ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
皆さんは、手芸用品店である、クラフトハートトーカイをご存知でしょうか? 同店舗を運営しているのは、ジャパンクラフトホールディングス(7135)という会社です。
shousanshouuoは、ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)の末席株主です。
今回は「ジャパンクラフトHD(7135) 構造改革実施に関するお知らせを発表【店舗網再構築、90名の希望退職募集で】」についての記事です。
まとめ
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)は、
東京証券取引所スタンダード市場に上場している愛知の企業です。
かつて藤久株式会社という名称で上場していた企業で、手芸用品・衣料品に関連した生活雑貨等の企画・販売を主要業務としており、手芸専門店クラフトハートトウカイ等を全国で318店舗(2023年6月現在)運営しています。
昨日、同社からは構造改革実施に関するお知らせがリリースされ、
連結従業員数の約1/4弱に相当する希望退職者の募集が発表されていました。
会社の業績としては、だいぶ後がない状況だけに今回の構造改革では甘えを許さず徹底的にやりきって欲しいなと思います。
不安は拭えていないですが、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)
構造改革実施に関するお知らせ
昨日、同社からは上記名称のリリースがありました。
内容としては、
というものです。
連結従業員数は377名ですから、実に1/4の退職を募るという状況ですね。
取締役の数も削減してもらった方が良さそうです。
結果が出るまでは時間がかかりそうですが、店舗数も3/4ぐらいまで減少する可能性がある、と思って良いかもしれません。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)とは
同社は、東京証券取引所スタンダード市場に上場している愛知の企業です。
かつて藤久株式会社という名称で上場していました。
手芸用品・衣料品に関連した生活雑貨等の企画・販売を主要業務としており、手芸専門店として、クラフトハートトウカイ、クラフトワールド、クラフトパーク、クラフトループを全国で318店舗(2023年6月現在)運営しています。
なお、2022年7月に株式会社日本ヴォーグ社を子会社化してからは、
出版・教育事業も手掛ける様になっています。
しかし、直近では手芸人口の減少もあって赤字が続き株価も右肩下がり・・・という状況でした。
同社の歴史
同社の歴史は、当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)の
2023年6月期決算
2023/8/10に、同社は2023年6月期決算をリリースしていました。
数字を確認しておきましょう。
売上高 169.93億円 (前期比 +8.2%)
営業利益 -20.85億円 (前期は -21.74億円)
経常利益 -21.49億円 (前期は -21.54億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 -32.83億円 (前期は -26.92億円)
となっていました。
微増収となるも大赤字です。
営業利益率は -12.27%となりますね。
2023年6月期末時点での、同社の自己資本比率は39.5%で、昨年度より21.6%もダウンしています・・・。
コスト高に加え、手芸人口の減少、百円ショップとの競合
という状況にあり、厳しい事業環境が続いています。
日本ヴォーグ社の完全子会社化で、業容の拡大やサービス充実に取り組んではきたものの赤字体質は大きく変わらなかった様ですね。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)の
セグメント別業績
同社の決算短信によれば、セグメントとしては
- 小売事業
- 出版・教育事業
に分かれて記載がありました。それぞれの数値を確認しておきましょう。
小売事業
売上高 137.13億円
セグメント利益 -17.60億円
セグメント利益率 -12.84%
※前期はセグメント情報の記載がなかったため省略されていました。
店舗の改装や枕などの取扱い、オンラインレッスンといった新たな取り組みをしたことで、一部のワークショップでは年間約16万名の受講もあった様です。
ということで、一定のファンをつかんではいるものの市場が縮小傾向・・・というところと店舗網が大きすぎるという点がネックとなっているのでしょうか。大赤字でした。
出版・教育事業
売上高 33.85億円
セグメント利益 0.04億円
セグメント利益率 0.14%
※前期はセグメント情報の記載がなかったため省略されていました。
日本ヴォーグ社と、ヴォーグ学園が中心となっている事業です。
雑誌の定期購読者数も14,000人を超えている様で、伸びてはきている様に思えます。
今後、教室事業のさらなる成長で上積みを期待したいところです。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)の
2024年6月期業績予想
[rakuten:shugale:10096963:detail]
同社の通期業績予想は、以下の様になっています。
売上高 180.00億円 (前期比 +5.9%)
営業利益 -15.00億円 (前期は -20.85億円)
経常利益 -16.00億円 (前期は -21.49億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 -18.50億円 (前期は -32.83億円)
なかなか厳しい決算見通しとなっています・・・。
そろそろ赤字を食い止めて頂かないと、自己資本比率がどんどん低下してしまいます。それだけに、今回の構造改革は中途半端ではなくかなりの覚悟を持って取り組んでいただきたいと思います。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)の
配当利回り
同社の配当予想では、残念ながら中間配当・期末配当ともにゼロ円の予想を発表しています。
まずは、業績の改善が先・・・ということでしょうね。
今回の希望退職発表で、同社の不採算店舗が確実に減り、コストも大幅に削減されるだろうと思います。なんとか間に合ってくれると良いのですが・・・。
ジャパンクラフトホールディングス株式会社(7135)の
株主優待
同社は、毎年6/30、12/31現在で100株以上を保有している株主に対して株主優待を実施しています。
内容は、以下の通りです。
100~199株 株主優待券 1,000円分×年2回 (保有期間1年未満)
株主優待券 2,000円分×年2回 (保有期間1~3年未満)
株主優待券 3,000円分×年2回 (保有期間3年以上)
200~599株 株主優待券 2,000円分×年2回 (保有期間1年未満)
株主優待券 3,000円分×年2回 (保有期間1~3年未満)
株主優待券 4,000円分×年2回 (保有期間3年以上)
600株以上 株主優待券 4,000円分×年2回 (保有期間1年未満)
株主優待券 5,000円分×年2回 (保有期間1~3年未満)
株主優待券 6,000円分×年2回 (保有期間3年以上)
また、1,000株以上を保有する場合は、上記に加えて6/30の年1回 特別優待品の贈呈があります。
予想配当+優待利回り=0+20~60/199≒10.50~30.15%
という計算になりそうです。
これは、かなりの高利回りですよね。
手芸をしている方にとっては、かなり魅力的な優待と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、不採算店舗の閉鎖が今後加速することを考えると優待券の使い勝手は段々と悪くなってしまうかもしれません。
【関連記事】
実際に届いた優待券は、以下の記事に写真を掲載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo