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今回は「ツインバード工業 2Q決算」についての記事です。
shousanshouuoは、ツインバード工業の末席株主です。
ツインバード工業は、調理機器やクリーナー等の小型家電メーカーです。
1988年から発売したインバーター蛍光灯のデスクライトは低価格を武器に売上を伸ばしたそうです。
そういえば、ビジネスホテルでデスクライトを借りたときに、ツインバード工業の製品だった事があった様に思います。
その後はホームベーカリー、クリーナー、ミラーガラストースター等も発売していますね。
同社のコーヒーメーカーは、こだわりの全自動となっており、専門店の味わいを目指して開発され、カフェ・バッハ店主の田口護さんが監修を務めています。
その素晴らしさがテレビ番組人でも紹介されて、一時は品薄になっていた様に記憶しています。
そんなツインバード工業ですが、企画・開発スタッフが全社員の20%に相当している事と、小ロット製品でも開発してしまうというところに強みを有しています。
同社の製品は、シンプルな中にもセンスを感じさせるものがありグッドデザイン賞を頂いている商品も少なくありません。
本日は、そんなツインバード工業の上半期決算が発表されていました。
内容を確認してみたいと思います。
上半期決算
売上高 70.80億円 (前年度比 +35.2%)
営業利益 8.04億円 (前年度は損失 0.97億円)
経常利益 7.54億円 (前年度比は損失 1.61億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 4.92億円 (前年度は損失 1.20億円)
と、増収増益で黒字転換を果たしています。
通期業績予想では、
売上高 137.90億円 (進捗率 51.34%)
営業利益 8.20億円 (進捗率 98.05%)
経常利益 6.70億円 (進捗率 112.53%)
親会社株主に帰属する当期純利益 4.70億円 (進捗率 104.68%)
となっており、利益面ではすでに期末の目標数値を達成している状況です。
同社のセグメントとしては、
①家電製品事業
②FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業
に分けられています。
①家電製品事業
売上高 52.62億円 (前年度比 +3.6%)
セグメント利益 4.78億円 (前年度比 +57.8%)
商品点数の削減等の施策による効果もあり、利益率が改善している様です。
なお、同社の家電製品事業は、年末年始・新生活商戦に向けて売上が高まる傾向にあるため、4Qで売上高・セグメント利益が集中する傾向にあるとの事です。
また、今後の商品開発に関しては、徐々にブランド価値向上を目指す目的でエントリークラスの製品から高付加価値商品の投入を続けるとの事です。
売れ残ってしまえば在庫リスクとはなりますが、もともと小ロット生産が可能な同社ですので色々と商品開発するなかで時々ヒットが出てくれる事を期待したいと思います。
そして、小ロットゆえにほとんど値引き販売に頼らなくても良いという点や、売れている商品に関しては、季節ごとのモデルチェンジを必要としない、という点で大手メーカーよりも有利なのではないかと感じます。
実際、shousanshouuoは、テレビで紹介されてから同社のコーヒーマシンを欲しいと感じていますが、値引き販売はほとんど目にしていません。
もう少し安く、ある程度魅力を感じるコーヒーメーカーが新たにリリースされたら、株主優待で購入しましょうかね・・・。
こういったブランド価値のある製品が1点ずつラインナップに加わる事が、同社の価値向上につながってくれる事を期待したいですね。
②FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業
売上高 18.17億円 (前年度比 +1050%)
セグメント利益 8.07億円 (前年度比 +3003%)
FPSCとは、聞きなれない方も多いかと思います。
FPSCは冷却装置で、-50℃以下の冷却にも対応しうるものです。
COVID-19ワクチンの保管・輸送には超低温での管理が必要とされていましたが、同社のFPSCも大量の発注を受けていました。
同社の資料でも、武田薬品工業向けの大型案件の出荷が4月に、厚生労働省からの受注(追加分)に関しても7月から出荷されている様です。こちらは、モデルナ社のワクチン接種に使用されているみたいです。
同事業に関しては、さすがにある程度出荷台数をかせいでしまったので、日本国内における追加の発注は少ないかもしれません。
ですが、海外でコールドチェーンの構築を支援するために同社の製品が用いられる可能性は十分に考えられます(JICAやWHO等への働きかけを行っているみたいです)。
そうなれば、TWINBIRDのブランドが国外へも浸透する可能性があります。
同社の海外売上高は決して高くはないので、現時点では知名度も低いと思われますが、こうした活動がエントリーモデルの家電を売り込むきっかけになってくれるかもしれません。
FPSC事業の売上高、セグメント利益は下半期で減速する見通しになっていますが、上半期決算の数字を見る限りでは、通期業績予想の上方修正と増配に関して期待をしても良いのではないか、と期待しています。
引き続きツインバード工業の末席株主として、応援を継続したいと思います。
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shousanshouuo