目次
- まとめ
- 日本精密株式会社(7771)とは
- 日本精密株式会社(7771)の2023年3月期1Q決算
- 日本精密株式会社(7771)のセグメント別業績
- 日本精密株式会社(7771)の業績予想・進捗率
- 日本精密株式会社(7771)の配当利回り
- 日本精密株式会社(7771)の株主優待
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
日本精密株式会社(7771)をご存じでしょうか?
同社は、腕時計のバンドやメガネのフレームを主に制作している企業でベトナムやカンボジアに工場を有しています。
ここ最近は、同社の株価が突然上昇するという事もありました。
shousanshouuoは、日本精密株式会社(7771)の末席株主です。
今回は「日本精密(7771) 2023年3月期1Q決算発表【売上高+6.0%、営業利益ゼロ、経常利益2.73億円、純利益2.08億円】」についての記事です。
まとめ
日本精密株式会社(7771)は、東京証券取引所スタンダード市場に上場している、埼玉の企業です。
事業内容としては、
- 時計バンド及び時計外装部品の製造、販売
- メガネフレームの製造、販売
- イオンプレーティング/DLC(表面処理加工)
- 釣具用部品、静電気除去器、その他製品の製造、販売
となっています。
昨日、同社からは2023年3月期第一四半期決算がリリースされており、
売上高+6.0%、営業利益43.7万円、経常利益2.73億円、純利益2.08億円
という結果でした。
為替差益の影響はあるものの、経常利益、純利益に関しては通期業績予想を上回る結果となっています。
今後の原材料費や物流コストの動向にもよりますが、通期業績予想の上方修正についても個人的には期待をしています。
安定した業績を継続できる様な企業体質になれば、「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載もクリアできそうですし・・・。
利益剰余金は24億円のマイナスであるため、復配はまだ先になりそうなのですが、長い目で様子をみながら末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
日本精密株式会社(7771)とは
東京証券取引所スタンダード市場に上場している、埼玉の企業です。
事業内容としては、
- 時計バンド及び時計外装部品の製造、販売
- メガネフレームの製造、販売
- イオンプレーティング/DLC(表面処理加工)
- 釣具用部品、静電気除去器、その他製品の製造、販売
となっています。
同社の歴史
1978年 「日本精密株式会社」を設立。
カシオ計算機株式会社向けの金属製時計バンドの製造・販売を開始。
1980年 シチズン時計株式会社向けの金属製時計バンドの製造・販売を開始。
1981年 RADO WATCH、OMEGA等ヨーロッパ時計メーカー向けの時計バンドの輸出を開始。
1983年 業界初の超硬セラミックス製時計バンド及び純チタニウム製時計バンドの製造・販売を開始。株式会社服部セイコー向けの金属製時計バンドの製造・販売を開始。
1987年 香港支社を設置。OA機器及び自動車用プレス部品の製造・販売を開始。
1988年 釣具用プレス部品の製造・販売を開始。
1994年 事業内容の拡大及び経営効率の向上を図るために「宏和エンジニアリング株式会社」を吸収合併。チタニウム製メガネフレームの製造・販売、時計等装飾品のイオンプレーティング加工を開始。ベトナムに子会社を設立。
1997年 株式を店頭登録。
2001年 株式取得により「株式会社シーテック」を連結子会社とする。
2005年 「株式会社シーテック」が解散。
2003年 株式取得により「物産グラフトン株式会社」を連結子会社とする。
2007年 「株式会社M&FC Co.Ltd.」と業務提携開始。
第三者割当増資を引き受け、「株式会社村井」を連結子会社とする。
2013年 カンボジアに子会社を設立。
日本精密株式会社(7771)の2023年3月期1Q決算
昨日、同社からは2023年3月期の第一四半期決算発表がリリースされていました。
数値を確認すると、
売上高 17.20億円 (前年同期比 +6.0%)
営業利益 0億円 (前年同期比 -98.1%)
経常利益 2.73億円 (前年同期は 0億円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 2.08億円 (前年同期は -0.19億円)
となっていました。
増収しつつも営業減益、経常利益・純利益のみ増加となっています。
数字を確認すると、営業利益は43.7万円の超ギリギリ黒字・・・という結果だったんですね。
営業利益率は0.03%です。
そして1Q末時点での自己資本比率は22.4%で、前年度よりも0.4%アップしています。
日本精密株式会社(7771)のセグメント別業績
同社のセグメント別業績では、生産実績、受注実績、販売実績が記載されていました。
数値を確認しておきます。
生産実績
生産高
時計関連 6.89億円 (前年同期比 +9.5%)
釣具・応用品 3.01億円 (前年同期比 +16.1%)
コロナウィルス感染症の影響によるロックダウンやサプライチェーンの混乱から回復しつつあると言えそうです。
受注実績
受注高
時計関連 10.77億円 (前年同期比 -5.3%)
メガネフレーム 2.98億円 (前年同期比 +50.8%)
釣具・応用品 2.03億円 (前年同期比 -32.9%)
受注残高
時計関連 4.62億円 (前年同期比 +11.1%)
メガネフレーム 3.25億円 (前年同期比 +8.3%)
釣具・応用品 1.74億円 (前年同期比 -16.7%)
時計関連等での受注が減少しているのは、サプライチェーンの混乱によって遅れて納品となっている製品群に対する発注調整が影響しているのでしょうか。
販売実績
販売高
時計関連 11.66億円 (前年同期比 +4.4%)
メガネフレーム 3.02億円 (前年同期比 +20.2%)
釣具・応用品 2.51億円 (前年同期比 -1.1%)
メガネフレームが伸びてきている様ですね。
同社はチタニウム製のメガネフレーム製造に強味がある様です。
日本精密株式会社(7771)の業績予想・進捗率
同社の通期業績予想と、1Q末時点での進捗率は以下の様になっています。
売上高 60.57億円 (前年同期比 +5.5%、進捗率 28.40%)
営業利益 1.65億円 (前年同期比 +104.8%、進捗率 0.003%)
経常利益 1.22億円 (前年同期比 -35.8%、進捗率 223.8%)
親会社株主に帰属する当期純利益 1.09億円 (前年同期は -1.28億円、進捗率 190.8%)
為替差益があったとはいえ、経常利益・純利益の水準では、通年の業績予想を上回る進捗になっています。
このままの調子が続けば、通期業績予想の上方修正があるかもしれません。
日本精密株式会社(7771)の配当利回り
同社の配当予想は、現在のところゼロ円/株となっています。
2022/6/30現在で、利益剰余金が24.80億円のマイナスとなっていますので配当するのは難しいのかもしれません。
とはいえ、資本金と資本剰余金を振り返ることが出来れば、利益剰余金のマイナスは解消出来そうです。
今後の株主総会の議案で復配に向けた動きが出てくるかどうか注目したいと思います。
日本精密株式会社(7771)の株主優待
残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。
株主優待制度新設となれば、当ブログでも紹介したいと思います。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo