ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
株式会社イチネンホールディングス(9619)をご存じでしょうか
ちょっと癖が強めで印象に残るテレビCMを流していたりする企業です。
shousanshouuoは、株式会社イチネンホールディングス(9619)の末席株主です。
今回は
「イチネンHD(9619) 2024年3月期決算を発表【売上高 +8.2%、営業利益 +2.1%も純利益は倍増!!】」
についての記事です。
まとめ
株式会社イチネンホールディングス(9619)は、
東京証券取引所プライム市場へ上場している大阪の企業です。
同社は、自動車リース関連事業、ケミカル事業、パーキング事業、機械工具販売事業、合成樹脂事業、農業関連事業、その他事業としてガラス関連事業を行っています。
企業買収に関しても、比較的積極的な企業で知られています。
昨日、同社からは2024年3月期決算の結果が発表されました。
同社の予想配当利回りは3.36%と長期保有するにも魅力的な数値です。
今後も企業買収等でどんどん成長する可能性を期待して、shousanshouuoは末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
株式会社イチネンホールディングス(9619)とは
東京証券取引所プライム市場へ上場している、大阪の企業です。
株式会社イチネンホールディングス(9619)は純粋持株会社ですが、
傘下の事業会社が
- 自動車リース関連事業
- ケミカル事業
- パーキング事業
- 機械工具販売事業
- 合成樹脂事業
- 農業関連事業
- その他事業
を営んでいます。
「何の会社かわかるかな?」のCMのインパクトが強かったので、株主になる以前から名前は知っていました。
グループスローガンは
「いちねんで、いちばんの毎日を。」です。
これは、
一日、一日が最高の毎日
(いちねんで、いちばんの毎日)となるように、
グループの製品やサービスを通じて快適さを提供するとともに、
脱炭素等の環境に配慮した製品・サービスの開発を進めることで、
持続可能で豊かな社会に貢献できる事業の拡大を目指している
ということを表しているみたいです。
同社の歴史
同社の歴史については、
当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の
2024年3月期決算
[rakuten:hc7:12764219:detail]
昨日、同社からは2024年3月期決算がリリースされていましたので、
その数値を確認しておきます。
売上高 1,382.53億円 (前期比 +8.2%)
営業利益 90.45億円 (前期比 +2.1%)
経常利益 94.60億円 (前期比 +3.9%)
親会社株主に帰属する当期純利益 122.53億円 (前期比 +106.9%)
となっていました。
増収増益という、素晴らしい結果でしたね。
営業利益率は、6.54%という計算になります。
そして期末時点での、同社の自己資本比率は29.8%で
前期末よりも1.7%アップしています。
なお、純利益が倍増した背景には
特別利益での「負ののれん発生益」が63.54億円計上されていましたので、その影響が大きいものと考えられます。
同社は、
21期連続の営業利益増益や、
ROICがWACCを上回っているという収益性の高さもあり、
今後の成長に向けて期待がもてる企業だとshousanshouuoは考えています。
将来的には、海外売上高比率20%の達成を目論んでいるみたいですよ。
【関連記事】
なお、同社の2024年3月期の1Q業績については
当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の
セグメント別業績
同社のセグメント別業績を確認してみましょう。
決算短信では
- 自動車リース関連事業
- ケミカル事業
- パーキング事業
- 機械工具販売事業
- 合成樹脂事業
- 農業関連事業
- その他
となっていますね。
それぞれの数値を確認しておきます。
自動車リース関連事業
売上高 586.73億円 (前期比 -1.05%)
セグメント利益 57.94億円 (前期比 -7.58%)
セグメント利益率 9.88% (前期より0.69%悪化)
同社の主力事業です。
リース契約車両の小型化傾向が続いているものの、国内のリース保有台数は堅調に伸び、市場は拡大が続いているとの事です。
今後も、しばらくは本事業が同社の稼ぎ頭だろうと思います。
リース台数増加とともに、メンテナンス契約台数・契約高も堅調に増加しています。
なお、利益率が低下したのは、車両販売の単価が下落が背景
にあるみたいですね。
ケミカル事業
売上高 119.18億円 (前期比 +0.28%)
セグメント利益 9.98億円 (前期比 -3.01%)
セグメント利益率 8.37% (前期より0.29%悪化)
販売費及び一般管理費の増加によるコスト高が収益を圧迫した様です。
自動車整備工場や機械工具商向けの製品販売は順調であった一方で、
船舶用燃料添加剤と一般消費者向け製品の販売は減少してしまった様です。
パーキング事業
売上高 74.97億円 (前期比 +8.39%)
セグメント利益 11.21億円 (前期比 +17.51%)
セグメント利益率 14.95% (前期より1.16%改善)
コインパーキングや来客用駐車場を「One Park」のブランドで展開しています。
また、病院や官公庁および商業施設に附帯する駐車場の運営管理も行っており、
管理件数、管理台数ともに増加となりました。
機械工具販売事業
売上高 361.89億円 (前期比 -0.65%)
セグメント利益 3.84億円 (前期比 -26.86%)
セグメント利益率 1.06% (前期より0.38%悪化)
事業規模の拡大並びに収益性向上実現のため、
取り扱いアイテムの拡充やオリジナル製品の開発・販売強化、コスト削減に注力
した様です。
いずれも地道な努力ですよね。好感が持てます。
ただ、残念ながら産業機械部品等の販売が減少した結果、
減収減益となってしまった様です。
合成樹脂事業
売上高 173.30億円 (前期比 +41.17%)
セグメント利益 3.39億円 (前期比 +110.56%)
セグメント利益率 1.96% (前期より0.65%改善)
遊技機向けの部品製造・販売というニッチな仕事に取り組んでいます。
自分はパチンコをしないのですが、昨年買収した
エンブレム会社の製造力も遊技機の装飾へと活かされるのかも
しれませんね。
販売は順調だったみたいです。
農業関連事業
売上高 56.73億円 (前期比 約20倍)
セグメント利益 1.67億円 (前期は -1.38億円)
セグメント利益率 2.94% (前期より52.05%改善)
本事業では収益化に向けた取り組みを行っていたのですが、
ようやく実を結んだ感じですね。
といっても、子会社化した日東エフシー株式会社の影響が大きいのですが。
同社の動きをみていると、
今後はこの分野への投資を積極化させるのではないか、
という予感があります。
同社の主力事業に育つことを期待しておきましょう。
その他事業
売上高 20.75億円 (前期比 +12.41%)
セグメント利益 2.16億円 (前期比 +468.42%)
セグメント利益率 10.41% (前期より8.35%改善)
以前に買収したガラス加工事業では、
新規顧客拡大や市場開拓、品質向上に取り組んだとのことで、
販売が順調だったことに加え、利益も増加したとのことです。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の
2025年3月期業績予想
同社の2025年3月期の通期業績予想は以下の様になっています。
売上高 1,600.00億円 (前期比 +15.7%)
営業利益 92.00億円 (前期比 +1.7%)
経常利益 90.00億円 (前期比 -4.9%)
親会社株主に帰属する当期純利益 57.00億円 (前期比 -53.5%)
増収の見通しとなっていますが、
様々なリスクを想定して、やや保守的な数字なのかな、という印象です。
特別利益が剥落するために純利益はほぼ半減の予想です。
ただ、M&Aに積極的な企業ですし、新たな大規模農場の開拓も検討したりされている様で、まだ数字として想定されていない分が積み増しされる可能性は十分あるのではないかと期待をしています。
【関連記事】
なお、同社の2024年3月期の1Q業績については
当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の配当利回り
同社の、2025年3月期の配当予想では、
中間配当30円、期末配当30円で合計60円/株
となっています。
昨日の同社株式終値は1,786円でしたので、
予想配当利回り=60/1,786≒3.36%
という事になりますね。
それなりに高めの利回りであり、過去の実績からは更なる増配も期待出来るのではないかと期待しています。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の株主優待
同社は、かつてQUOカード優待制度を導入していたのですが、
現在は廃止となっていましました。
その分を、配当として株主還元に振り分けてくれるつもりでいる様です。
残念ですが、
また優待再開という案内があれば当ブログで紹介したいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo