目次
- まとめ
- 株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)とは
- 配当予想の修正に関するお知らせ
- 株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の3Q決算
- 株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)のセグメント別業績
- 株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の業績予想・進捗率
- 株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の株主優待
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
ベルテクスコーポレーションという企業があります。
あまり聞きなれない名称かもしれません。同社は経営統合で約3年半前に出来た企業です。もともとゼニス羽田ホールディングスの株主だったのですが、経営統合による株式併合で単元未満株主になったものです。
shousanshouuoは、ベルテクスコーポレーションの末席株主(正しくは単元未満株主)です。
今回は「株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の配当予想の修正に関するお知らせ」についての記事です。
まとめ
株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)は、東京証券取引所市場第二部へ上場しており、今後はスタンダード市場への移行が予定されている東京の企業です。
同社は、コンクリート二次製品を製造・販売しており、防災・減災に役立つ製品を世に送り出す事で社会へ貢献しています。
本日、同社から配当予想の修正が発表されました。内容は、65円⇒80円/株へと年間配当が増額されるというものです。
その結果、予想配当利回りは2.71%となります。
同社の業績予想は、昨年の結果を見ていてもやや保守的な印象があるため最終の期末決算の数値では数%~10%程度利益が上振れるのではないかと期待しています。
今のところ株主優待はありませんが、配当をしっかり出したり自社株買い等での株主還元を進めてくれる事を期待して、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
*2022/5/13追記
同社からは、2022/5/12に1:3での株式分割が発表されました。
詳細に関しては、当ブログの以下の記事に記載していますのでよろしければそちらもご参照下さい。
株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)とは
東京証券取引所市場第二部へ上場しており、まもなくスタンダード市場への移行が予定されている東京の企業です。
同社は、コンクリート二次製品を核として防災・減災に有用な製品を製造しています。
同社の歴史
2018年に「ゼニス羽田ホールディングス株式会社」と「株式会社ホクコン」が、共同株式移転によって完全親会社となる「株式会社ベルテクスコーポレーション」を設立しています。
2021年には、傘下の「ゼニス羽田株式会社」と「株式会社ホクコン」が合併し、商号変更を行い「ベルテクス株式会社」が発足しています。
それよりも以前の歴史をたどると、もともとは「株式会社ハネックス」「日本ゼニスパイプ株式会社」「羽田コンクリート工業株式会社」「株式会社ホクコン」の4社が統合して出来た企業になっているという事が分かります。
配当予想の修正に関するお知らせ
本日、同社からは上記名称のリリースがありました。
元々の配当予想は期末配当65円/株となっていたのですが、
特別配当が15円分付加された事で、
配当額が65円⇒80円/株へと増額になっています。
本日、同社の終値は2,948円でしたので、
予想配当利回り=80/2,948≒2.71%
という事になりますね。
利回りとしてはまずまずと言えそうです。
株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の3Q決算
2022/2/10にリリースされていた、同社の3Q決算の内容を確認しておきましょう。
売上高 274.74億円 (前年度比 +4.2%)
営業利益 45.20億円 (前年度比 +26.0%)
経常利益 47.16億円 (前年度比 +22.3%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 31.14億円 (前年度比 +13.3%)
となっていました。
増収増益となっていますね。
営業利益率は、16.45%とかなり高い水準です。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は58.9%で前年度よりも2.3%アップしています。
株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)のセグメント別業績
決算短信では、
- コンクリート事業
- パイル事業
- 防災事業
- その他事業
がセグメントとして記載されていました。
それぞれの業績を確認しておきましょう。
コンクリート事業
売上高 208.27億円 (前年度比 +4.3%)
セグメント利益 41.80億円 (前年度比 +20.6%)
セグメント利益率 20.07% (前年度比 +2.71%)
建設業界でも人員不足や天候不順の影響による生産性の向上のためのコンクリート製品プレキャスト化の動きがある様です。
また、同社の大型特殊物件や高付加価値製品の販売効果もあってコア事業ともいえるコンクリート事業は増収増益となっています。
パイル事業
売上高 18.83億円 (前年度比 -17.9%)
セグメント利益 1.00億円 (前年度比 +28.4%)
セグメント利益率 5.31% (前年度比 +1.91%)
売上高は減少したものの、事業を行う地域の集中化等による運送費の削減や人員の合理化によって生産性が高くなった事で利益が積みあがっています。
この結果を見る限りでは、同社が営業活動を行う地域を絞った事は正解と言えそうです。
防災事業
売上高 32.13億円 (前年度比 +21.6%)
セグメント利益 8.21億円 (前年度比 +18.4%)
セグメント利益率 25.55% (前年度比 -0.67%)
山間部における落石及び土砂災害対策として、同社の製品は用いられています。
受注活動を積極的に行った事に加え、国土強靭化対策が後押しになっている様です。
その他事業
売上高 15.49億円 (前年度比 +5.6%)
セグメント利益 3.17億円 (前年度比 +9.2%)
セグメント利益率 20.46% (前年度比 +0.71%)
セラミック事業が好調であり、かつ工事資材販売事業及び賃貸事業も堅調だった様です。
以下の動画にある様に、アグリ事業も行っているみたいですね。
株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 390.00億円 (前年度比 +3.3%、進捗率 70.45%)
営業利益 55.00億円 (前年度比 +4.0%、進捗率 82.18%)
経常利益 57.00億円 (前年度比 +1.1%、進捗率 82.74%)
親会社株主に帰属する当期純利益 38.00億円 (前年度比 +1.1%、進捗率 81.95%)
進捗率を考慮すると、やや保守的な印象ですが冬季は工事が進みにくい等の事情を織り込んであるのかもしれませんね。
昨年の場合には2月に公表された業績予想よりも営業利益、経常利益、純利益のいずれも10%程度上振れていましたので業績予想を保守的に見積もる傾向があるのかもしれません。
株式会社ベルテクスコーポレーション(5290)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
優待よりは配当での株主還元を優先している様です。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo