目次
- 株式会社ハークスレイとは
- 株式会社ハークスレイ 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書
- 株式会社ハークスレイの2Q決算
- 株式会社ハークスレイのセグメント別業績
- 株式会社ハークスレイの業績予想・進捗率
- 株式会社ハークスレイの配当利回り
- 株式会社ハークスレイの株主優待
- まとめ
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
株式会社ハークスレイをご存じでしょうか?
では、ほっかほっか亭は??
株式会社ハークスレイは、ほっかほっか亭のフランチャイザーなんです。
shousanshouuoは、株式会社ハークスレイの末席株主です。
今回は「株式会社ハークスレイ 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」についての記事です。
株式会社ハークスレイとは
[rakuten:surugaya-a-too:185560777:detail]
同社は東京証券取引所市場第一部へ上場しており、来年4月以降はプライム市場への移行を予定している企業です。
グループ会社には、ほっかほっか亭総本部、店舗流通ネット株式会社等があり、持ち帰り弁当事業のフランチャイザーや店舗委託事業、開業サポート等を行っています。
同社の歴史
1980年に近畿地区のフランチャイズ本部として設立されたのが始まりの様です。
その後は、しばらく関西地域のフランチャイズ本部として営業を続けていましたが、1993年に現在の商号へ改称となっています。
その後は1997年に株式店頭登録を果たし、
2004年に東京証券取引所および大阪証券取引所市場第一部へ上場を果たしています。
2006年には、ほっかほっか亭総本部と店舗流通ネット(当時はTRNコーポレーション)の子会社化を果たしています。
2008年にはプレナスがほっともっとを立ち上げています。
その後は、2018年からコインランドリーサービス事業を開始していたり、仕出しやケータリングを行っている味工房スイセンを子会社化したりしています。
株式会社ハークスレイ 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書
本日、同社からは上記名称のリリースがありました。
プライム市場の上場維持基準への適合状況として、
- 流通株式時価総額
- 流通株式比率
- 1日平均売買代金
において、基準を満たしていないために上記計画書が必要となった様です。
時価総額の向上に向けては、店舗委託・店舗運営事業を大きく伸長させる事に加えて、新規事業創出を計画している様で、不動産事業の成長性を周知する事で投資家へ魅力を高めようとしている様です。
中でも、今年11月末には、不動産ファンドを組成しており、資金効率の向上と不動産開発の高速化が見込めるとうたっています。
将来的には不動産REITを組成・運営する事を見込んでおり、さらに業容拡大が期待されます。
また、流通株式比率向上に向けては、政策保有株式の縮減施策や自己株式の活用(M&A等)に加えて、株式分割の実行を再度検討している様です。
株主としては、企業価値が高まるのは良い事だと思いますので、是非とも時価総額・流通株式比率それぞれの向上に向けて取り組んで頂ける事を期待したいと思います。
株式会社ハークスレイの2Q決算
売上高 139.24億円 (前年度比 +0.8%)
営業利益 3.14億円 (前年度比 +31.3%)
経常利益 5.46億円 (前年度比 +26.4%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 3.47億円 (前年度比 +51.2%)
となっていました。収入はほぼ横ばいながらも、大幅に利益が伸長しています。
営業利益率は、2.26%ですね。
2Q末時点での、同社の自己資本比率は50.8%で、前年度から5%ダウンとなっています。
株式会社ハークスレイのセグメント別業績
持ち帰り弁当事業
売上高 77.42億円 (前年度比 -3.7%)
セグメント利益 4.87億円 (前年度比 -3.2%)
セグメント利益率 6.29%
ほっかほっか亭は、野菜中心のプレートシリーズのリニューアルやラインナップ拡大を図ったものの、残念ながら業績目標未達となった様です。
店舗委託事業
売上高 36.78億円 (前年度比 -1.6%)
セグメント利益 4.49億円 (前年度比 +3.0%)
セグメント利益率 12.21%
店舗管理事業
売上高 4.85億円 (前年度比 +36.2%)
セグメント利益 1.57億円 (前年度比 +52.7%)
セグメント利益率 32.37%
建物オーナーとの連携を深める事で収益機会を増加させ、店舗リースサービス等を実施していた様です。自社物件を新橋と吉祥寺に取得した様であり、アフターコロナを見据えて物件仕込みに意欲的みたいです。
物流食品加工事業
売上高 15.86億円 (前年度比 +41.1%)
セグメント利益 0.53億円 (前年度比 -0.6%)
セグメント利益率 3.34%
仕出料理事業
売上高 3.14億円 (前年度比 +355.5%)
セグメント利益 -0.36億円 (前年度は -1.64億円)
セグメント利益率 -11.46%
既存客への売上は低調だった様ですが、東京オリンピックではビュッフェ形式で食事を提供していた様です。従業員にとってはモチベーションアップにつながりそうですね。
なお、7月には東急百貨店しぶちかフードショーへ「幾重」を出店したとの事です。
その他
売上高 1.18億円 (前年度比 -75.8%)
セグメント利益 0.25億円 (前年度は -0.42億円)
セグメント利益率 21.19%
あんまり想像がつきませんが、パーティー用品のレンタル事業を行っている様です。
大幅な売上高減少にもかかわらず、利益を確保する事が出来ているのは驚きです。
ただし前年度の数値には、この2月譲渡したベーカリー事業の売上高が含まれている様ですので、単純な比較は難しいかもしれません。
株式会社ハークスレイの業績予想・進捗率
同社の業績予想と進捗率は、以下の様になっています。
売上高 300.00億円 (進捗率 46.41%)
営業利益 11.00億円 (進捗率 28.55%)
経常利益 15.00億円 (進捗率 36.40%)
親会社株主に帰属する当期純利益 10.00億円 (進捗率 34.70%)
中間決算の数値から見ると、やや過大な様に思えます。
が、所有物件の売却等があれば数値は大きく変化しそうですので、また3Qでの推移も確認したいところですね。
*2022/6/11追記
なお、同社の2022年3月期決算の結果に関しては当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社ハークスレイの配当利回り
同社の配当予想では、中間配当8円、期末配当7円で合計15円/株となっています。
本日、同社の終値は443円でしたので、
予想配当利回り=15/443≒3.39%
という事になりますね。
利回りとしてはやや高めの部類ではないでしょうか。
株式会社ハークスレイの株主優待
同社では、毎年3月31日時点で300株以上を保有しているとQUOカードが頂けます。
仮に500株を保有した場合、1,000円分のQUOカードが頂けますので
予想配当+優待利回り=15+2/443≒3.84%
という計算になりそうです。
優待利回りはあまり高くないので、そこまで大きく数値は変わらないですね。
まとめ
株式会社ハークスレイ(7561)は、ほっかほっか亭のフランチャイザーだけでなく店舗物件の管理・運営・マスターリース、ケータリング、食品物流事業等を行っている企業です。
イメージとしてはほっかほっか亭が強いのですが、同社は今後店舗運営サポート事業として不動産事業への注力を公言しています。
景気の動向による影響はあるのでしょうが、テンポスバスターズの業績等を見ていると不況下でも飲食店の開業志望者は一定数おられると考えられるため、好立地を押さえる事が出来れば店舗の大家業は良いビジネスではないかと感じます。
今後、同社は流通株式時価総額と流通株式比率の改善に向けてIR活動の積極化や株式分割等についても前向きに考えている様です。今後の事業展開についても期待したいところです。
なお、同社の予想配当利回り≒3.39%、予想配当+優待利回り≒3.84%となっており、決して悪くないと思いますので、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo