ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

タカキュー(8166) 2023年2月期中間決算発表【赤字幅縮小も、通期業績予想は発表されず】

◆目次◆

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

株式会社タカキュー(8166)をご存知でしょうか?

 

現在はイオンが筆頭株主となっている、紳士服販売チェーン店で現在は債務超過という危機にある企業です。

 

紳士服チェーン業界については、
東洋経済オンラインでも「追い込まれる紳士服チェーン」として最近記事にされていましたね。

shousanshouuoは、株式会社タカキュー(8166)の末席株主です。

 

今回は

「タカキュー(8166) 2023年2月期中間決算発表【赤字幅縮小も、通期業績予想は発表されず】」

についての記事です。

 

まとめ


www.youtube.com

 

株式会社タカキュー(8166)は、

東京証券取引所スタンダード市場へ上場している、東京の企業です。

 

全国に156店舗(2022/9月末時点)を展開している紳士服チェーンですが、現在は債務超過となっており上場廃止のリスクがある状態です。

 

昨日、同社からは2023年2月期の第二四半期決算がリリースされていました。
内容としては、売上高は微増したうえに、赤字幅の縮小を認めており経営再建に向けて努力されていることが分かります。

ただ、厳しい状態である事には変わりなく債務超過回避に向けて資本増強を含めた何らかのアクションがあるのではないかと思われます。

 

ちょっとハラハラしますが、なんとか上場廃止だけは回避して頂ける様に、末席株主として同社の行く末を応援していきたいと思っています。

 

株式会社タカキュー(8166)とは


www.youtube.com

 

東京証券取引所スタンダード市場へ上場している、東京の企業です。

 筆頭株主イオン株式会社で、株式の33.23%を保有しています。


同社の事業内容は「紳士服・婦人服及び関連洋品雑貨の企画・販売」となっており、全国に156店舗(2022/9月末時点)を展開しています。

 

同社の歴史

同社の歴史等については、以前に当ブログでも紹介していた事があります。
宜しければ、そちらの記事も参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

株式会社タカキュー(8166)の2023年2月期2Q決算

昨日、同社の2023年2月期中間決算が発表されていましたので、数値を確認しておきましょう。

 

売上高                57.16億円 (前年同期比 +4.7%)
営業利益             -7.25億円 (前年同期は -12.79億円)
経常利益             -6.73億円 (前年同期は -11.22億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 -7.13億円 (前年同期は -12.94億円)

 

となっていました。

営業利益率は-12.68%です。
そして2Q末時点での自己資本比率-23.5%と、前期から12.6%悪化しています。


なかなか債務超過からの脱却は難しい状態が続いていますね・・・。

 

とはいえ、数値としては改善がみられる部分も多いです。

1つは、商品在庫の圧縮が進んでいるということを評価したいと思います。
店舗網の急減でセールによる商品処分等もあったのでしょうが、

売上高は前年同期以上となりながらも、商品在庫は簿価ベースで26.2%も削減されています。

そのため、棚卸資産回転率が前年同期の1.6回⇒2.7回へ改善しているんです。

 

これは、オーダースーツの構成比が上昇したことで、スーツの在庫が大きく縮小したことが影響していそうです。

もう1つは、店舗面積1㎡あたりの売上高、社員1人当たりの売上高も同様に着実な上昇を認めているところです。

 

1㎡当たり売上高は、前年同期の13.7万円→16.5万円へと
1人当たり売上高は、前年同期の632.5万円→828.5万円へと

改善しています。

 

とはいえ、利益として残る分がまだ少ないことを考えると社員さんにはもっと1人当たりの売上を伸ばしてもらわないと企業存続が厳しいという状況にあるのは変わりないのですが・・・。

 

株式会社タカキュー(8166)のセグメント別業績

同社は、衣料品の販売という単一セグメントであるとしてセグメント別の業績開示はありませんでした。

 

株式会社タカキュー(8166)の業績予想

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同社の通期業績予想は、

合理的算定が困難との事で公表はされていませんでした。

 

が、現状のペースが続くのであれば

売上高増加と赤字幅縮小での着地を予想します。

 

根拠としては、同社が昨日併せてリリースしていた

債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況について」

に記載されていた以下の内容に期待をしているためです。

 

  • オーダースーツの販売比重拡大
  • 販売チャネル改革
  • 店舗家賃減額交渉の継続
  • 11月末での本社面積縮小
  • 不採算店舗退店の継続
  • 資本増強に向けた各種施策の実施
  •  

同社が得意とするオーダースーツの販売比重拡大への取り組みが成功すれば、

利益率の改善と在庫回転率の上昇の両方が期待できそうですし、気に入って頂ければリピーターの獲得にもつながりやすいのではないかと思います。

 

また、店頭接客でEコマース販売を拡大するという方策について、ヤエチカ店での取り組みが紹介されていました。


自動車のショールームみたいに、店頭在庫を「展示品」としてその場にない色の商品等を提案する、というのはある意味合理的な取り組みかもしれませんね。

 

また、すぐに商品を持って帰らなくても後日配送してもらえば、というのは現代のニーズにも合致している気がします。

この様に店舗に在庫がない商品も、店頭で販売を誘導する事が可能となれば小面積の店舗でより多くの売上を期待する事ができそうです。

【関連記事】

同社は、その後事業再生計画を策定して大株主も入れ替わることとなりました。

2024年2月期決算および2025年2月期の業績予想は当ブログの以下の記事で紹介しています。宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

株式会社タカキュー(8166)の配当利回り

[rakuten:stylife:12982153:detail]

残念ながら、同社は債務超過という厳しい状況にあるため配当予想はゼロとなっています。

 

仮に債務超過が解消されたとしても、
2022/5/31時点で利益剰余金は37.69億円のマイナスですので、復配までの道のりは遠そうです・・・。

 

株式会社タカキュー(8166)の株主優待

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同社は株主優待制度を導入しています。

 

内容ですが、

2月末時点の500株以上の株主に対して買い物優待券を贈呈

するというものです。

 

500~999株のホルダーには、2,000円分の優待券が贈呈されることになっています。

 

昨日の同社株式終値は83円でしたので、仮に500株を保有した場合

予想配当+優待利回り=0+4/83≒4.82%

という計算になりそうです。

 

利回りは比較的高いですが、債務超過という状況を考慮すると積極的に買いに行きたいとは言いづらいですね・・・。

 

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo