ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

富士変速機株式会社(6295)の12月期決算について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
富士変速機という上場企業があります。かなりマニアックな銘柄ではないかと思いますが、今回は富士変速機株式会社についての記事です。
shousanshouuoは、富士変速機株式会社の末席株主です。
今回は「富士変速機株式会社(6295)の12月期決算」についての記事です。

富士変速機株式会社とは

富士変速機株式会社は、名古屋証券取引所市場第二部にのみ上場している愛知の企業です。
4月以降の市場はリリースされていませんが、名古屋証券取引所メイン市場に変更となるのでしょうか。

同社の事業内容ですが、

  • 変速機、減速機の製造ならびに販売
  • 各種駐車場装置の製造ならびに販売
  • 各種工作機械、工業用機械およびその部品の製造ならびに販売
  • 民生用機械器具、その他産業用機器装置の製造ならびに販売
  • 前各号に付帯する一切の業務

とありますが、実際には、売上高のほぼ半分ずつを、変速機・減速機と駐車場機械装置で占めています。

同社の歴史

1947年に、前身となる「富士電化工業株式会社」が創業しています。
そこから10年後の1957年より、各種変速機の製造販売を開始していました。
1965年になり、「富士変速機株式会社」が設立されています。
1975年からは、現在の主力事業の1つである機械式立体駐車場の製造販売を開始しています。もう50年近い歴史があるんですね。驚きです。
1976年に、立川ブラインド工業株式会社と業務資本提携をしてからは立川ブラインドグループの一員として企業活動を行っています。
1993年には、名古屋証券取引所市場第二部への上場を果たし、その後は市場変更はない様です。

富士変速機株式会社の決算

本日は、そんな富士変速機株式会社の決算が発表されていました。
早速、中身を確認してみましょう。

売上高             71.88億円 (前年度比 +15.2%)
営業利益            5.12億円 (前年度比 +49.5%)
経常利益            5.37億円 (前年度比 +49.5%)
親会社株主に帰属する当期純利益 3.62億円 (前年度比 +115.1%)

となっていました。
増収増益という結果ですね。
営業利益率は、7.13%です。
そして期末時点での、同社の自己資本比率は83.3%です。前年度よりも4.4%低下していはいますが、非常に高い数値となっています。

富士変速機株式会社のセグメント別業績

同社の決算短信での報告セグメントは、

  • 減速機関連事業
  • 駐車場装置関連事業
  • 室内外装品関連事業

の3つとなっています。
それぞれを確認してみましょう。

減速機関連事業


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売上高      35.11億円 (前年度比 +2.8%)
セグメント利益  1.90億円 (前年度比 +28.0%)
セグメント利益率  5.42% (前年度比 +1.05%)

工作機械の受注回復等もあり、無人搬送台車駆動用減速機等の製品受注が堅調に推移したとの事です。
スマートファクトリーを建築する動きが続く様であれば同社の製品の出番もしばらく続いてくれそうです。

駐車場装置関連事業

売上高              35.80億円 (前年度比 +32.5%)
セグメント利益  3.55億円 (前年度比 +57.4%)
セグメント利益率  9.90% (前年度比 +1.56%)

主力製品である「パズルタワー」の工事が進捗した事と、既設装置の改造や改修の案件受注が堅調だったみたいですね。

室内外装品関連事業

売上高                  1.92億円 (前年度比 -10.3%)
セグメント利益  -0.32億円 (前年度は -0.31億円)
セグメント利益率 -16.79% (前年度比 -2.34%)

富士変速機株式会社の業績予想

本日発表となった同社の通期業績予想は、以下の様になっています。

売上高             74.40億円 (前年度比 +3.5%)
営業利益            5.45億円 (前年度比 +6.3%)
経常利益            5.65億円 (前年度比 +5.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益 3.90億円 (前年度比 +7.5%)

今期よりも若干の上振れ予想となっています。
地味な企業らしく、堅実な予想といえるのではないでしょうか。

富士変速機株式会社の配当利回り

同社の配当予想では、中間配当3円、期末配当3円で合計6円/株となっています。
本日、同社の終値は301円でしたので、

予想配当利回り=6/301≒1.99%

という事になりますね。
利回りとしては、まずまずだと思います。

富士変速機株式会社の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
今後、株主数を増やしたい事情があれば新設になるかもしれませんが、現時点ではそういった動きはなさそうです。

まとめ


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富士変速機株式会社(6295)は、名古屋証券取引所市場第二部にのみ上場している愛知の企業です。
同社は、減速機・変速機と機械式駐車場装置が主力事業となっており、同社の売上高は、これら2事業で概ね二分されています。
同社の筆頭株主は立川ブラインド工業で、発行済み株式数から自己株式を除いた数に対して55.27%の株式を保有しています。
同社の予想配当利回りは、1.99%であり利回りとしてもまずまずではないかと思います。ネックとなるのは、株式の流動性がどうしても低いという事でしょうか。
現時点で事業は比較的堅調な様ですので、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo