ショウサンショウウオの投資部屋

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タキロンシーアイ株式会社(4215)の2Q決算説明会資料について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回は「タキロンシーアイ株式会社(4215)の2Q決算説明会資料」についての記事です。shousanshouuoは、タキロンシーアイ株式会社の末席株主です。

タキロンシーアイ株式会社とは

同社は、建築資材や農業用フィルム、機能フィルム等の製造・販売を行っている企業です。
やや長い社名なのですが、2017年4月にタキロン株式会社シーアイ化成株式会社経営統合してできた企業であるためにこの名前になっています。
同社の親会社は伊藤忠商事株式会社であり、発行済み株式の55.54%を所有しています。

旧タキロン株式会社は、1919年10月に大阪府に設立された瀧川セルロイド工業所から発展した企業です。当時は社名にある様にセルロイド生地の製造を行っていた様です。100年以上の歴史ある企業なんですね。
1961年10月には大阪証券取引所株式市場第二部へと上場を果たしており、1972年10月に大阪証券取引所株式市場第一部に指定替えを果たしています。
翌1973年5月には、東京証券取引所株式市場第一部へと上場し、11月には社名をタキロン株式会社へと改めていました。

旧シーアイ化成は、もう少し新しい企業だった様です。1963年1月に、横浜ゴム株式会社、日本ゼオン株式会社などの共同出資によって設立されたハマ化成株式会社が前身となっています。
その後は、伊藤忠グループに加わり、1971年11月にプラスチック加工メーカーである神戸樹脂株式会社と合併した事を気に、社名をシーアイ化成株式会社へと変更していました。
株式上場はそこからさらに20年以上を経て1993年12月に東京証券取引所株式市場第二部に上場を果たし、1995年9月には東京証券取引所株式市場第一部へと指定替えを果たしています。


雨水貯留タンクも製造しているんですね~。

タキロンシーアイ株式会社の2Q決算

本日は、そんな同社の2Q決算説明会の資料がリリースされていました。
早速、中身を確認してみましょう。

売上高 704.17億円 (前年度比 +9.7%)
営業利益 204.23億円 (前年度比 +9.6%)
経常利益 49.98億円 (前年度比 +32.1%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 34.80億円 (前年度比 +66.8%)

となっていました。増収増益という結果です。
営業利益率は、29.0%となりますね。
2Q末時点での、同社の自己資本比率は61.1%昨年度よりも1.1%アップしています。

タキロンシーアイ株式会社のセグメント別業績

建築資材事業セグメント

売上高 223.80億円 (前年度比 +11.5%)
セグメント利益 13.66億円 (前年度比 +53.2%)
セグメント利益率 6.10% (前年度比 +1.67%)

雨どいや排水ます等の製品、それから床材や化粧フィルムを扱っているみたいですね。
新設住宅着工件数や分譲マンションの改修工事が回復・増加した事で需要をうまく取り込むことが出来た様です。
また、海外市場においてコロナ禍からの回復が進んだことも伸長につながった様です。

環境資材事業セグメント

売上高 262.89億円 (前年度比 +2.7%)
セグメント利益 6.71億円 (前年度比 -12.0%)
セグメント利益率 2.55% (前年度比 -0.41%)

農業用のフィルムや防水・遮水シート、水膨張性止水材等を扱っている様です。
アグリ事業での製品が値上げ前の駆け込み需要等もあって伸びた様で増収となっています。
また、インフラマテリアル事業に関しては大型工事物件が計画変更となったりしたために低調に推移したとの結果でした。

高機能材事業セグメント

売上高 105.89億円 (前年度比 +30.7%)
セグメント利益 17.53億円 (前年度比 +173.9%)
セグメント利益率 16.55% (前年度比 +9.62%)

半導体製造設備や、樹脂板を扱う事業を行っているそうです。
半導体製造メーカーにおいて、装置向けの工業用プレート、エンプラ材の販売が高止まりしていた事で好業績につながっています。
また、眼鏡フレーム用のアセテート板という素材も販売が増加した様です。

機能フィルム事業セグメント

売上高 110.49億円 (前年度比 +6.9%)
セグメント利益 10.96億円 (前年度比 -8.3%)
セグメント利益率 9.92% (前年度比 -1.62%)

飲料用ラベル等に用いられている熱によって収縮するフィルムを日本、北米、南部3位で製造している様です。中には環境配慮型の製品もあるみたいですね。
シュリンクフィルムはペットボトルの消費動向が堅調だったとの事で全体的に堅調に推移しており、ジッパーテープも好調に推移していた事で増収につながった様です。

タキロンシーアイ株式会社の業績予想・進捗率

同社の今期末の業績予想は以下の様になっています。

売上高 1,400.00億円 (前年度比 +4.1%、進捗率 50.29%)
営業利益 80.00億円 (前年度比 -6.0%、進捗率 59.90%)
経常利益 82.00億円 (前年度比 -6.9%、進捗率 60.95%)
親会社株主に帰属する当期純利益 55.00億円 (前年度比 +3.1%、進捗率 63.27%)

進捗率を考えると、上振れで着地しても良さそうな印象です。
ちなみに同社は、今年4月にも上方修正を行っており、同時に増配も発表していました。来年も嬉しいサプライズを期待してみます。

なお、同社の中期経営計画によれば2024年3月期では、
売上高 1,570億円、営業利益110億円、連結純利益75億円を計画しています。

タキロンシーアイ株式会社の配当利回り

同社の配当予想は、中間配当11円、期末配当12円で合計23円となっています。
本日、同社株式の終値は547円とここ最近では比較的低地でしたので、

予想配当利回り=23/547≒4.20%

という事になりますね。
高利回りになります。株価が実力よりも安くなっているのではないでしょうか。

タキロンシーアイ株式会社の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していませんので、こちらに記載できる内容はなさそうです・・・。

まとめ


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タキロンシーアイ株式会社は、化学メーカーであり、建築資材、環境資材、高機能材、機能フィルムを製造・販売しています。
中間決算では、増収増益という結果であり進捗率を考慮すると業績予想の上方修正も期待できそうなのですが、株価は冴えない状況となっています。同社の知名度によるものなのでしょうか・・・。
同社の予想配当利回りは4.20%と、高利回りですが自己資本比率は60%以上あります。もう少し市場で評価されても良いのではないか、と感じるのは私だけでしょうか。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております。
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