目次
- まとめ
- 株式会社アイロムグループとは
- 配当予想の修正(創立25周年記念配当)に関するお知らせ
- 株式会社アイロムグループの3Q決算
- 株式会社アイロムグループのセグメント別業績
- 株式会社アイロムグループの業績予想・進捗率
- 株式会社アイロムグループの株主優待
アイロムグループをご存じでしょうか?
医療業界以外の方には、あまり馴染みがないかもしれません。
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
shousanshouuoは、アイロムグループの末席株主(正確には単元未満株主)です。
今回は「株式会社アイロムグループ(2372)の配当予想の修正に関するお知らせ」についての記事です。
まとめ
株式会社アイロムグループ(2372)は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており来月からはプライム市場への移行が予定されている東京の企業です。
同社は、薬剤開発に欠かせない臨床試験に関連する業務を主としており、SMO事業とCRO事業に関しては利益率も高いものとなっています。
本日、同社からは記念配当の実施に伴う、配当予想の修正がリリースされていました。
その結果、同社の配当予想は45円/年となり、予想配当利回りは2.29%となっています。
変遷を見ていると、同社は色々な事業を行っては撤退してという時期がありましたが、現在はSMO事業とCRO事業に注力しており、この2事業で得られる利益が同社を支えている様です。
ここ数年間の業績では、売上高が右肩上がりで利益水準が少し低めかな、と思っていたのですが今期は十分な利益が期待できそうです。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
株式会社アイロムグループとは
同社は東京証券取引所市場第一部へ上場しており、来月からはプライム市場への移行が予定されている東京の企業です。
同社は薬品の臨床試験に関する業務としてSMO*1事業、CRO*2事業の2本柱を主に、先端医療事業や、メディカルサポート事業としてクリニックモールの開設・運営を手掛けています。
同社の歴史
1997年に、医薬品の臨床試験の受託、仲介を目的として同社は設立されています。
設立当初からSMO事業を展開していたのですね。
2001年には、大阪へのオフィス開設に続いて、医療機関等への不動産賃貸事業を開始しています。現在のメディカルサポート事業に通じるものですね。
2003年には、JASDAQ市場に上場して株式公開を果たしています。
その後は、北海道地区、九州地区への進出を経て
2005年に東京証券取引所市場第一部指定銘柄となっています。
その後は、薬局事業を行ったり、化粧品の機能評価事業等を行ったりもしていましたがのちにいずれも事業譲渡してしまいました。
また、かつてはアイロム製薬で点滴等の製造も行っていたのですが、この子会社も2011年には共和薬品工業へと譲渡されてしまっています。
その後は、祖業でもあるSMO事業とCRO事業に注力する事で安定した成長を続けている印象です。
配当予想の修正(創立25周年記念配当)に関するお知らせ
本日、同社からは上記名称のリリースがありました。
記念配当が出るという事ですので、ほぼ確実に増配の案内ですね。
心の中でガッツポーズしながら、内容を確認してみます。
元々、同社の配当予想では、中間配当20円、期末配当20円で合計40円/株となっていました。
本日のリリースでは、記念配当として5円が付加される事が案内されていました。
よって、年間配当は40円⇒45円へとアップする事になります。
本日、同社の終値は1,967円でしたので、
予想配当利回り=45/1,967≒2.29%
という事になりますね。
利回りとしては、まずまずなのではないでしょうか。
株式会社アイロムグループの3Q決算
2022/2/3には、同社の3Q決算短信がリリースされていますので内容を確認しておきましょう。
売上高 116.76億円 (前年度比 +23.1%)
営業利益 21.97億円 (前年度比 +162.4%)
経常利益 23.34億円 (前年度比 +132.9%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 17.78億円 (前年度比 +71.5%)
となっていました。
増収増益となっており、非常に期待の持てる内容です。
営業利益率は、18.82%と非常に高いものになっています。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は37.7%です。
これは前年度よりも3.8%ダウンとなっています。
株式会社アイロムグループのセグメント別業績
決算短信を見ると、同社の事業セグメントとして
- SMO事業
- CRO事業
- 先端医療事業
- メディカルサポート事業
- その他
の順に記載されています。
それぞれの数値を確認してみましょう。
SMO事業
売上高 66.73億円 (前年度比 +53.4%)
セグメント利益 31.50億円 (前年度比 +114.2%)
セグメント利益率 47.21% (前年度比 +13.42%)
がんや難治性疾患等の医薬品開発に重要な、臨床試験関連の業務を行っています。
大型の案件があった様で、このセグメントは好業績となっています。
CRO事業
売上高 37.30億円 (前年度比 +69.3%)
セグメント利益 4.35億円 (前年度比 +839.8%)
セグメント利益率 11.66% (前年度比 +9.57%)
日本・オーストラリアで臨床試験実施施設を有しており、試験の受託件数が伸長した事で好業績になっています。
先端医療事業
売上高 4.86億円 (前年度比 -33.1%)
セグメント利益 -4.52億円 (前年度は -0.53億円)
セグメント利益率 -93.00% (前年度比 -85.71%)
COVID-19ワクチンの開発において、臨床試験の実施に向けた準備を進めているとの事で、国内初の経鼻ワクチンの実用化を目指している様です。
黒字化までは、少し時間がかかりそうな事業ですね。
メディカルサポート事業
売上高 7.74億円 (前年度比 -64.6%)
セグメント利益 2.33億円 (前年度比 -34.4%)
セグメント利益率 30.10% (前年度比 +13.84%)
前年度は、不動産取引による売上と利益計上があったとの事です。
そのため、昨年よりも減収となっていますが利益率はむしろ高くなっていますね。
不動産売買よりも賃貸の方が利益率が高いのですね。
その他事業
売上高 0.12億円 (前年度比 +3.1%)
セグメント利益 -1.42億円 (前年度は -0.72億円)
セグメント利益率 -1,183.33% (前年度比 -528.78%)
株式会社アイロムグループの業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 150.00億円 (前年度比 +16.2%、進捗率 77.84%)
営業利益 24.00億円 (前年度比 +124.7%、進捗率 91.54%)
経常利益 25.00億円 (前年度比 +84.9%、進捗率 93.36%)
親会社株主に帰属する当期純利益 19.00億円 (前年度比 +38.3%、進捗率 93.58%)
進捗率だけを見ていると、最終利益水準はもっと上振れても良いのでは?
と思えますね。
ある程度数値が十分に確保できる事を見込んで、本日記念配当の実施を決めたのかもしれません。
株式会社アイロムグループの株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo