目次
- 株式会社モブキャストホールディングスとは
- 事業計画及び成長性に関する事項
- 株式会社モブキャストホールディングスの3Q決算
- 株式会社モブキャストホールディングスのセグメント別業績
- 株式会社モブキャストホールディングスの業績予想・進捗率
- 株式会社モブキャストホールディングスの配当利回り
- 株式会社モブキャストホールディングスの株主優待
- まとめ
- 本日の取引
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
モブキャストという名前、お聞きになった事があるでしょうか?
モバイルゲームのイメージが強いかと思いますが、実は、それだけではなくて栗原はるみさんのプロデュースするキッチン雑貨に関する事業を行っている企業です。
shousanshouuoは、株式会社モブキャストホールディングスの末席株主です。
今回は「モブキャストHD 事業計画及び成長性に関する事項2021」についての記事です。
株式会社モブキャストホールディングスとは
東京証券取引所マザーズ市場に上場している企業です。
同社自体は純粋な持株会社であり、グループの戦略、成長戦略を策定するとともにマネジメントを担っています。また、エンターテイメントコンテンツ知的財産権の管理を行っています。
子会社としては、株式会社モブキャストゲームス、株式会社ゆとりの空間、ソーシャルキャピタル株式会社、株式会社モブキャストフィナンシャルがあります。
そして、関連会社として柴咲コウさんが代表を務めるレトロワグラース株式会社や、The Human Miracle株式会社、米国法人エンハンス、アランチヲネ株式会社があります。
同社は、2004年にMobcastとして設立され、当初からゲーム事業と映像事業を行っていました。
2009年には映像事業から撤退し、ゲーム事業に特化することになりましたが、2018年からエンターテインメント事業全般を手掛ける様になってグループとしての運営が行われる様になっています。
同社のホームページによると
「これまでに100近くの映画作品と100を超えるゲームを生み出してきた」
とあります。
事業計画及び成長性に関する事項
本日は、同社から上記名称でのリリースがありました。
内容としては、同社の主要事業であるモバイルゲーム事業とキッチン雑貨事業に関する説明が主となっています。
ざっと内容を紹介しますと、
売上が減少している一方でコスト削減を進めている事で赤字が縮小していることが冒頭に掲載されています。
続いて、各事業の収益の構造、市場規模、競合環境についての説明がありました。
モバイルゲーム市場はどんどんと拡大している一方で開発事業者も増加している事から、国内外ともにレッドオーシャンと化している事から、同社は他社と異なるアプローチとしてプロデュース型のビジネスを推進する事が説明されています。
とはいいつつも、来年リリースする予定のプロデュース型タイトルは海外展開のみで2本・・・。ちょっと寂しい感じがします。
今年は投入したゲームの売上だ伸び悩んだ事もあって、同事業の売上高は右肩下がりに見えています、ですが、昨年の4Q以降は営業利益を継続的に生み出す事が出来ているとの事であり、経営状況の改善を認めている様です。
また、キッチン雑貨事業は店舗が百貨店に多いという事もあり、店舗での市場規模が縮小規模にある一方で、ECサイトの市場規模が大きくなっている事、商品の製造という点では、中川政七商店やIKEA、ニトリ、無印良品に加えてダイソー、キャンドゥ、3コインズあたりが競合になるとの説明があります。
ただし、同社のキッチン雑貨事業に関しては、栗原親子に特化しているという点で、栗原親子のレシピ開発力・発信影響力こそが強みになるとの記載がありました。
とすると、ファンを増やす事が大切かもしれません。
だからなのでしょう、同事業のKPI*1には、各種SNSのフォロワー数が含まれています。
本日の資料によれば、
となっています。
やっぱり、栗原はるみさんのInstagramは強いですね。
ただ、栗原心平さんの公式YouTubeもフォロワー数を順調に伸ばしていますので、いずれお母さんに肩を並べる日が来るかもしれません。
なお、キッチン雑貨事業を運営している株式会社ゆとりの空間に関しては、2022年以降でIPOを見据えた事業構造改革や海外展開等についても視野に入れている様です。
実際、今年の10月から調理器具、食器、布製品の契約条項を見直した様で、企画・生産・在庫管理を独自で行う様になった事で、収益力が高まりやすい構造に転換されています。
また、同社全体の成長戦略としては、新規企業の買収や、ゲーム以外のジャンルでのアプリ開発等も検討されているそうです。
株式会社モブキャストホールディングスの3Q決算
売上高 34.52億円 (前年度比 -33.6%)
営業利益 -2.68億円 (前年度は -5.04億円)
経常利益 -2.92億円 (前年度は -5.97億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 -3.56億円 (前年度は -3.01億円)
となっていました。
昨年度よりも減収となっていますが、損失額は縮小しているという結果ですね。
営業利益率は、-7.76%です。
3Q末時点での、同社の自己資本比率は24.6%となり、前年度よりは0.8%アップしています。
株式会社モブキャストホールディングスのセグメント別業績
モバイルゲーム事業
売上高 14.48億円
セグメント利益 0.95億円 (前年度は -0.37億円)
セグメント利益率 6.57% (前年度は -1.66%)
転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~
モバプロ
sin 7つの大罪 X-TASY
の3タイトルが好調だった事と、コスト削減策が功を奏した様です。
キッチン雑貨事業
売上高 19.83億円
セグメント利益 -0.66億円 (前年度は -0.15億円)
セグメント利益率 -3.33% (前年度は -0.83%)
百貨店、アウトレット店舗は緊急事態宣言の影響もあって売上が伸び悩んだ様ですね。
株式会社モブキャストホールディングスの業績予想・進捗率
業績予想は以下の様になっています。
経常利益、純利益の予想は公表されていませんでした。
売上高 46.50億円 (前年度比 -30.4%、進捗率 74.24%)
営業利益 -2.70億円
4Qで大きな減速がなければ、概ね売上高は達成する事が出来そうですね。
利益水準に関してはちょっと分かりませんが、ゲームに関しては季節ごとのイベント等での課金が伸びたかどうかで大きく数値が変わりそうです。
株式会社モブキャストホールディングスの配当利回り
残念ながら、同社は配当ゼロの見通しとなっています。
業績が回復して配当を出してくれる事を期待したいですね。
株式会社モブキャストホールディングスの株主優待
残念ながら、同社は配当だけでなく優待も行っていません。
*2022/5/7追記
ですが、株主総会の議決権行使でQUOカードがいただけるという隠れ優待が実施された事があります。
2022/5/6の同社株式の終値が84円でしたので、
隠れ優待利回り=5/84≒5.95%
という事になります。
あくまでも隠れ優待ですので、継続となるかどうかは分かりませんが・・・。
届いたQUOカードやCEOからのメッセージ写真を、以下の記事に掲載しています。
宜しければ、そちらも合わせてご参照下さい。
まとめ
モブキャストホールディングスは、モバイルゲーム事業とキッチン雑貨事業を主力としている企業です。
モバイルゲーム事業は、今年投入したタイトルが思うようにユーザー数を伸ばせなかった事もあり、売上高は右肩下がりとなっています。しかし、コスト削減等を行っている事で利益は着実に生み出せる企業体質になっている様です。
今後もホームラン級のヒットを狙いに行く事はなさそうですが、一定数のユーザーに長く愛される様なゲームを投入する事でニッチ市場での存在感を高められると良いな、と思います。
また、キッチン雑貨事業は栗原はるみさん親子のブランド力を高めるとともにファンを増やす事で商品のロイヤルカスタマーを増やす事につながる事を期待したいと思います。
同社は配当・優待ともにありませんので利回りはどちらも残念ながらゼロですが、今後の業績回復を期待したいと思います。今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
本日の取引
本日は、
日本アセットマーケティング株式会社を売却しています。
そして、そのお金でホクシン株式会社を購入しました。
同社は、利益も配当もある程度継続しているのですが、なぜか市場からの評価が低く株価が低迷している企業です。
同社は日本で初めてMDF(Medium Density Fiberboard)を開発した企業です。
MDFは家具・住宅建材等に幅広く利用されていますが、その防腐性・防蟻性に加えて解体材の再資源化としてMDFを作成できる事から環境への負荷も低減できるという特徴があります。今後MDFが活躍する場面は増えてくるのではないかと考えています。今後どうなるか、将来が楽しみです。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo
*1:Key Performance Index