ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
皆さんは、コロナが落ち着いて飛行機に乗るのを再開されているでしょうか？
shousanshouuoも、今年に入ってから何度か飛行機を利用する機会がありました。
飛行機内で温かいスープやコーヒーを飲んだり、トイレを利用する事はありましたか？
株式会社ジャムコ(7408)は、主にボーイング社の航空機における
ギャレー、ラバトリーの製造で世界トップ企業です。
shousanshouuoは、株式会社ジャムコ(7408)の末席株主です。
今回は
「ジャムコ(7408) 通期業績予想修正を発表【売上高 -7.6%も、営業利益 +33.7%、純利益 +148.3%】」
についての記事です。
まとめ
株式会社ジャムコ(7408)は、
東京証券取引所プライム市場へ上場している東京の企業です。
ボーイング社に向けて化粧室を独占的に供給している他、
厨房設備でもかなりのシェアを占めており航空業界にはなくてはならない企業です。
昨日、同社からは通期業績予想の修正と、2023年3月期中間決算がリリースされていました。
売上高 -7.6%、営業利益 +33.7%
経常利益 +45.3%、当期純利益 +148.3%
という結果であり、減収ながらも増益という見通しになっています。
ただ、今回の予想では為替レートが130円/$で計算されている様ですので
もう少し上振れもあるのでは？
とshousanshouuoは期待しつつ、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
株式会社ジャムコ(7408)とは
同社は、東京証券取引所プライム市場へ上場している東京の企業です。
ボーイング社に向けて化粧室を独占的に供給している他、
厨房設備でもかなりのシェアを占めており航空業界にはなくてはならない企業と言えます。
ボーイング、エアバスの両社へと商品を納入しているというのは、
同社の技術力の高さと、他では真似が難しい独自性にあるのではないかと考えられます。
同社の歴史
1955年 「伊藤忠航空整備株式会社」設立。
1963年 運輸省航空局認定による装備品の修理改造認定事業場取得。
1969年 運輸省航空局認定による航空機の修理改造認定事業場取得。
1970年 伊藤忠商事株式会社が、保有株式を日本航空株式会社、全日本空輸株式会社に譲渡し、3社の資本参加となる。「新日本航空整備株式会社」に商号変更。
全日本空輸からボーイング727-200、737用のギャレーおよびインサートを受注。
1979年 ボーイング社から767用ラバトリーモジュールを受注。
1982年 米国ワシントン州に米国法人を設立。
1986年 ボーイング社から747-400用ラバトリーモジュールうぃ受注。
1988年 「株式会社ジャムコ」に商号変更。株式を店頭市場へ公開。
1996年 エアバス社からCFRP製の垂直尾翼用一次構造部材を受注。
1998年 東京証券取引所市場第二部へ上場、公募増資を実施して資本金53.6億円となる。
1999年 ボーイング社とのラバトリー長期契約継続に合意。
2002年 エアバス社からA380用CFRP製アッパーデッキフロアビームを受注。
2005年 ボーイング社から787用ラバトリーモジュール、コックピット内隔壁・内装品・ドアを受注。787用ギャレーを一括供給契約で受注。
2015年 東京証券取引所市場第一部指定銘柄に昇格。
株式会社ジャムコ(7408) 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
[rakuten:syo-ei:11493137:detail]
昨日、同社からは上記名称のリリースがありました。
内容ですが、売上高減少も利益水準は予想を上回る見込み、となっています。
前回発表予想 今回修正予想
売上高 539.00億円 ⇒ 498.00億円 (増減率 -7.6％)
営業利益 20.80億円 ⇒ 27.80億円 (増減率 +33.7％)
経常利益 12.80億円 ⇒ 18.60億円 (増減率 +45.3％)
親会社株主に帰属する当期純利益 8.70億円 ⇒ 21.60億円 (増減率 +148.3％)
修正の理由ですが、
ボーイング787型機向けの出荷再開や一部客室改修プログラムの進捗が予想よりも遅れているとのことです。
ただ、航空機需要が回復しており運行している旅客機数が増えたことでスペアパーツ販売が増加した事や、コスト削減効果、為替差益による押し上げ効果で増益になるとの説明がありました。
同社の為替レートは130円/＄での想定との事ですので、
もう少し為替差益で上振れも期待できるのではないかとshousanshouuoは考えています。
【関連記事】
同社は2024年3月期にも業績予想の修正を発表しています。
こちらは下方修正ですが・・・。当ブログの以下の記事で紹介していますので、宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社ジャムコ(7408)の2023年3月期中間決算
[rakuten:yamamotogunshop:10032861:detail]
昨日、同社からは合わせて2023年3月期の第二四半期決算がリリースされていましたので、そちらの数値も確認しておきます。
売上高 170.42億円 (前年同期比 -7.8%)
営業利益 2.81億円 (前年同期は -5.11億円)
経常利益 3.44億円 (前年同期は -8.87億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 6.55億円 (前年同期は -0.47億円)
となっていました。
減収となるも黒字転換を果たしていますね。
営業利益率は1.65%と、低めではありますが・・・。
そして2Ｑ末時点での自己資本比率は11.6%で、前年同期より0.1%改善しています。
株式会社ジャムコ(7408)のセグメント別業績
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同社の決算短信では、
- 航空機内装品等製造関連
- 航空機シート等製造関連
- 航空機器等製造関連
- 航空機整備等関連
- その他
に分かれて報告されていました。
それぞれの数値を確認しておきます。
航空機内装品等製造関連
売上高 109.96億円 (前年同期比 -8.98%)
セグメント利益 20.98億円 (前年同期比 +146.50%)
セグメント利益率 19.08% (前年同期より12.04%改善)
航空旅客需要の回復に伴い、メンテナンス部品や客室回収の需要が増加した様です。
また、ANAで採用されている様なトイレドア改良等についての研究や提案も進めていたみたいです。
航空機シート等製造関連
売上高 4.61億円 (前年同期比 -49.54%)
セグメント利益 -16.96億円 (前年同期は -13.90億円)
セグメント利益率 -368.04% (前年同期より215.88%悪化)
事業立ち上げから、まだ10年足らずで実績が少ないこともあって、
なかなか受注は厳しい様ですが、ビジネスクラス・シートである「Quest for Elegance」の開発に取り組んだとの事です。
なお、ANAのハワイ路線に就航しているA380(FLYING HONU)のファーストクラスの座席は同社が納入しているものみたいです。
航空機器等製造関連
売上高 21.66億円 (前年同期比 +11.30%)
セグメント利益 -1.01億円 (前年同期は -2.47億円)
セグメント利益率 -4.69% (前年同期より8.01%改善)
熱可塑CFRPを活用した航空機用の軽量機体部材を開発したり、
CFRP部材の他分野への展開についても行っている様です。
航空機整備等関連
売上高 36.25億円 (前年同期比 -2.96%)
セグメント利益 0.52億円 (前年同期比 -53.59%)
セグメント利益率 1.46% (前年同期より1.58%悪化)
その他
売上高 0.60億円 (前年同期比 +90.43%)
セグメント利益 0.02億円 (前年同期は -0.14億円)
セグメント利益率 4.11％ (前年同期より50.05%改善)
株式会社ジャムコ(7408)の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当ゼロ円、期末配当ゼロ円で合計ゼロ円/株となっています。
このまま業績回復が続いて復配となることを期待したいものですね。
株式会社ジャムコ(7408)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入してはいません。
また、新設等の動きがあれば当ブログで取り上げたいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo
