ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
皆さんはお酒を召し上がる事はあるでしょうか?
オエノンホールディングス株式会社(2533)は、鍛高譚やビッグマン等の製造・販売を行っている企業です。
shousanshouuoは、オエノンホールディングス株式会社(2533)の末席株主です。
今回は「オエノンHD(2533) 自己株式の取得及び立会外買付取引を発表【総額4.2億円分、発行済株式の2.35%に相当】」についての記事です。
まとめ
オエノンホールディングス株式会社(2533)は、
東京証券取引所プライム市場へ上場している東京の企業です。
合同酒精という名称の方が有名かもしれません。
酒類の市場縮小や競争激化を受けて、主力の酒類事業が不採算となっており厳しい経営状況が続いています。
昨日、同社からは総額4.2億円、最大140万株(発行済株式の2.35%相当)の自己株式取得がリリースされていました。
本業の再構築が急務ではありますが、資本効率のアップを期待しながら、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
オエノンホールディングス株式会社(2533)とは
同社は東京証券取引所プライム市場へ上場している東京の企業です。
焼酎に強みを有しています。合同酒精という名称の方が有名かもしれませんね。
同社の歴史
1880年 「みかはや銘酒店(のちの「神谷バー」)」を開業。
1900年 「日本酒精製造株式会社」で民間初のアルコール製造を開始。
1903年 「シャトーカミヤ」を建設。
1924年 北海道内の焼酎製造会社4社(「神谷酒造株式会社」「東洋酒精醸造株式会社「北海道酒類株式会社」「北海道酒精株式会社」)が合併し「合同酒精株式会社」を設立。
1946年 「東北アルコール工業株式会社」を合併。
1949年 東京証券取引所に株式を上場。
1955年 「葵酒造株式会社」を合併。
1956年 「菊美酒造株式会社」を合併。
1960年 「神谷酒造株式会社」を合併。東京事務所新社屋を建設。
1961年 「太陽醸造株式会社」を合併。
1964年 「西宮酒精株式会社」の株式を取得。
1991年 「雪印乳業株式会社」と提携。
2000年 「山信商事株式会社」の株式を取得。
2001年 「福徳長酒類株式会社」の株式を取得。
2003年 持株会社体制に移行し「オエノンホールディングス株式会社」に商号変更。
2003年 「富久娘酒造株式会社」の株式を取得。
2007年 「北の誉酒造株式会社」の株式を取得。
2020年 牛久シャトーが文化庁により日本遺産に認定。
オエノンホールディングス株式会社(2533) 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
[rakuten:f016683-shiranuka:10000313:detail]
昨日、同社からは自己株式の取得についてのリリースがありました。
内容としては、昨日終値である286円で立会外買付取引を行うというものです。
総額は4.2億円が上限となっており、最大で140万株、発行済株式の2.35%に相当するものとなります。
この取引終了後には、同社の自己株式数が750万株程度となるんですね。
今後、取得した株式をM%A等に活用するのか、それとも消却するのかは分かりませんが、資本効率の向上を期待したいと思います。
オエノンホールディングス株式会社(2533)の2022年12月期3Q決算
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2022/11/4に、同社の2022年12月期第三四半期決算がリリースされていました。
数値を確認しておきましょう。
売上高 579.92億円 (前年同期比 +2.2%)
営業利益 -8.69億円 (前年同期は 9.52億円の黒字)
経常利益 -7.99億円 (前年同期は 9.93億円の黒字)
親会社株主に帰属する四半期純利益 -13.51億円 (前年同期は 2.06億円の黒字)
となっていました。
増収となるも、赤字に転落してしまったんですね。
営業利益率は-1.50%です。
そして3Q末時点での自己資本比率は35.1%で、前年同期よりも2.2%低下しています。
オエノンホールディングス株式会社(2533)のセグメント別業績
[rakuten:fujimatsuwine:10038625:detail]
同社の決算短信では
に分かれてセグメント毎の売上高と利益・損失が記載されていました。
それぞれの数値を確認しておきましょう。
酒類
売上高 518.92億円 (前年同期比 +1.82%)
セグメント利益 -11.40億円 (前年同期は 3.18億円の黒字)
セグメント利益率 -2.20% (前年同期より2.82%悪化)
市場全体が伸び悩んでいる事や、価格競争の激化を受けて収益性は悪化している様です。
同社のオリジナルである「昔懐かしい」シリーズやPB商品の製造が好調に推移した様でチューハイについては売上高が増加しています。
その他、炭酸水で÷だけでレモンサワーを楽しめるタイプである「酎ハイ専科 レモンサワーの素」なども家飲み需要が増加した事で売り上げが伸びたみたいですね。
加工用澱粉
売上高 30.70億円 (前年同期比 +9.88%)
セグメント利益 -2.73億円 (前年同期は -0.20億円)
セグメント利益率 -8.89% (前年同期より8.17%悪化)
原材料であるコーンの価格が高騰した事で、採算は悪化しています。
価格改定に取り組んだものの、コストアップを吸収する事が難しかった様ですね。
酵素医薬品
売上高 26.88億円 (前年同期比 -0.07%)
セグメント利益 3.81億円 (前年同期比 -24.55%)
セグメント利益率 14.17% (前年同期より4.60%悪化)
売上高が微減となり、コストアップも重なった事で収益性は低下していますが利益率は非常に高い事業ですね。
不動産
売上高 2.86億円 (前年同期比 +7.92%)
セグメント利益 1.51億円 (前年同期比 +8.63%)
セグメント利益率 52.80% (前年同期より0.35%改善)
今後は、旧本社ビル跡地再開発事業で建設されたホテルである
「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」
の開業を受けて業績はアップすると期待しています。
その他
売上高 0.57億円 (前年同期比 +14.00%)
セグメント利益 0.11億円 (前年同期比 +22.22%)
セグメント利益率 19.30% (前年同期より1.30%改善)
ここの数字には、倉庫業や荷役業といったものが含まれているみたいです。
オエノンホールディングス株式会社(2533)の業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 815.00億円 (前期比 +3.7%、進捗率 71.16%)
営業利益 -8.50億円 (前期は 12.07億円の黒字)
経常利益 -8.00億円 (前期は 12.67億円の黒字)
親会社株主に帰属する当期純利益 -16.00億円 (前期は 2.99億円の黒字)
残念ながら、このまま赤字の予想となっていますね。
【関連記事】
ちょうど1年後にあたる、2023年12月期の3Q決算について当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。
オエノンホールディングス株式会社(2533)の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当0円、期末配当5円で合計5円/株となっています。
同社株式の昨日終値は286円でしたので、
予想配当利回り=5/286≒1.75%
という事になりますね。
オエノンホールディングス株式会社(2533)の株主優待
同社は、株主優待制度を導入しています。
内容ですが、12月31日現在で1,000株以上を保有する株主に対して
- 株主限定オリジナル商品
- 日本赤十字社への寄付
のいずれかを贈呈する、というものです。
昨年は、オリジナルリキュール「レモンサワーの素 酒女神(オエノ) 2022」 720mLか、赤十字社への寄付1,500円分の選択制だった様です。
なので、仮に優待品の金額を1,500円分と仮定した場合には
予想配当+優待利回り=5+1.5/286≒2.27%
という事になりますね。
オリジナル商品という事で、それだけでもプレミアム感があって欲しくなる人もいそうですが。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo