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ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
トルク株式会社(8077)をご存じでしょうか? 名前からすると、なんとなくエンジンや自動車関連の企業なのかな? とも思ってしまいますが
同社は「ねじ」を専門とする商社です。
shousanshouuoは、トルク株式会社の末席株主です。
今回は「トルク株式会社(8077)の2021年10月期決算について」についての記事です。
トルク株式会社とは
同社は、東京証券取引所市場第一部へ上場している企業です。
ですが、同社の時価総額は本日時点で59.10億円であるため来年4月以降はスタンダード市場へ移行する事が予想されます。
事業内容としては、鋲螺(びょうら)、ファスニング製品等の国内販売及び鋲螺の輸出入という事になっています。
同社の歴史は長く、創業は1926年の事でした。当初は小林正治商店として、ボルト・ナット及び鋲螺類全般の販売を目的に発足した様ですね。
1941年には小林商事株式会社が設立されましたが、1943年には小林産業株式会社へと改称されています。その後は、長らく小林産業という名称が用いられていました。
戦後の高度成長期であった1961年には、大阪証券取引所市場第二部への上場を果たしています。
その後は、徐々に営業拠点を構える事で全国に向けて事業を拡大しています。
1971年3月には、大阪証券取引所市場第一部への上場を果たしています。
その後は、関東地区での営業拠点を拡充した事に加え、他社の買収により企業の成長を続けています。
そして、2013年の東京証券取引所、大阪証券取引所の市場統合を機に、東京証券取引所市場第一部への上場を果たしています。
現在の社名である、トルク株式会社へと変更になったのはごく最近の2020年の事でした。ですので、同社の社名変更を知らなかったという方がおられるかもしれませんね。
関連会社である、中島工機株式会社では、こんなオリジナルブランド製品もリリースしているみたいです。
ちょっと気になる製品ですが、使いどころが難しいですかね??
トルク株式会社のの2021年10月期決算
昨日、そんなトルク株式会社の10月期決算が発表されていました。
早速、中身を確認してみましょう。
売上高 192.52億円 (前年度比 +1.6%)
営業利益 1.58億円 (前年度は -0.57億円)
経常利益 3.95億円 (前年度は 0.18億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 2.58億円 (前年度は -1.32億円)
となっていました。
増収増益という結果です。
しかし、1個1個の値段を考慮すると、ものすごい数のねじを売り上げたという事なんでしょうね。それだけ、ものづくりを支えている地味ながらも重要な企業であると言えるかもしれません。
営業利益率は、0.82%となりますね。
ちなみに、期末時点での、同社の自己資本比率は37.3%で、前年度よりも6.4%ダウンしています。
トルク株式会社のセグメント別業績
鋲螺部門
売上高 159.39億円
主に建設業に向けた鋲螺の販売を行っている様です。
仕入れ価格が上昇したことに対応するための販売価格の改定を行った事に加えて全社的な経費削減、在庫管理システムの改善等によって業務効率向上に積極的に取り組んだ様です。
また、工具も取り扱っていた様で、インターネット販売での粗利益率を改善する取り組みを行っていた様です。
コンクリート製品関連金物部門
売上高 33.13億円
災害復旧関連工事や、道路工事、都市再開発案件等を積極的に受注したとの事です。
トルク株式会社の業績予想
同社の次期業績予想ですが、以下の様になっています。
売上高 207.93億円 (前年度比 +8.0%)
営業利益 1.86億円 (前年度比 +17.5%)
経常利益 3.61億円 (前年度比 -8.6%)
親会社株主に帰属する当期純利益 2.55億円 (前年度比 -1.5%)
増収と営業利益向上を目指している様ですが、経常利益と当期純利益は減少の予想となっています。
同社の決算短信で
営業外収益に計上されているもののうち、変動が大きそうなものとして「仕入割引」「有価証券運用益」がありそうです。
また、営業外費用での「売上割引」「その他」も多少変動があるかもしれません。
数字の変化はこのあたりから来ると予想されているのでしょうか?
現在、日本各地で災害が続いている事もあり、その関連工事での需要がある程度見込まれる事や、住宅着工件数の改善等は同社にとって明るいニュースと考えられます。
*2022/9/14追記
なお、同社の2022年10月期3Q決算については当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらも参照下さい。
トルク株式会社の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当3円、期末配当3円で合計6円/株となっています。
本日、同社の終値は211円でしたので、
予想配当利回り=6/211≒2.84%
という事になりますね。まずまずの予想利回りではないでしょうか。
トルク株式会社の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
また、導入となれば当ブログで取り上げたいと思います。
まとめ
トルク株式会社(8077)は、ねじを中心とした製品を取り扱っている専門商社です。
同社は、現在東京証券取引所市場第一部へ上場していますが、時価総額を考慮すると今後はスタンダード市場への移行が予想されます。
同社が取り扱っているねじは、主に建設用という事もあって、住宅着工件数等をチェックする事で今後の業績予想に役立つ可能性がありそうです。
ねじ1個当たりの利益というのは僅少だと思われますが、ずっと売り続ける事でこれだけの売上高、利益を確保できるのですね。
同社の予想配当利回りは2.84%となっており、まずまずだと判断します。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo