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shousanshouuoは、中小型バリュー株偏重長期投資
スタンスの兼業投資家です。
昨日、日本国土開発(1887)からは、残念なリリースがありました。
ここ最近、業績不振が続いているだけに心配です。
今回は
「日本国土開発(1887) 2024年5月期決算を発表【売上高 -12.0%、営業赤字転落、中期経営計画も下方修正に・・・】」
についての記事です。
まとめ
日本国土開発(1887)は、東証プライム上場している東京の企業で
土木・環境技術や建築技術に強みを有しているのが特長です。
昨日、同社からは
- 2024年5月期決算
- 中期経営計画の下方修正
- 自社株買い
- 役員報酬の減額
がリリースされました。
今後の業績には不透明感もありますが、底を打ったことを期待して、
今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
日本国土開発(1887)とは
日本国土開発株式会社(1887)は、
東京証券取引所プライム市場に上場している東京の企業です。
企業名からも想像がしやすい様に、建設業セクターに所属しています。
同社は、土木・環境技術や建築技術に強みを有しているのが特長です。
横浜国際総合競技場や、ハウステンボス、オムロン御殿場リゾートセンタ等は同社が手掛けた建築物みたいです。
同社の歴史
同社の歴史については、当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
日本国土開発(1887)の2024年5月期決算
昨日、同社から2024年5月期決算のリリースがありましたが
なかなかに厳しい結果となっていました。
数値を以下に示します。
売上高 1,357.01億円 (前期比 -12.0%)
営業利益 -94.04億円 (前期は 44.87億円の黒字)
経常利益 -93.43億円 (前期比 46.39億円の黒字)
親会社株主に帰属する当期純利益 -71.91億円 (前期比 32.91億円の黒字)
となっていました。
営業利益率は -6.93%です。
そして期末時点での自己資本比率は47.0%と、前期末から1.0%ダウンしています。
特別利益の欄を確認すると
固定資産売却益と投資有価証券売却益、関係会社株式売却益を合わせて29.77億円計上しています。
それでも、これだけの純損失になっていますので
突貫工事等で原価の上昇が大きく影響したと言えそうです。
【関連記事】
昨年の同社の業績については、当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
日本国土開発(1887)のセグメント別業績
同社の決算短信では、
- 土木事業
- 建築事業
- 関連事業
の3セグメントに分かれて数値の記載がありました。
それぞれの数値も確認しておきましょう。
土木事業
売上高 406.05億円 (前期比 -13.60%)
セグメント利益 -62.94億円 (前期は -25.44億円)
セグメント利益率 -15.50% (前期より10.09%悪化)
ある大型造成現場では、是正工事が必要となり遅延を回避するための突貫工事等で追加費用が発生したことで巨額の赤字を計上しています・・・。
建築事業
売上高 881.84億円 (前期比 -4.92%)
セグメント利益 -36.12億円 (前期は 5.01億円の黒字)
セグメント利益率 -4.10% (前期より4.64%の悪化)
資材価格が上昇したことや、資材不足による工程遅延が発生したこともあり、
不採算現場が複数発生した、との記載がありました・・・。
関連事業
売上高 70.10億円 (前期比 -56.23%)
セグメント利益 20.56億円 (前期比 -75.60%)
セグメント利益率 29.33% (前期より23.29%悪化)
唯一利益が出ている事業です。
不動産事業では、大型販売用不動産の売却もなかったそうで
売上・利益ともに低下する結果でした。
日本国土開発(1887)の業績予想
同社の2025年5月期の通期業績予想は以下の様になっています。
売上高 1,100.00億円 (前期比 -18.9%)
営業利益 40.00億円 (前期は -94.04億円)
経常利益 34.00億円 (前期比 -93.43億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 26.00億円 (前期比 -71.91億円)
あくまでも予想・・・ですが、
減収となるも増益を見込んでいる様ですね。
業務プロセスの見直しや管理基準の平準化を図る、
と決算短信には記載がありました。
受注してしまったものを、途中で投げ出すわけにはいかないでしょうから、
受注時に工事の採算が取れるものを確実に選別出来れば・・・と思います。
見積り精度の向上等にも期待をしたいところですね。
日本国土開発(1887)の配当利回り
同社の配当予想では、
中間配当10円、期末配当12円で合計22円/株
となっています。
同社株式の昨日終値は480円でしたので、
予想配当利回り=22/480≒4.58%
という事になりますね。
配当利回りは高めと言えます。
業績が回復して、予定通り配当があれば、ですが・・・。
日本国土開発(1887)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
新設等の動きがあれば当ブログ、もしくはshousanshouuoのXで案内したいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
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