ショウサンショウウオの投資部屋

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東京産業株式会社(8070) 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書について

目次

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。 今回は東京産業株式会社(8070) 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」についての記事です。

東京産業とは

shousanshouuoは、東京産業の末席株主です。
東京産業は、1942年創業の大和機械株式会社に端を発する企業です。当初は機械器具の製造販売を主としていた様です。
終戦後の1947年3月には、東京建材工業株式会社に社名を変更したのですが、なんとわずか4ヶ月後の7月には、財閥解体の影響で解散となった三菱商事機械部の有志に対して、東京建材工業株式会社の経営権が譲り渡されてしまいました。
その後、東京産業株式会社へ再度名称変更となっています。
沿革を確認すると「三菱系各社支援の下、一般産業機械及び器具類の国内販売、輸出入を業とする機械専門商社として発足し10月20日創立記念日とした」とあります。
という事は、来年で同社は創立から75周年(創業からでも80周年)という事になる様です。ひょっとするとアニバーサリーで記念配があるかも・・・なんて期待が膨らみますね。
そんな同社の企業理念は、

・顧客に「信頼」され社業を通じて社会の発展に「貢献」する。
・「相互信頼」と「協調」の精神を基本として勇気と信念を持って行動する。
・社会との調和を大切にし、自ら良き企業市民として節度ある企業活動を行う。

とあります。
同社は、三菱の系列企業ではありますが専門商社という事もあって知名度はやや低いのではないかとshousanshouuoは思っています。
実際、2021年3月31日時点では、株主数も5,381名だけです。

同社の事業内容ですが、

電力事業(売上高構成比 56.7%)
環境・化学・機械事業(売上高構成比 38.3%)
生活産業事業(売上高構成比 4.9%)

があり、売上高の構成では、半分以上が電力事業となっている様ですね。
2018年以降は、安定して増配を続けている企業でもあり、太陽光発電リチウムイオン電池関連事業等、一度投資家から注目されたら騰がりそうな材料も揃っていそうなんですが、株価は今一つ冴えない状況(本日の終値 698円)です。
B2Bの企業でもあり地味だからでしょうか・・・。

東京産業の業績・配当予想

ちなみに、2022年3月期の連結業績予想は

売上高 700.00億円 (会計基準変更のため比較なし)
営業利益 27.00億円 (前年度比 +39.1%)
経常利益 29.00億円 (前年度比 +31.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益 21.00億円 (前年度比 +12.6%)

と、増益が予想されています。
年間の配当予想は26円ですから、

配当利回り=26/698≒3.72%

となります。比較的利回りも良いのではないでしょうか。さらに、これまで同社が増配を続けている事等を鑑みると、増配となる可能性も十分にありそうです。

新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書

が、本日リリースされていました。

同社は、プライム市場を選択申請した様です。
7月の時点では、流通株式時価総額のみ適合基準を満たしていなかったのですが、その後株式持ち合いの解消等によって売り出しを行った事で、流通株式時価総額と流通株式比率が大幅に改善したという事ですね。

中期経営計画(更新版)

なお、本日のリリースには中期経営計画(更新版)も添付されていました。

どうやら、再生エネルギー関連での受注、受け渡しが順調に推移した様です。再生エネルギー関連では、まだまだ市場の拡大が見込めますからプレイヤー数が極端に増えない限りはまだまだ同社にもチャンスがありそうです。

その一方で、EV関連等での事業拡大を目論むも、計画比では大きく未達となっていました。
新規事業への取り組み、グローバルビジネスに関しては手ごたえは多少ありそうですが、まだまだ満足いく水準ではなかった様です。

今後に関しては、早々にROE 9.0%を目標として、再生可能エネルギー関連への投資継続や、廃プラスチック問題への対応、業界の枠を超えた資本提携M&Aの実施を重点施策としていく様です。

なお、財務面では、政策保有株式の縮減と、それを原資に自己株式の取得を行う予定である様です。ちなみに、1Q期末時点では、同社の投資有価証券は58.60億円分ありますから、自己株式取得のインパクトは十分にありそうです。そういえば、同じく三菱系の盟和産業では、政策保有株式を大胆に売却して配当を増やしてくれましたよね。

まとめ

東京産業は、電力事業、環境・化学・機械事業、生活産業事業を手掛ける三菱系の専門商社であり、今後も増益が見込まれています。
同社はプライム上場基準へ適合した事を本日発表しており、合わせて中期経営計画の更新版もリリースしていました。
アップデートされた中期経営計画では、引き続き再生可能エネルギー関連へ投資する事や、政策保有株式の縮減・自己株式取得が表明されていました。
これまでの同社の配当履歴から考慮すると、増配の余地も十分にありそうです。


shousanshouuo的には、後になって評価されそうな企業だなぁ。と思っています。
今後も、末席株主として同社の応援を継続したいと思います。

shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております。

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