ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

クラウディアホールディングス(3607)の2021年8月期決算について

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

今回は「クラウディアホールディングスの2021年8月期決算」についての記事です。

shousanshouuoは、クラウディアホールディングス(3607)という企業の末席株主になっています。

同社はブライダル業界に所属する企業であり、婚礼衣装を制作しているメーカーであり、いわゆる貸衣装業者といえます。
現在は、貸衣装以外に自社運営の結婚式場を経営している事に加えて、
写真室を運営する内田写真株式会社を2019年3月に取得しています。

2021年8月期決算について

本日は、そんなクラウディアホールディングスの決算発表があったので自分なりに解釈して記事にしてみようと思います。

2021年8月期決算
売上高                         70.15億円 (前年比 -15.2%、計画比 +1.7%)
売上原価                     15.74億円 (前年比 -28.5%、計画比 -0.4%)
売上総利益                  54.41億円 (前年比 -10.3%、計画比 +2.3%)
販売費及び一般管理費   71.73億円 (前年比 -14.4%、計画比 +0.8%)
営業利益                     -17.32億円 (前年より 5.78億円改善、計画より 0.67億円改善)
経常利益                       -4.05億円 (前年より 16.55億円改善、計画より 0.94億円改善)
当期純利益                     8.10億円 (前年より 15.56億円改善、計画より 1.39億円改善)

ROE -29.4%

という結果でした。
残念ながら赤字決算となってしまったのですが、
計画よりは、概ね良い営業成績という結果だった様です。

 

企業ホームページには決算補足資料がアップされていました。

 

また、バランスシートの方を確認してみますと
現預金 40.59億円→48.02億円へと増加
していました。

その一方で
商品及び製品、仕掛品、原材料、貯蔵品の合計額は 
5.6億円→4.58億円へと減少
しています。

また、借入金の合計額も
95.05億円→93.90億円へと減少
しており、借入金の内容を見てみると、長期借入金の割合が増えていました。

この結果を見ると、決して悪い営業内容ではなかったのではないかと感じます。
実際に今期の営業活動によるキャッシュフローは5.15億円出ています。
(ただし、ここには助成金収入12.49億円を含んでいます)

なお、同社の補足資料によると
ホールセール事業部門(貸衣装部門)、コンシューマー事業部門(式場等運営部門)の売上高は、この2年で概ね半分ほどに減少しているという事が分かります。
特に、コンシューマー部門では、
リゾート挙式売上が5.32億円となっており、2018年8月期の25.53億円と比較すると1/5程度まで縮小してしまっています。

沖縄に関しては、昨年度と挙式件数がほぼ同数となっていますが、ハワイでの挙式が難しくなっている事と、グアムの営業を取りやめた事の影響が大きかったと考えられます。

直営の結婚式場に関しては、受注組数、受注残組数は昨年から横ばいとなっているので稼働率は概ね今年度と同程度以上が期待できるのでが、参列人数の減少等による客単価の低下が影響しそうです。


とはいえ、そんな中で売上高を伸ばしている部門もあります。

それは、写真・映像・美容等売上です。

2018年8月期 2019年8月期 2020年8月期 2021年8月期
5.58億円   10.31億円    10.87億円    11.57億円
と、年々増収となっています。

これは、写真室の新規オープン(ホテルメトロポリタン秋田静岡浅間神社)と美容室の新規オープン(帝国ホテル大阪、琵琶湖ホテル)の貢献もあるかと思います。

 

今年度の営業成績に関しては、
天満宮会館における婚礼事業の運営開始とリニューアル
アイネス ヴィラノッツェ 大阪におけるガーデンテントの設置
写真事業、美容事業の強化
が売上高、客単価の上昇に寄与する可能性はありますが、

依然としてリゾート挙式が厳しい情勢である事
参列人数の減少による客単価の低下

が影響して、厳しい状況が継続する可能性が高いのではないか、とshousanshouuoは考えます。

ただし、国内のブライダル事業全体が厳しい訳ですから、
地方ホテルのブライダル事業、写真・美容室事業の受託や、M&A等のチャンスは十分に考えられそうです。
ライバルも同様に苦しい思いをしているわけで、同社にとっては厳しい経営環境での持久戦で生き残る事が出来れば、縮小する業界のなかでも残存者利益を得る事が出来るチャンスかもしれません。

同社の2021/8/31時点での現預金は48億円と潤沢であり、助成金を含めた営業キャッシュフローはプラスという結果でしたので、クラウディアホールディングスが厳しい環境でも生き残れるチャンスは十分にあるのではないかと考えます。
まだまだ無配が継続してしまいそうですが、陰ながら応援を続けたいと思います。

株式会社クラウディアホールディングス(3607)の株主優待・配当

同社の配当や優待に関しては、当ブログの以下の記事に記載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

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またのお越しをお待ちしております。

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