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株式会社トーア紡コーポレーション(3204)をご存知でしょうか？
shousanshouuoは、株式会社トーア紡コーポレーション(3204)の末席株主です。
今回は「トーア紡(3204) ムサシノ製薬を子会社化【ヘルスケア事業強化へ】」についての記事です。
まとめ
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)は、
東京証券取引所スタンダード市場へ上場している大阪の企業です。
毛織物・衣料の老舗ではありますが、現在は自動車用の内装材や半導体関連部材等を取り扱っており多角化経営を行っています。
現在の稼ぎ頭は不動産事業となっているんですね。
昨日、同社はフタアミンシリーズを販売している
ムサシノ製薬株式会社の買収を発表しました。
年間で売上6億円、営業利益0.2億円程度の上乗せは最低でも期待できそうです。
今後、同社のヘルスケア事業がどの様に成長するか期待しつつ、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)とは
同社は、東京証券取引所スタンダード市場へ上場している大阪の企業です。
毛織物・衣料の老舗ではありますが、現在は自動車用の内装材や半導体関連部材等を取り扱っており多角化経営を行っています。
同社の歴史
1922年 「中央毛糸紡績株式会社」設立。
1923年 大垣工場が操業開始。
1934年 四日市工場が操業開始。
1940年 東京に事務所を開設。
1941年 「中央毛糸紡績株式会社」と「錦華毛糸株式会社」が合併し、「東亜紡織株式会社」設立。
1944年 「関西紡織株式会社」など9社を合併。
1946年 泊工場、楠工場が操業開始。
1949年 東京・大阪・名古屋の証券取引所に上場。
1961年 ポリプロピレン繊維の開発とタフトカーペットの生産を開始。
1963年 ポリプロピレン繊維の生産を開始。
1967年 ニードルパンチの生産を開始。
1971年 「新大府紡績株式会社」を吸収。
1972年 「トーア後発株式会社」を設立。
1973年 「宮崎トーア株式会社」「有限会社千代田トーア」を設立。
1983年 大垣工場に紡績設備を集約。
1985年 「株式会社トーア生活科学研究所」を設立。
1986年 「株式会社トーア自動車学校」を設立。
1989年 「トーアニット株式会社」を設立。
1991年 「株式会社トーアアパレル」とオーストラリア子会社を設立。
1992年 半導体生産開始。
1994年 「株式会社有明ユニフォーム」と中国子会社を設立。
1995年 「ゴルフガーデン三田川」「パワーシティ四日市」をオープン。
1999年 ショッピングセンター「クレッセ甲西」「クレッセ泉大津」をオープン。
2002年 「大阪新薬株式会社」をグループ会社化。
2003年 株式移転により持株会社「株式会社トーア紡コーポレーション」を設立。
2018年 洋菓子店「たがやす人形町店」をオープン。
2021年 カンボジア子会社を設立。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204) 子会社の異動を伴う株式取得(子会社化)に関するお知らせ
昨日、同社からは上記名称のリリースがありました。
内容は、ムサシノ製薬株式会社の全株式を取得して子会社化するというものです。
ムサシノ製薬株式会社は、フタアミンシリーズ等のスキンケア用品や健康食品、化粧品等を販売している企業です。
同社グループの今後の事業の柱と位置付けているヘルスケア事業の拡大に向けて寄与するとの判断で買収に至った様です。
今後は、同社にとって
売上高で年間6億円、営業利益は0.2億円程度の上乗せになりそうですが、買収による相乗効果を生み出すことが出来ればそれ以上のリターンということになりそうです。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)の2022年12月期3Q決算
2022/11/10に同社の2022年12月期第三四半期決算がリリースされていました。
早速、中身を確認しておきましょう。
売上高 125.89億円 (前年同期比 +11.4％)
営業利益 3.93億円 (前年同期比 +39.9％)
経常利益 4.25億円 (前年同期比 +40.3％)
親会社株主に帰属する四半期純利益 2.11億円 (前年同期比 +49.8％)
となっていました。
増収増益という結果ですね。
営業利益率は3.12％です。
そして3Ｑ末時点での自己資本比率は34.5％で、前年同期よりも1.6%ダウンしています。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)のセグメント別業績
