ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

サックスバーHD(9990) 東京デリカの月次売上情報等のお知らせについて

◆目次◆

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
年が明けて最初のブログです。
サックスバーホールディングスという企業をご存じでしょうか?
サックスバーグランサックス等、カバンを取り扱っている企業です。
shousanshouuoは、サックスバーホールディングスの末席株主です。
今回は「サックスバーホールディングス(9990) 東京デリカの月次売上情報等のお知らせ」についての記事です。

サックスバーホールディングスとは

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東京証券取引所市場第一部へ上場している企業で、4月以降はプライム市場への移行を予定しています。
同社は、全国に621店舗バッグおよびアクセサリーを取り扱うショップを展開しています。同社は製品の企画から製造・卸売・販売までを手掛けているそうです。
カバン業界におけるSPA業態とでもいえるでしょうか。
鞄・袋物市場における同社グループのシェアは4.2%(2019年時)となっています。
また、鞄専門店業界においては同社グループのシェアが12.5%(2019年時)となります。

同社の歴史

同社の歴史は80年以上にわたっており、
1938年5月に、東京都葛飾区に雑貨店を開業したのがルーツとされています。
戦後の1948年には、合資会社丸二商会へと改組しています。
1974年には、株式会社東京デリカを設立しています。
デリカという名称からは、どうしてもSUVに強いワンボックスカーや、デリカテッセンをイメージしてしまいます・・・私だけでしょうか。
同社は、福岡を皮切りに全国へと店舗網を拡大しています。
1987年には100店舗を、1992年には200点を達成しています。
そして、1994年には店頭登録を果たして株式公開企業となっています。
その後も積極的に拡大路線を歩んでおり、1996年には300店舗を達成しています。
その後は、少し店舗拡大スピードがゆっくりとなりますが2005年には400店舗の出店を果たしています。
この頃には、現在も運営している店舗である「SAC'S BAR」「GRAN SAC'S」を開業しており、徐々に店舗の運営形態が現在に近づいてきている様です。
2006年には東京証券取引所市場第二部への上場を果たし、
2008年には500店舗の出店を達成しています。
2021年には東京証券取引所市場第一部への上場を果たしています。

東京デリカの月次売上情報等のお知らせ

本日は、同社より上記名称のリリースがありました。
早速、内容を確認してみましょう。

商品の既存店売上が11月、12月と連続して100%超えになっています。
現在、既存店売上の累計は残念ながら91.1%という数値ですが徐々に回復する事を期待したいですね。

が、本リリースの最終頁には、昨年度の月次売上高も記載されています。
それを見ると、昨年12月時点では前年度比で-25%ほどの既存店累計売上高となっていました。
となると、今年3Q時点での売上高はコロナ前と比較すると

75.1%×91.1%=68.42%

という単純計算が成り立ちますね。
旅行カバン、通勤カバンのいずれも需要が激減してしまったと推測できるのでこういう結果に落ち着いた、という事でしょうか。

サックスバーホールディングスの2Q決算

売上高                157.44億円 (前年度比 +5.5%)
営業利益             -13.23億円 (前年度は -13.48億円)
経常利益             -12.59億円 (前年度は -12.53億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 -11.01億円 (前年度は -10.95億円)

となっていました。
営業利益率は、-8.40%ですね。
2Q末時点での、同社の自己資本比率は68.4%で前年度よりも2.3%低下しています。
同社の決算説明資料によれば、販管費率が55.2%→57.1%と前年度とよりも上昇していたという事でした。
販管費の内訳では、

  • 人件費率  :27.1%→23.7%
  • 地代家賃費率:12.2%→14.0%
  • 支払手数料率:  4.0%→4.5%

となった事が影響してう、販管費率が上昇してしまった様です。
どうやら、ECの売上増加が支払手数料率の上昇に大きく影響を与えたみたいです。

サックスバーホールディングスのセグメント別業績

小売事業等

売上高  152.58億円 (前年度比 +4.7%)

上半期での商業施設臨時休業の影響が大きかったとの事です。
なお、巣ごもり需要へ対応するために雑貨のアイテムを増やしたりする工夫で、雑貨の売上高が前年度比+25.8%となった事に加え、ハンドバッグの売上高も前年度比+12.1%となった事、トラベルバッグは前年同期の不振から復調した事で前年度比+23.3%となっていたそうです。
その一方で、財布は前年度比-3.3%、カジュアルバッグは前年度比-11.3%、輸入バッグは前年度比-18.1%となっていました。

製造・卸売事業

売上高   5.78億円 (前年度比 +41.1%)

主力であるキャリーケースは売上不振が続いていたものの、コロナウィルス感染症の影響が落ち着いてきたという背景もあって大幅に売上は伸長しています。

サックスバーホールディングスの業績予想・進捗率

同社の通期業績予想と進捗率は、以下の様になっています。

売上高               393.47億円 (前年度比 +12.9%、進捗率 40.01%)
営業利益            -5.91億円
経常利益            -4.92億円
親会社株主に帰属する当期純利益 -7.56億円

同社の決算説明資料によれば、下期では7出店と18退店を見込んでいるとの事です。
店舗テナントが集まりにくいという状況も起こっている様で、商業施設によっては増床改装を予定している店舗もある様です。
また、通期の販管比率は前期よりも改善を見込んでいるとの事で赤字幅の縮小が予想されています。

【関連記事】

なお、同社の2023年3月期の3Q決算については当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

サックスバーホールディングスの配当利回り

同社の配当予想では、期末配当15円/株となっています。
本日、同社の終値は518円でしたので、

予想配当利回り=15/518≒2.90%

という事になりますね。
利回りとしては、やや高めの方ではないでしょうか。

サックスバーホールディングスの株主優待

同社は100~999株保有で、1,000円相当のオリジナル商品が頂ける優待を実施していました。前回は保冷・保温機能付きのショッピングトートバッグでした。

また、1,000株以上保有で、10,000円相当のオリジナル商品4種類から1点が頂ける株主優待制度を導入しています。
仮に100株を保有した場合には、

予想配当+優待利回り=15+10/518≒4.83%

という計算になり、高利回りとなります。
とはいえ、今年のショッピングトートバッグは少し微妙な緑色のシンプルな商品でしたので、好みでない人にとっては無価値なものとなるかもしれません。

【関連記事】

なお、その後株主優待制度は変更となっています。

実際に届いた株主優待券の券面については、当ブログの以下の記事に記載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

まとめ

本日は、サックスバーホールディングス子会社である東京デリカの月次売上が開示されていました。11月、12月と前年度超えを達成していたのはありがたいですが、コロナ前と比較すると売上高は30%ほど落ち込んだ状態が続いています。
下半期では、販管費率の削減と売上の拡大で赤字幅の縮小を目論んでいるため、残りの期間でまたロックダウンの様な事が起こらなければ良いなと思っています。
同社の予想配当利回りは2.90%予想配当+優待利回りは4.83%
と、比較的高めの数値になっていると思います。
もちろん、優待品は好みに合うかどうかによってその価値が大きく変わると思いますので厳密に価値を評価する事は難しいのですが・・・。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

昨日の取引

昨日は、星和電機日機装を購入してみました。
いずれも短期ではなく長期投資目的ですので、長い目で見てゆっくりと売り時を狙いたいと思います。

以下は、手持ち株の一部の気になった値動きです。
JMACSが、謎に昨日ストップ高となっていましたが、今日は敢え無く反落でしたね。
本日、同様にムトー精工ストップ高となっていましたね。
ソニーのEV関連での爆上げだったみたいです。続くなら売りも考えましょうかね・・・。

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo