目次
- 株式会社JVCケンウッドとは
- 株式会社JVCケンウッドの3Q決算
- 株式会社JVCケンウッドのセグメント別業績
- 株式会社JVCケンウッドの業績予想・進捗率
- 株式会社JVCケンウッドの配当利回り
- 株式会社JVCケンウッドの株主優待
- まとめ
- 本日の取引
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
日本ビクターという会社をご存じでしょうか?
それでは、トリオという会社はご存じですか?
いずれも、今はなくなってしまった企業ですが、現在は形を変えて株式会社JVCケンウッドとして存在しています。
shousanshouuoは、株式会社JVCケンウッドの末席株主です。
今回は「株式会社JVCケンウッド(6632)の3Q決算」についての記事です。
株式会社JVCケンウッドとは
東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行が予定されている神奈川の企業です。
同社は、
- モビリティ&テレマティクスサービス分野
- パブリックサービス分野
- メディアサービス分野
- その他
の事業を展開しており、モビリティ&テレマティクスサービス分野が売上高の過半数を占めています。
以下で、各分野について簡単に説明しておこうと思います。
モビリティ&テレマティクスサービス分野
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カーナビゲーション、ドライブレコーダー、車載用アンプ/アンテナ/スピーカー、テレマティクスサービスに関する商品をディーラーへ提供する「OEM事業」と、直接消費者向けの商品を製造販売する事業とに分かれています。
なお、同社のドライブレコーダーに通信機能を備えたものが、自動車保険会社等の提供するサービスの一部となっています。
パブリックサービス分野
無線システム事業、業務用システム事業があります。
業務用無線システムやセキュリティシステム、医用画像表示モニター等を通じて人々の安心・安全に寄与する製品やサービスを提供しています。
メディアサービス分野
ヘッドホン/イヤホン、ポータブル電源、音楽・映像コンテンツ等を提供しています。
家入レオや、星野源の作品は同社が販売しているものなのですね。
同社の歴史
同社は、2008年に、日本ビクターとケンウッドが共同持ち株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社」を設立した事がスタートとなっています。
現在の社名である「株式会社JVCケンウッド」となったのは、2011年の事ですね。
その後、他社の買収等を含めた事業の見直し等を経て、徐々に現在の形に変わってきています。
株式会社JVCケンウッドの3Q決算
本日は、そんな同社の3Q決算短信と説明会資料がリリースされていました。
早速、中身を確認してみましょう。
売上収益 1,946.26億円 (前年度比 -0.1%)
営業利益 36.25億円 (前年度比 +76.1%)
税引前利益 30.77億円 (前年度比 +56.0%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 5.03億円 (前年度比 +1.3%)
四半期包括利益合計額 40.78億円 (前年度比 +68.6%)
となっていました。
営業利益率は、1.86%です。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は25.4%で昨年よりも0.9%アップしています。
株式会社JVCケンウッドのセグメント別業績
同社のセグメント別業績は、以下の様になっています。
モビリティ&テレマティクスサービス分野
売上収益 1,116.00億円 (前年度比 -1.2%)
コア営業利益 -13.30億円 (前年度は 28.03億円)
セグメント利益率 -1.19% (前年度は +2.48%)
OEM事業は増収となるも、黒字転換は果たせなかったようです。
また、ドライブレコーダーは販売が増加していたのですが、ナビゲーションシステムの販売は減少しているために事業全体では減収となっています。
パブリックサービス分野
売上収益 395.40億円 (前年度比 -5.1%)
コア営業利益 -1.69億円 (前年度は -9.35億円)
セグメント利益率 -0.43% (前年度は -2.25%)
無線システムは減益となった一方で、医用モニターの販売が好調だったようです。
メディアサービス分野
売上収益 386.50億円 (前年度比 +5.9%)
コア営業利益 18.62億円 (前年度比 +755.9%)
セグメント利益率 4.82% (前年度比 +4.23%)
ホームオーディオやポータブル電源等が順調に推移した様です。
また、エンタテイメント事業も好調だったために増収増益を果たしています。
その他
売上収益 48.34億円 (前年度比 +26.15%)
コア営業利益 -0.89億円 (前年度は -1.32億円)
セグメント利益率 -1.84% (前年度は -3.44%)
株式会社JVCケンウッドの業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上収益 2,850.00億円 (前年度比 +4.2%、進捗率 68.29%)
営業利益 75.00億円 (前年度比 +53.3%、進捗率 48.33%)
税引前利益 64.00億円 (前年度比 +41.2%、進捗率 48.08%)
親会社株主に帰属する当期利益 30.00億円 (前年度比 +39.2%、進捗率 16.77%)
期末にかけて、大幅に売上収益、利益を積み上げる予想となっています。
半導体不足等の改善を見越してという事なのでしょうか。
*2022/11/1追記
同社の2023年3月期中間決算と、通期業績予想の上方修正について当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社JVCケンウッドの配当利回り
同社の配当予想では、期末配当6円/株となっています。
本日、同社の終値は175円でしたので、
予想配当利回り=6/175≒3.43%
という事になりますね。
利回りとしては、やや高めであると思います。
株式会社JVCケンウッドの株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
まとめ
株式会社JVCケンウッド(6632)は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行が予定されている神奈川の企業です。
同社の事業は、
- モビリティ&テレマティクスサービス分野
- パブリックサービス分野
- メディアサービス分野
の3つの事業を有しており、売上収益の約57%がカーナビゲーションやドライブレコーダー等を扱うモビリティ&テレマティクスサービス分野によって生み出されています。
半導体不足の影響や、ロックダウンの影響のために残念ながら減収となってしまった部分はありますが、メディアサービス分野は増収増益という結果でした。
同社の予想配当利回りは3.43%と高いものになっています。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
本日の取引
本日は、
- コスモスイニシア(8844)
を購入してみました。
ここ最近の業績はあまり振るわないのですが、同社のマンションのデザイン性や、リノベーション物件の取り扱いに期待して投資となりました。
また、最悪の場合は親会社である大和ハウス工業によるバイアウトの可能性もあるため下値もやや限定的ではないか、と考慮しての判断です。
今後どうなるか、また様子を見たいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo