ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
株式会社イチネンホールディングス(9619)をご存じでしょうか?
ちょっと耳に残るテレビCMを流していたりする企業です。
shousanshouuoは、株式会社イチネンホールディングス(9619)の末席株主です。
今回は「イチネンHD(9619) イチネン製作所製品美術提供のお知らせ【なぜか今更、映画への美術提供PR】」についての記事です。
まとめ
株式会社イチネンホールディングス(9619)は、
東京証券取引所プライム市場へ上場している大阪の企業で、傘下の事業会社において自動車リース関連事業、ケミカル事業、パーキング事業、機械工具販売事業、合成樹脂事業、農業、ガラス製品製造販売を行っています。
昨日、同社からは「なぜ今頃?」とツッコミたくなる様な、
映画『ガリレオ沈黙のパレード』へ製品の酸素濃度計を美術提供した
というリリースがありました。
今回のリリースについては若干謎がありますが、同社の業績は堅調に推移しており、M&A等も活用しながら成長を続けているとshousanshouuoは評価しています。
また、現在実施しているQUOカードの優待が2023年3月末に終了になることが予告されており、以降は配当金の増額等を期待できそうです。
今後も、末席株主として末永く同社を応援していきたいと思っています。
株式会社イチネンホールディングス(9619)とは
同社は、東京証券取引所プライム市場へ上場している大阪の企業です。
傘下の事業会社において
- 自動車リース関連事業
- ケミカル事業
- パーキング事業
- 機械工具販売事業
- 合成樹脂事業
- 農業
- ガラス製品製造販売
を行っています。
個人的には、インパクト強めのCMを流しているイメージがあり、記憶に残りやすいのではないかと感じています。
同社の歴史
同社の歴史に関しては、当ブログの以下の記事に記載していますので宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社イチネン製作所 製品美術提供のお知らせ
昨日、上記の案内がリリースされていました。
内容ですが、
「子会社の株式会社イチネン製作所が、映画『ガリレオ沈黙のパレード』へ製品の酸素濃度計を美術提供した」
というものです。
映画用に制作した製品と、既存製品の酸素濃度計を提供したみたいですね。
今後は、イチネン製作所の東京支社に展示されるそうです。
映画が公開されてから、もう1ヶ月というタイミングでなぜ開示した?
というツッコミを入れたくなりますが・・・。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の2023年3月期1Q決算
2022/8/1に同社の2023年3月期第一四半期決算がリリースされています。
その数値を確認しておきましょう。
売上高 302.86億円 (前年同期比 +2.2%)
営業利益 22.12億円 (前年同期比 -4.8%)
経常利益 23.54億円 (前年同期比 +0.0%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 14.98億円 (前年同期比 +0.3%)
となっていました。
営業利益率は7.30%です。
そして1Q末時点での自己資本比率は26.4%と、前年同期より0.5%アップしています。
株式会社イチネンホールディングス(9619)のセグメント別業績
同社のセグメント別業績を確認してみましょう。
決算短信では
- 自動車リース関連事業
- ケミカル事業
- パーキング事業
- 機械工具販売事業
- 合成樹脂事業
- その他
が開示されていますので、それぞれの数値を確認しておきます。
自動車リース関連事業
売上高 145.92億円 (前年同期比 +8.7%)
セグメント利益 17.66億円 (前年同期比 +32.2%)
セグメント利益率 12.10% (前年同期より2.22%改善)
リース車両は小型化しているものの、市場は堅調な伸びを維持している様です。
同社は地域密着サービスでの差別化を図ることと、
競合が少ない地方市場や中小企業への積極的な営業を推進したことで、リース契約台数が増加したとの事です。
また、メンテナンス契約台数も伸びていることや、リース終了後の車両の販売単価が上昇したことで利益率が上昇しています。
ケミカル事業
売上高 26.56億円 (前年同期比 -0.8%)
セグメント利益 2.15億円 (前年同期比 -28.7%)
セグメント利益率 8.09% (前年同期より3.16%悪化)
企業向けの商品販売は順調であった一方で、
石炭添加剤や一般消費者向けの製品販売の減少による売上減少とコストアップを要因に利益率は悪化しています。
パーキング事業
売上高 16.57億円 (前年同期比 +26.1%)
セグメント利益 2.22億円 (前年同期比 +236.36%)
セグメント利益率 13.40% (前年同期より8.38%改善)
コインパーキングだけでなく、病院や官公庁および商業施設に附帯する駐車場の運営管理も行っており、件数・管理台数ともに増加となっています。
こちらに関しては、オリコから買収した子会社の影響もありそうですね。
事業買収の内容については、当ブログの以下の記事に記載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。
機械工具販売事業
売上高 87.39億円 (前年同期比 -0.6%)
セグメント利益 0.65億円 (前年同期比 -67.9%)
セグメント利益率 0.78% (前年同期より1.53%悪化)
販売は微減となったことに加え、自動車部品や空調工具等の不振が影響して利益率が減少となってしまいました。
合成樹脂事業
売上高 23.95億円 (前年同期比 -32.5%)
セグメント利益 -0.34億円 (前年同期は 4.59億円の黒字)
セグメント利益率 -1.42% (前年同期より14.35%悪化)
遊技機向けの部品製造・販売というかなりニッチな仕事に取り組んでいます。
新基準機への移行のため入れ替え需要があった、前年同期からの反動で売上は減少してしまった様です。
その他事業
売上高 4.90億円 (前年同期比 +415.8%)
セグメント利益 -0.26億円 (前年同期は -0.48億円)
セグメント利益率 -5.31% (前年同期より45.22%改善)
農業では販売数量が減少したものの、単価アップに成功している様ですね。
また、買収したガラスメーカーも利益を生み出してくれているみたいです。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の業績予想・進捗率
同社の2023年3月期の通期業績予想と、1Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 1,220.00億円 (前期比 +1.1%、進捗率 24.82%)
営業利益 76.60億円 (前期比 -11.2%、進捗率 28.88%)
経常利益 77.00億円 (前期比 -11.8%、進捗率 30.57%)
親会社株主に帰属する当期純利益 48.80億円 (前期比 -13.6%、進捗率 30.70%)
増収となるも、減益を見込んでいるという内容ですね。
コスト増を見込んでいるとはいえ、進捗率で考えると利益水準に関してはやや保守的な予想と言えそうです。
実際、同社は前期において2021/10月、2022/4月の合計2回にわたって業績予想の上方修正を発表していました。
その経緯を踏まえると、今後上方修正のリリースがあるかもしれません。
【関連記事】
同社の2024年3月期1Q決算の結果は、当ブログの以下の記事で紹介しています。
宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の配当利回り
同社の配当予想では、中間配当25円、期末配当23円で合計48円/株となっています。
同社株式の昨日終値は1,265円でしたので、
予想配当利回り=48/1,265≒3.79%
という事になりますね。
これは高配当利回り銘柄に相当すると思います。
株式会社イチネンホールディングス(9619)の株主優待
同社は、3月末時点の株主に対して株主優待制度を導入しています。QUOカードを頂けるというものですが、保有する株式数によって金額が異なります。
100~499株 1,000円分
500~1,999株 2,000円分
2,000株~ 4,000円分
と分かれているんですね。
ですので、仮に100株を保有した場合には、1,000円分のQUOカードを頂く事が出来ますので、
予想配当+優待利回り=48+10/1,265≒4.58%
という計算になりそうです。
利回りとしては、十分といえるのではないでしょうか。
ただ、次回(2023年3月末)を基準日とする優待が最後になるというリリースが2022/9/9にされていますので、QUOカードを頂けるのは次回が最後のチャンスということになります。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo