ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
shousanshouuoは、
中小型バリュー株偏重長期投資スタンスの兼業投資家です。
待っていたニュースが届きました!
株を保有している企業が、
完全株式交換で親会社のものになるというニュースです。
今回は
「富士変速機(6295) 完全株式交換を発表【10/28付で富士変速機 1株⇒立川ブラインド 0.25株割当に】」
についての記事です。
まとめ
富士変速機株式会社(6295)は、
元々の親会社は立川ブラインド工業(7989)なのですが、
昨日、同社の完全株式交換に関するリリースと、
2024年12月期の中間決算発表がありました。
中間決算の内容は今ひとつだったのと、
株式交換での交換比率は少し残念な感じがしますが、
配当利回りは全体的にアップする公算なのでよしとします。
今後も、株式交換の日までは末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
富士変速機株式会社(6295)とは
同社の事業内容ですが、
- 変速機、減速機の製造ならびに販売
- 各種駐車場装置の製造ならびに販売
- 各種工作機械、工業用機械およびその部品の製造ならびに販売
- 民生用機械器具、その他産業用機器装置の製造ならびに販売
- 前各号に付帯する一切の業務
とあります。
実際には、売上高のほぼ半分ずつを、
変速機・減速機と駐車場機械装置で占めています。
機械式立体駐車場装置では、業界4位ぐらいのプレイヤーみたいです。
同社は、後述する様に立川ブラインド(7989)の子会社でした。
同社の歴史
同社の歴史については、当ブログの以下の記事で紹介しています。
よろしければそちらもご参照下さい。
富士変速機株式会社(6295)
立川ブラインド工業株式会社(7989)による株式交換契約締結のお知らせ
昨日、同社からは上記名称のリリースがありました。
内容は、
- 同社株式全てを、現在58.9%の株式を保有する親会社である立川ブラインド工業の普通株式へ交換
- 富士変速機は10/24で上場廃止
- 富士変速機 1株に対し立川ブラインド 0.25株が割当交付
- 10/28に株式交換効力発生
というものです。
いつかは親子上場解消かな・・・
と思っていましたが、やっぱり親会社のものとなりましたね。
上場コスト等を考慮すると妥当な判断ではないかと思います。
ただ、ですよ。
個人的にはもうちょっとプレミアムが欲しかったなー、というのが残念でなりません。
この割当比率だと、プレミアム分は1株当たり15.25円しかないですからね。
昨日の終値ベースだと4.69%しかプレミアムがない・・・。
これじゃ株価へのインパクトも小さいだろうなぁ。
富士変速機株式会社(6295)の
2024年12月期中間決算
昨日、同社の2024年12月期第二四半期決算も、
合わせてリリースされていました。
数値を確認しておきましょう。
売上高 29.13億円 (前年同期比 -15.4%)
営業利益 1.40億円 (前年同期比 -33.1%)
経常利益 1.61億円 (前年同期比 -28.8%)
中間純利益 1.06億円 (前年同期比 -39.1%)
となっていました。減収減益ですね。
営業利益率は4.82%です。
そして2Q末時点での自己資本比率は89.3%で、前期末より4.9%アップしています。
富士変速機株式会社(6295) のセグメント別業績
同社の決算短信では、
- 減速機関連事業
- 駐車場装置関連事業
- 室内外装品関連事業
の3セグメントに分かれて記載がされています。
それぞれの数値を確認しておきましょう。
減速機関連事業
売上高 15.59億円 (前年同期比 -20.19%)
セグメント利益 0.33億円 (前年同期比 -80.58%)
セグメント利益率 2.13% (前年同期より 6.61%悪化)
工作機械需要の軟化や、一部顧客の在庫調整もあったために売上が伸び悩んでしまったみたいです。
原価率アップも痛手だった様ですね。
駐車場装置関連事業
売上高 13.28億円 (前年同期比 -8.39%)
セグメント利益 1.35億円 (前年同期比 +138.78%)
セグメント利益率 10.24% (前年同期より 6.31%改善)
受注の停滞によって、こちらも売上が伸び悩んでしまっています。
ただし、改造改修案件の獲得に向けて営業活動に注力したとのことです。
コスト削減への取り組み効果もあり、利益率は大幅な改善を認めています。
室内外装品関連事業
売上高 0.62億円 (前年同期比 -18.61%)
セグメント利益 -0.28億円 (前年同期は -0.17億円)
セグメント利益率 -46.15% (前年同期より 22.7%悪化)
他の2事業と比較すると、数値が小さめの事業です。
昨年に引き続き赤字となっていました・・・。
富士変速機株式会社(6295)の
2024年12月期業績予想・進捗率
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同社の
2024年12月期の通期業績予想と、2Q末時点での進捗率は
以下の様になっています。
売上高 74.20億円 (前期比 +3.9%、進捗率 39.26%)
営業利益 5.20億円 (前期比 +0.5%、進捗率 26.92%)
経常利益 5.50億円 (前期比 +0.4%、進捗率 29.27%)
当期純利益 4.00億円 (前期比 +1.5%、進捗率 26.50%)
一応、微増収微増益の予定だったみたいですね。
まぁ、株式交換が成立したら表には出てこないデータですが・・・。
富士変速機株式会社(6295)の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当3円、期末配当3円で合計6円/株
となっています。
同社株式の昨日終値は325円でしたので、
予想配当利回り=6/325≒1.85%
という事になりますね。
実際は、株式交換となるので、本来は12月分の配当予想は0に修正されるべきでしょうが・・・
決算短信では数値が入ったままになっているのは謎です。
株式交換を考慮すると、期末配当は27/4≒6.75円となるので、
予想配当利回り=9.75/325≒3.00%
という事になりますね。
利回りアップするのはありがたいことです。
でも、やっぱり、もうちょっとプレミアム欲しかった・・・。
富士変速機株式会社(6295)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入してはいません。
このまま株式交換になるでしょうから、
株主優待は最後までなし、ということになりそうです。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo