ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

イソライト工業株式会社に対するTOBについて

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
またしても親子上場の解消に向けた動きがありました。
イソライト工業株式会社という企業をご存じでしょうか?
shousanshouuoは、イソライト工業株式会社の末席株主です。
今回はイソライト工業株式会社に対するTOBについての記事です。

イソライト工業株式会社とは

東京証券取引所市場第一部へ上場している企業です。
耐火製品の製造販売等を行っています。
同社については、以前に当ブログで記事にしていた事がありますので再掲しておきます。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

記事を書いた当時は、中間決算発表で、増収増益と配当増額を発表していたところでした。
地味な会社ながらも、製品に関してはある程度強みを感じていた事もあり、今後についてはジワジワと企業価値が向上するのかなと期待をしていたのです。

しかし、12月23日には親会社である品川リフラクトリーズ株式会社によって、同社の普通株式に対する公開買付けが発表されました。
当然ながら、同社は公開買付けへの応募を推奨しています。

支配株主である品川リフラクトリーズ株式会社による当社株式に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨に関するお知らせ

リリースは、以下の様になっています。

73ページもあるので、細かくは読んでいられないですが・・・

イソライト工業株式会社の普通株式1株当たり1,200円で公開買付けとなりました。

今後は公開買付け期間を経て、その後は一般株主がスクイーズアウトという形で排除されてしまい、上場廃止となる見込みです。
既に品川リフラクトリーズ株式会社は過半数の株式を手にしていますので、ほぼ間違いなくこのTOBは成立すると思われます。

なお、文書によれば11月25日に打診された公開買付け価格は970円だったそうです。
その後、12月1日には1,000円への増額があった様です。
それでもイソライト工業側からは再度増額を要請してくれていた様です。
次は1,030円とジワジワと価格を刻んでいましたが、
12月16日には,1,200円での再提案となっていました。
翌17日にイソライト工業からは「1,200円は当社の少数株主の皆様に対して本公開買付けへの応募を推奨するんみあたり妥当な金額と評価しうると考える一方で、当社の少数株主の皆様の更なる利益の確保の可能性を追求するため、本公開買付け価格を1,240円とするよう要請」があった様です。
なかなか、親会社相手に強気の交渉姿勢です。
最終的に1,240円には至りませんでしたが、おかげで公開買付け価格が20%程度増える結果となっています。ありがたい限りです。

同社の1株当たりの価値ですが、

大和証券

市場株価法では 783~906円
DCF法では   1,082~1,394円

みずほ証券

市場株価法では   783~906円
類似企業比較法では 527~980円

DCF法では     1,115~1,449円

と算定されていました。
同社株式が、いかに安値で放置されていたか、という事が良く分かりますね・・・。

同社とはそれなりに長いお付き合いでしたので、もっと高くなるところを見ていたかったですが、残念です。

今後に関しては、ずっと保有していても1,200円以上になる可能性は低そうですので1,200円に近いところで売却して他銘柄への再投資を検討したいと思います。

まとめ

イソライト工業株式会社東京証券取引所市場第一部へ上場しており、耐火製品の製造等を主に行っている企業です。
中間決算が好調だったので、今期末は増配が予定されていたのですが、
親会社からの公開買付けが発表されてしまいました。
親子上場を解消する動きですね。
今回ありがたかったのは、当初は970円の公開買付け価格を打診されていたところ、強気の交渉姿勢に出た事で1,200円にまで上昇させてくれていたという事が分かった事です。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っていましたが、残念ながら間もなくお別れとなりそうです。
また、同社の様に実際の起業価値よりも株式の市場価格が低値で放置されている企業を見つけて再投資する事が出来ればと思います。

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております。 shousanshouuo