同社の決算短信では
- 衣料事業
- インテリア産業資材事業
- エレクトロニクス事業
- ファインケミカル事業
- 不動産事業
- その他
に分かれて記載がありました。
それぞれの数値を確認しておきます。
衣料事業
売上高 43.99億円 (前年同期比 +18.16%)
セグメント利益 1.42億円 (前年同期比 +105.80%)
セグメント利益率 3.23％ (前年同期より1.38%改善)
一般衣料に対する需要が回復基調となった事で、医療用素材の製造・販売や制服の縫製加工で引き合いが増えたという状況の様ですね。増収増益となっています。
インテリア産業資材事業
売上高 45.19億円 (前年同期比 +6.33%)
セグメント利益 0.24億円 (前年同期比 -69.23%)
セグメント利益率 0.53％ (前年同期より1.31%悪化)
自動車の減産の影響を受けて内装材用原綿の減産や、ホテル・オフィス用とのカーペット需要が減少したことで利益が大きく減少してしまっています。
自動車の生産状況は、一旦回復基調にありそうですので今後の業績改善に期待をしたいところです。
エレクトロニクス事業
売上高 18.63億円 (前年同期比 +7.50%)
セグメント利益 0.70億円 (前年同期比 +66.67%)
セグメント利益率 3.76％ (前年同期より1.34%改善)
半導体製造装置や衛生用品向けの電子部品受注が好調に推移したとの事で増収増益となっています。
ファインケミカル事業
売上高 9.34億円 (前年同期比 +29.90%)
セグメント利益 0.92億円 (前年同期比 +240.74%)
セグメント利益率 9.85％ (前年同期より6.09%改善)
ヘルスケア関連薬品、電子材料および工業用薬品の製造・販売を行っているとのことです。こちらの事業も増収増益ですね。
不動産事業
売上高 6.90億円 (前年同期比 +1.02%)
セグメント利益 4.07億円 (前年同期比 -0.97%)
セグメント利益率 58.99％ (前年同期より1.19%悪化)
同社の稼ぎ頭と言える事業です。
三重県四日市市・大阪府泉大津市などの工場跡地に、食品スーパー・ドラッグストア当が入る郊外型ショッピングセンターや大阪市本町駅付近のオフィスビル賃貸等を手掛けているようです。
増収となったものの、光熱費の高騰により減益となってしまっています。
その他
売上高 4.68億円 (前年同期比 -0.21%)
セグメント利益 -0.21億円 (前年同期は -0.23億円)
セグメント利益率 -4.49％ (前年同期より0.41%改善)
自動車教習事業、ヘルスケア商品販売、洋菓子店の運営、カンボジア現地法人の業績が含まれているとの事です。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)の業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 160.00億円 (前期比 +3.0％、進捗率 78.68%)
営業利益 4.50億円 (前期比 +25.4％、進捗率 87.33%)
経常利益 3.80億円 (前期比 -9.0％、進捗率 111.84%)
親会社株主に帰属する当期純利益 2.20億円 (前期比 -15.0％、進捗率 95.91%)
進捗率はかなり高めですので、最終的には予想を上回る利益水準で着地出来るのではないかと期待をしています。
【関連記事】
同社の2022年12月期の通期業績については、
当ブログの以下の記事に記載しています。
予想通り、会社発表予想を上回る数値で着地となりましたね！
宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当0円、期末配当11円で合計11円/株となっています。
同社株式の昨日終値は355円でしたので、
予想配当利回り＝11/355≒3.10％
という事になりますね。
利回りは高い方ではないかと思います。
【関連記事】
なお、同社は2023年12月期の配当を12円に増配することを発表しています。
当ブログの以下の記事に記載していますので、宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社トーア紡コーポレーション(3204)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
また新設等の動きがあれば当ブログで取り上げたいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております。 shousanshouuo
