップしています。
とはいえ、個人的には手間暇がかかりそうな、スペースソリューションの方が利益率が低かったというのはやや意外でした・・・。
リリカラ株式会社の業績予想
同社の決算短信に記載されていた通期業績予想は以下の様になっています。
売上高 349.00億円 (前年度比記載なし)
営業利益 13.80億円 (前年度比記載なし)
経常利益 13.10億円 (前年度比記載なし)
親会社株主に帰属する当期純利益 7.90億円 (前年度比記載なし)
会計基準の変更はあると思いますが、大幅な増収増益予想と捉えて良いのではないでしょうか。
同社より約1年前に発表されていた中期経営計画「DaaS (Design as a Service)」では、業績管理のトップラインを売上総利益・営業利益とする事を明確に打ち出していた事もあり、無理な受注等が減る事で利益率が改善するという強気の予想かもしれません。
*2022/11/3追記
同社の2022年12月期業績予想ですが、減収増益の見通しに上方修正となりました。
当ブログの以下の記事に記載していますので、宜しければそちらもご参照下さい。
リリカラ株式会社の配当利回り
同社は、2/10に期末配当を4.5円→6.0円へと当初予想よりも増額していました。
これだけでも十分な増配なのですが、
実は同社の決算短信には時期の配当予想として、驚きの数字が記載されていました。
予想では、期末配当14.50円/株となっています。
2/10の同社終値は169円でしたので、
予想配当利回り=14.50/169≒8.58%
という事になりますね。
これはとんでもない利回りです。
合わせて株式併合のお知らせでもないか、確認してしまいました。
リリカラ株式会社の株主優待
同社は、株主優待制度も導入しています。
12月末時点での1,000株以上保有の株主に向けて、QUOカードの優待が実施されています。
長期保有株主が優遇されるものとなっており、
1,000~4,999株保有では、500円分(保有期間3年未満)
または、1,500円分(保有期間3年超)
となっています。
仮に1,000株を保有(保有期間3年未満)した場合は
予想配当+優待利回り=14.50+0.50/169≒8.80%
という計算になりそうです。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo