ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
トーア紡という企業をご存じでしょうか?
繊維を取り扱っている企業で、自動車用の内装材等の製造・販売している企業です。
shousanshouuoは、トーア紡コーポレーションの末席株主です。
今回は「株式会社トーア紡コーポレーション(3204)の業績予想修正と100周年記念配当」についての記事です。
株式会社トーア紡コーポレーションとは
同社は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており、
4月以降はスタンダード市場への移行が予定されている大阪の企業です。
同社の事業内容は「電子機器向け部品、ファインケミカル、繊維製品の製造販売、ヘルスケア商品、化粧品の販売および不動産賃貸、子会社の経営管理」となっています。
同社の前身である、中央毛糸紡績株式会社が設立されたのはちょうど100年前の1922年の事でした。
戦時下となると、同業との合併が続いた事もあり、
1941年には中央毛糸紡績株式会社と錦華毛糸株式会社が合併して、東亜紡績株式会社が設立されます。
1944年には、関西紡績株式会社等9社をさらに合併しています。
終戦翌年の1946年には泊工場を開設しており、当時の繊維業界は需要が高く、設備投資へ積極的だったのかな、などと感じてしまいますね。
1971年には、新大府紡績株式会社を吸収しています。
現在の企業名となっている、株式会社トーア紡コーポレーションとなったのは、2003年の事です。
そして、今年で創業100周年を迎えるという事ですね。
業績予想修正と100周年記念配当
本日、そんな同社から
- 通期連結業績予想の修正及び個別業績見込みと前期実績値との差異に関するお知らせ
- 創立100周年記念配当に関するお知らせ
の2つがリリースされていました。
通期連結業績予想の修正
以下の様に上方修正となっています。
前回予想 今回修正予想
売上高 150.00億円 → 155.30億円 (+3.5%)
営業利益 3.50億円 → 3.50億円 (±0.0%)
経常利益 3.00億円 → 4.10億円 (+36.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益 1.70億円 → 2.50億円 (+47.1%)
となっていました。
予想される営業利益率は、2.25%です。
上方修正に至った理由ですが、
- 為替レートが想定より円安に振れた
- 助成金収入等の増加
が挙げられています。
【関連記事】
同社の2022年12月期の業績予想や、第三四半期決算の内容については当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
創立100周年記念配当に関するお知らせ
上記名称のリリースでは、昨年12月末時点での株主に対して
15円の配当 (普通配当 10円+記念配当 5円)
が発表されました。
配当に関しては、定時株主総会の議案となる様ですが恐らく可決するでしょうね。
株式会社トーア紡コーポレーションのセグメント別業績
同社の3Q決算では、
衣料事業、インテリア産業事業、エレクトロニクス事業、ファインケミカル事業、不動産事業、その他事業(自動車教習事業、ヘルスケア事業等)
で報告されており、セグメント別の業績は以下の様になっていました。
衣料事業
売上高 37.23億円 (前年度比 -4.1%)
セグメント利益 0.69億円 (前年度は -0.05億円)
セグメント利益率 1.85% (前年度比 +1.98%)
インテリア産業資材事業
売上高 42.50億円 (前年度比 +5.0%)
セグメント利益 0.78億円 (前年度は -0.38億円)
セグメント利益率 1.84% (前年度比 +2.78%)
エレクトロニクス事業
売上高 17.33億円 (前年度比 +49.7%)
セグメント利益 0.42億円 (前年度比 +4,100%)
セグメント利益率 2.42% (前年度比 +2.33%)
ファインケミカル事業
売上高 7.19億円 (前年度比 -4.3%)
セグメント利益 0.27億円 (前年度比 -49.1%)
セグメント利益率 3.76% (前年度比 -3.30%)
不動産事業
売上高 6.79億円 (前年度比 +6.4%)
セグメント利益 4.11億円 (前年度比 +3.5%)
セグメント利益率 60.53% (前年度比 -1.70%)
その他事業
売上高 4.69億円 (前年度比 -11.0%)
セグメント利益 -0.23億円 (前年度は -0.06億円)
セグメント利益率 -4.90% (前年度比 -3.76%)
不動産事業の利益率は、やっぱりとても高いですね。
郊外型ショッピングセンター、ロードサイド店舗、オフィスビル等の賃貸事業を行っているとの事です。
株式会社トーア紡コーポレーションの配当利回り
同社の配当予想では、上記の様に期末配当15円/株となっています。
本日、同社の終値は405円でしたので、
予想配当利回り=15/405≒3.70%
という事になりますね。
利回りとしては、まずまず高いのではないでしょうか。
仮に、来年記念配当部分(5円)がなくなったとしても、
予想配当利回り=10/405≒2.47%
ですから、利回りとしてはまずまずではないかと思います。
株式会社トーア紡コーポレーションの株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入してはいません。
まとめ
株式会社トーア紡コーポレーションは、東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はスタンダード市場への移行が予定されている
大阪の企業です。
同社は
- 衣料事業
- インテリア産業資材事業
- エレクトロニクス事業
- ファインケミカル事業
- 不動産事業
- その他事業
を行っており、3Q決算の結果を見る限り、
今期はエレクトロニクス事業と不動産事業が昨年よりも業績好調な様子でした。
為替レートの影響もあり、本日同社からは業績予想の上方修正に加え、
100周年記念配当の実施がリリースされていました。
記念配当を考慮すると、予想配当利回りは3.70%と高利回りになります。
もちろん、来年度以降は記念配当は期待できませんが、それでも予想配当利回りは2.47%とまずまずではないかと思えるので、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo