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ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
皆さんは、古本屋さんに行く事があるでしょうか?
圧倒的に知名度が高いのはブックオフですが、
古本市場という古本屋さんのチェーンもあります。古本市場を運営しているのは株式会社テイツーです。
shousanshouuoは、株式会社テイツーの末席株主です。
今回は「株式会社テイツー(7610)の3Q決算」についての記事です。
株式会社テイツーとは
東京証券取引所JASDAQ市場に上場している企業で、4月以降はスタンダード市場への移行が予定されている、岡山県の企業です。
ホームページによれば、同社の事業内容は
- 家族で楽しめる廉価な娯楽を提供する店舗の運営
- 書籍、家庭用テレビゲーム、トレーディングカード、ホビー、スマートフォン、CD、DVD、衣類等の販売および買取
となっています。
書籍やメディア、ホビーに強みのあるリサイクル店舗を運営しているという事ですね。
1989年に、岡山市に「古本市場」を開店したのが同社のスタートです。
翌年には、株式会社テイツーが設立され、1994年には関西圏への進出を、1997年には関東圏への進出を果たしています。
そして、1999年には株式の店頭登録という形で株式公開を果たしています。
2010年には、「古本市場」の直営店が100店舗を突破しますが業績としてはあまりぱっとしない時期が続いてしまいます。
そんな中、同社が見出した商材がトレーディングカードでした。
2013年にはトレカ専門店である「トレカパーク 日本橋店」をオープンしています。
こちらも軌道に乗るまでは少し時間がかかっていましたが、2019年には自社開発のトレーディングカード読み取り査定機「Tays」の運用開始等で業績がジワジワと改善している様です。
2020年にはブックカフェ「ふるいちトキワ荘通り店」の出店と、山徳の完全子会社化、小型店舗をショッピングモールへ出店する等の施策を行っています。
株式会社テイツーの決算
昨日は、そんな同社の3Q決算が発表されていました。
早速、中身を確認してみましょう。
売上高 189.52億円 (前年度比 +5.4%)
営業利益 8.57億円 (前年度比 -3.3%)
経常利益 8.86億円 (前年度比 -2.3%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 6.18億円 (前年度比 -14.4%)
となっていました。増収したものの減益だったのですね。
営業利益率は、4.52%です。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は43.1%で前期末より0.3%ダウンしています。
*2022/9/8追記
同社の業績について、以下の記事でアップデートしています。
宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社テイツーのセグメント別業績
同社の事業はリユース事業がほとんどですので、セグメント別の開示はありませんでした。その代わり、事業の概況としてそれぞれの業態の説明が記載されています。
- リユース店舗領域(テイツー)
この3Q期間だけでも、小型パッケージ店舗である「ふるいち」を3店舗オープンしており、当期累計では10店の出店となっています。
積極的な出店姿勢ですね。
小型店舗は初期投資が抑制できる事と、高回転・高粗利の商材に絞る事で投資回収期間の短縮化、早期収益化を実現できる様です。 - リユースEC領域(山徳)
もともとの山徳の強みを、テイツーにも転移させるべく、グループサイトの構築に着手したとの事です。シナジーが発揮される事を期待したいですね。 - リユースB to B領域(テイツー)
自社開発のトレカ査定システムをブラッシュアップする事で、営業の武器として十分に利用できる段階に達した様ですので、このシステム「Tays」そのものを同業他社への商品として販売する事についても検討しているのでしょうか。
十分な先行者利益を得られる事を期待したいですね。
株式会社テイツーの業績予想・進捗率
同社の業績予想と進捗率は、以下の様になっています。
売上高 255.00億円 (前年度比 +2.2%、進捗率 74.32%)
営業利益 9.50億円 (前年度比 +2.2%、進捗率 90.21%)
経常利益 9.50億円 (前年度比 +1.7%、進捗率 93.26%)
親会社株主に帰属する当期純利益 6.50億円 (前年度比 -7.6%、進捗率 95.08%)
売上高と比べると、利益はあまり伸びない予想となっているんですね・・・。
12~1月はゲームの新作タイトル等もありそうなので、もう少し利益も伸長すると良いのですが・・・。
株式会社テイツーの配当利回り
同社の配当予想では、期末配当1円/株となっています。
昨日、同社の終値は77円でしたので、
予想配当利回り=1/77≒1.30%
という事になりますね。
決して利回りとしては高くないのですが、1万円以内で購入できる株式という点を踏まえると十分ありがたい配当だと思います。
株式会社テイツーの株主優待
同社は、2月末日に1,000株以上を保有していると株主優待がいただけます。
ちなみに、1,000株保有では、自社中古商品割引券が1,000円分という事になります。
仮に、1,000株を保有した場合には、
予想配当+優待利回り=1+1/77≒2.60%
という計算になります。
近くに店舗がある人にとっては魅力的な優待と言えそうですね。
*追記
2022/2/10に行われた、同社の臨時株主総会での議決権行使ではQUOカード500円分を頂く事が出来ました。
以下の記事に、隠れ優待として記載しております。
もしよろしければ、そちらも参照下さい。
まとめ
株式会社テイツーは、JASDAQ市場に上場しており今後はスタンダード市場への移行が予定されているリユース店舗運営企業です。
同社の店舗では、書籍やゲーム、トレカ等のメディア系、ホビー系のリユースに強みを有している様です。
これまでは大通り沿いの比較的大きめの店舗が多かったですが、ここ最近はショッピングモールに出店する形での小型店舗での出店を進めています。
小型店舗の場合は投資回収期間が短く、収益性の高い店舗運営が期待できます。
同社の予想配当利回りは1.30%、予想配当+優待利回りは2.60%となっています。
1万円以下で購入できる株式としては、ちゃんと利益が出ていて配当も頂けるというのは十分に魅力的ではないかと思います。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo