目次
- CSSホールディングスとは
- CSSホールディングスの2021年9月期末決算
- CSSホールディングスのセグメント別業績
- CSSホールディングスの業績予想
- CSSホールディングスの配当利回り
- CSSホールディングスの株主優待
- まとめ
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回は「CSSホールディングスの期末決算」についての記事です。
shousanshouuoは、CSSホールディングスの末席株主です。
CSSホールディングスとは
ホテルやレストラン等の業務支援を担う企業集団です。
グループ全体では
スチュワード事業
フードサービス事業
空間プロデュース事業
を展開しています。
スチュワード事業は、ホテル・レストランを中心としてバックヤードでの食器洗浄や管理業務の請負を全国へ展開しているものです。
また、フードサービス事業では、職員食堂やレストランそのものの運営受託と外食事業を展開しているものです。
空間プロデュース事業では、映像、音響、放送、セキュリティに関する設計や販売、施工、管理からメンテナンスまでを請け負う業務の様ですね。
同社の中核となる、株式会社セントラルサービスシステムが設立されたのは1984年12月19日だったとホームページに記載があります。
その後は、グループ企業の吸収合併等で合理化を図りつつ2002年6月には同社の株式がジャスダック市場へ上場となります。
その後、2002年12月、2006年4月に他社からの事業を譲り受けて会社が大きくなり、事業内容も幅広くなった事から2008年4月に持ち株会社へと移行して、現在の商号へと変更になっています。持ち株会社となった後も、2015年、2018年に企業買収を行う事で、少しずつ連結子会社を増やしてきています。
CSSホールディングスの2021年9月期末決算
本日は、そんなCSSホールディングスの2021年9月期末期末決算発表がありました。
早速、内容を確認してみましょう。
売上高 94.12億円 (前年度比 -21.3%)
営業利益 -7.17億円 (前年度は -10.72億円)
経常利益 0.34億円 (前年度比 -86.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益 -4.20億円 (前年度は 0.23億円)
となっていました。営業赤字は縮小していましたが、その他の部分では減収減益という結果になっています。
営業利益率は-7.62%となりますね。
期末時点での、同社の自己資本比率は45.2%で、昨年度よりも0.7%ダウンしています。
やはり、新型コロナウィルス感染症の影響でホテルや商業施設が軒並みクローズしていた事や、低稼働率に落ち込んだ事が強く影響した様です。
CSSホールディングスのセグメント別業績
スチュワード事業
売上高 33.56億円 (前年度比 -32.4%)
セグメント利益 -5.02億円 (前年度は -10.01億円)
セグメント利益率 -14.96% (前年度比 +5.21%)
今期に関しては、営業利益率よりも売上確保を重視した営業戦略をとった様ですが、請負先の事業縮小や内製化の影響で11事業所で契約が満了となった一方で、7件の業務受注があった様です。
なお、ホテル・レストラン以外として病院内での食器洗浄業務を新たに受注した事で、景気に左右されない顧客層へのアプローチが出来た様です。同事業に関しては、今後も継続して契約獲得を目論んでいるみたいですね。
フードサービス事業
売上高 18.28億円 (前年度比 -16.3%)
セグメント利益 -1.27億円 (前年度は -1.30億円)
セグメント利益率 -6.95% (前年度比 -1.00%)
こちらの事業でも、契約見直しや契約終了等が多かった様です。
そんな中で、既存事業所ではフェアメニューの提案で顧客満足度向上に努めた多、失注分をカバーするための新規案件として10件の新規請負を獲得する事が出来た様です。
また、ホテル内レストランでのテナント形式での店舗運営という新たなスタイルの確立に向けても挑戦した様です。
空間プロデュース事業
売上高 41.94億円 (前年度比 -12.2%)
セグメント利益 0.58億円 (前年度比 +3.1%)
セグメント利益率 1.38% (前年度比 +0.33%)
同事業に関しても、コロナウィルス感染症の影響で設備投資の見送りがあったり、半導体不足の影響をかぶったりという厳しい状況だった様です。
リモート業務に関連した、ビデオ会議やオンラインネットワークシステムの受注増加、売上確保には注力する事が出来たみたいですが、残念ながら売り上げ減少には歯止めがかかる事はありませんでした。
CSSホールディングスの業績予想
同社の次期業績予想は、以下の様になっています。
売上高 108.65億円 (前年度比 +15.4%)
営業利益 -1.80億円 (前年度は -7.17億円)
経常利益 0.24億円 (前年度比 -29.5%)
親会社株主に帰属する当期純利益 0.04億円 (前年度は -4.20億円)
まだまだ厳しい事業環境が続くのではないか、という予想になっていますね。
*2022/8/24追記
同社の2022年9月期3Q決算については、当ブログの以下の記事で紹介しています。
宜しければそちらもご参照下さい。
CSSホールディングスの配当利回り
同社の配当予想は期末配当の5円となっています。
本日、同社の終値は280円でしたので、
予想配当利回り=5/280≒1.79%
という事になりますね。
CSSホールディングスの株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
今後、テナント形式でのレストラン運営等が軌道に乗ってくれたら割引券等を出して頂けると良いのですが・・・。
基本的に裏方業務を請け負っている企業ですので、長期的にも優待はあまり期待できないかもしれません。
まとめ
CSSホールディングス(2304)は、ホテル・レストランのバックヤードで食器洗浄を行う事をはじめとして、職員食堂やレストランそのものの運営を受託している企業です。
また、グループ企業では空間プロデュース事業を展開しており音響・映像・セキュリティ等の設計・施工等の事業を行っています。
同社の事業特性ゆえに、コロナウィルス感染症の影響をもろに受けてしまった事で売上高は右肩下がりとなってしまっていますが、ホテル・レストラン以外にも病院や介護事業所等での営業を受注する事で、景気に左右されにくい事業構造になってくれる事を期待したいと思います。
現在の配当利回りは1%台と低めですが、今後景気が回復するにしたがって受注や売上の回復があれば株価は十分に上値余地があるのではないか、と勝手ながら期待をしています。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo