ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
ユニチカ株式会社(3103)をご存知でしょうか?
同社は、繊維製品のイメージが強いですが、現在はそれよりも高分子事業や機能資材等に注力している企業です。
shousanshouuoは、今年の6月からユニチカ株式会社(3103)の末席株主です。
今回は「ユニチカ(3103) 2023年3月期中間決算説明資料開示【コスト増の影響で営業減益続く模様】」についての記事です。
【関連記事】
同社株式を購入した動機については、当ブログの以下の記事に記載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。
まとめ
ユニチカ株式会社(3103)は、
東京証券取引所プライム市場に上場している、大阪の企業です。
同社は、高分子事業、機能資材事業、繊維事業を営んでいます。
繊維事業のイメージが強いのですが、
ナイロンフィルム、ガラスビーズ、ポリエステルスパンボンド、コットンスパンレース等においては、国内トップシェアとなっています。
昨日、同社からは2023年3月期中間決算説明資料のリリースがありました。
期待した復配までは、まだまだ道半ばなのですが、
今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ユニチカ株式会社(3103)とは
東京証券取引所プライム市場に上場している、大阪の企業です。
同社の事業内容としては
- 高分子事業
- 機能資材事業
- 繊維事業
- その他事業
を営んでいます。
同社の歴史
1889年 「有限責任尼崎紡績会社」創立。
1893年 「尼崎紡績株式会社」に改組。
1900年 尼崎本社事務所(現在のユニチカ記念館)竣工。
1918年 摂津紡績を合併し「大日本紡績株式会社」へ商号変更。
1927年 宇治工場運転開始。
1955年 宇治工場ナイロン繊維生産開始。
1963年 ガラス繊維事業に進出。
1964年 「ニチボー株式会社」に商号変更。岡崎工場ポリエステル繊維生産開始。
1969年 「日本レイヨン株式会社」と合併して「ユニチカ株式会社」が発足。
1989年 創立100周年を迎える。
1995年 インドネシアにナイロンフィルム製造販売会社を設立。
1997年 タイに「帝人株式会社」との合弁でポリエステルスパンボンド不織布製造販売会社を設立。
2010年 世界最高レベルの性能を有する耐熱ポリアミド「XecoT/ゼコット」を開発。
2012年 「寺田紡績株式会社」を完全子会社化。
ユニチカ株式会社(3103)の2023年3月期中間決算
昨日、同社からは上記の決算説明資料がリリースされていました。
数値や内容を確認しておきましょう。
売上高 591.05億円 (前年同期比 +6.5%)
営業利益 15.14億円 (前年同期比 -55.4%)
経常利益 38.87億円 (前年同期比 +33.1%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 29.09億円 (前年同期比 +31.4%)
となっていました。
営業利益率は2.56%です。
そして2Q末時点での自己資本比率は22.6%で、前年同期よりも1%アップしています。
ユニチカ株式会社(3103)のセグメント別業績
同社の決算短信では、
- 高分子事業
- 機能資材事業
- 繊維事業
- その他
に分かれて業績が記載されていました。
それぞれの数値を確認しておきましょう。
高分子事業
売上高 290.62億円 (前年同期比 +5.13%)
セグメント利益 24.00億円 (前年同期比 36.84%)
セグメント利益率 8.26% (前年同期より5.55%悪化)
原燃料価格の上昇等によるコストアップに対して、価格改定へ取り組んだものの、収益面では苦戦したとのことです。
また、中国のロックダウンによる生産減退で樹脂事業の販売も落ち込んでしまったそうです。
今後も価格改定には取り組む様ですが、
通期では増収減益の見通しとなっています。
機能資材事業
売上高 186.89億円 (前年同期比 +5.30%)
セグメント利益 1.34億円 (前年同期比 +570.00%)
セグメント利益率 0.72% (前年同期より0.61%改善)
こちらもコスト増の影響があったのですが、建築資材では販売の回復がみられたとの事です。
不織布に関しても、産業資材・スキンケア用途ともに販売状況は良くなっているみたいですね。
本事業は価格改定は販売増加に取り組むこともあり、
通期では増収増益となる見通しです。
繊維事業
売上高 153.43億円 (前年同期比 +12.92%)
セグメント利益 -10.04億円 (前年同期は -4.44億円)
セグメント利益率 -6.54% (前年同期より3.27%悪化)
ユニフォームや衣料品の需要回復があったものの、コストアップと円安が影響した事で収益は悪化しています。
今後の価格改定とコストダウンで赤字縮小を見込んではいるものの、
やはり通期では増収減益の見通しとなっています。
その他
売上高 0.41億円 (前年同期比 +10.81%)
セグメント利益 -0.26億円 (前年同期は -0.14億円)
セグメント利益率 -63.41% (前年同期より25.57%悪化)
ユニチカ株式会社(3103)の業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、2Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 1,260.00億円 (前期比 +9.8%、進捗率 46.91%)
営業利益 39.00億円 (前期比 -35.1%、進捗率 38.82%)
経常利益 50.00億円 (前期比 -21.9%、進捗率 77.74%)
親会社株主に帰属する当期純利益 26.00億円 (前期比 +16.9%、進捗率 111.88%)
この業績予想については、2022/11/9に
営業減益・経常増益
となる業績予想の修正予想を発表した後の数値です。
コスト増のために営業利益は減少するものの、それを上回る為替評価益が予想されるために、経常利益、純利益は増益という予想に修正されています。
ユニチカ株式会社(3103)の配当利回り
同社は、残念ながら配当ゼロの予想となっています。
優先株式が、まだ9.5万株以上あるためそちらの処理が進まない限りは復配の実施は難しいかもしれません。
前年度中にB株優先株式808株の取得・消却を実施しているので徐々に取得・消却が進む事を期待したいのですが、B株の消却終了だけでもあと18億円程度のキャッシュアウトが予想されそうです。
復配までは、まだもう少しかかりますかね・・・。
ユニチカ株式会社(3103)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度も導入してはいません。
また、優待制度の新設等があれば当ブログで取り上げたいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo