ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

サンデン株式会社(6444)の2021年12月期決算について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
サンデンという自動車関連機器を取り扱う企業をご存じでしょうか?
2020年に事業再生ADRを申請して、現在はハイセンスグループ傘下で経営再建中の企業です。
shousanshouuoは、サンデン株式会社の末席株主です。
今回はサンデン株式会社(6444)の2021年12月期決算」についての記事です。

まとめ


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サンデン株式会社(6444)は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており4月以降はプライム市場への移行を予定している群馬の企業です。
同社は自動車機器システム事業を行っており、カーエアコンに関連するコンプレッサーやヒートポンプシステムをはじめとした空調システムを提供しています。
同社は2020年6月に事業再生ADR手続きの申請を行っており、翌2021年5月に事業再生ADR手続きが成立した事でハイセンスグループの傘下となっています。
同社は、債務超過は回避する事が出来ましたがまだまだ厳しい経営環境が続く事が予想されるため、次期も赤字の予想となっています。
事業再生ADRが成立してから、徐々に収益力が改善して復配に至る事を期待したいなと思い、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

サンデン株式会社とは

東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行を予定している群馬の企業です。
ただし、昨年末の時点では「流通株式時価総額「流通株式比率」が上場維持基準を満たしていなかったため、2021/12/27には「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」を提出していました。

同社は、自動車機器システム事業を行っており、カーエアコンシステムや電動コンプレッサー、ヒートポンプシステム等を製造・販売しています。

同社の歴史

1943年に「三共電器株式会社」として、ベークライト成型による無線通信機部品やマイカコンデンサーの製造を開始した事がルーツとなっています。
当時の世相を鑑みると、軍需産業への移行か廃業かを迫られた結果であった様です。
1948年には、自転車用の発電ランプの開発に業種転換を行っており、業界では一定の地位を築いたとの事です。
1953年には、自転車用発電ランプの輸出を開始しており、その後は家電の製造・販売へと進出した事で電気洗濯機やアイスクリームストッカー、冷蔵・冷凍ショーケースの生産を開始しています。
1961年には、噴水式ジュース自動販売を開発しています。かなり独創的な販売機ですね。下記のYouTubeによればサンデンとホシザキ製があった様です。
なんと、サザエさんにも取り上げられたと!!


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1962年には、東京証券取引所市場第二部への上場を果たしています。
1970年には、現在も行っているカーエアコン用コンプレッサーの技術提携を行い、
翌1971年からカーエアコン用コンプレッサーの生産を開始しています。
1973年には東京証券取引所市場第一部の指定銘柄になっています。
1982年には、現在の「サンデン株式会社」へと商号が変更になっていますね。
1988年には、当時米国で第2位だった自動販売機メーカーであるベンドー社を買収したり、海外へ工場を設立しています。
バブル景気の影響もあるのでしょうか。
1996年にはフランス工場を設立していたり、1999年には国内全営業拠点でISO14001を取得するなど、業界でもリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
2000年には、早くも国内3拠点でゼロエミッションを達成するなど省エネにも積極的に取り組んでいた様ですね。
そんな優良企業であった同社ですが、自動車用空調事業の不振を背景に2020年6月に事業再生ADR手続きの正式申請を行い、
翌2021年5月に事業再生ADR手続きが成立し、ハイセンスグループの傘下入りをしています。

サンデン株式会社の2021年12月期決算

本日、同社の決算短信がリリースされていました。
なお、今期は9か月決算だったため変則決算となっています。
そのため、前年度との比較はやや困難です。

売上高                                         1,195.87億円
営業利益                                       -124.70億円
経常利益             -117.28億円
親会社株主に帰属する当期純利益 158.88億円

となっていました。
営業利益率は、-11.27%です。
そして期末時点での、同社の自己資本比率は15.1%で前年度よりも27.0%アップしています。

サンデン株式会社のセグメント別業績

同社は、自動車機器事業のみを行っているために決算短信へは記載がありませんでした。

事業再生計画のため、

  • 生産シェアリングおよび部品調達の集約、グローバル規模での生産体制の再編成
  • 中国における研究開発センターの設立
  • 電動車両向け統合熱マネジメントの共同開発におけるハイセンスグループとの連携による事業領域拡大への取り組み強化
  • 国内での早期退職を実施

していましたが、半導体不足による自動車生産台数の減少やアジアでのロックダウンの影響があったそうです。

サンデン株式会社の業績予想


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同社の通期業績予想は以下の様になっています。

売上高                                        1,610.00億円
営業利益                                        -50.00億円
経常利益              -35.00億円
親会社株主に帰属する当期純利益 -37.00億円

こちらも変則決算ですので、単純比較は難しいところですが赤字は縮小する見込みという事で良いのではないかと思います。
なんとか債務超過は回避出来そうですが、まだまだ経営環境は厳しい状態が続くかもしれませんね。

サンデン株式会社の配当利回り

同社の配当予想は、2022年12月期もゼロとなっています。
事業再生ADRを申請しており、経営再建中の身ですから当然といえば当然ですね。
事業再生を果たして、復配に至る事を辛抱強く待ちたいと思います。

サンデン株式会社の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
親会社も外国企業ですので今後も導入は難しいかもしれません。

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo