ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

NTN(6472) 未定だった中期業績予想を発表【売上高14.5%増、営業利益37.8%減、経常利益41.2%減、純利益-35億円】

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
NTN株式会社(6472)をご存じでしょうか?
ちょっと前には、多部未華子さんの出演しているCMで「なんてなめらか~♪」とやっていた、あの企業です。
shousanshouuoは、NTN株式会社(6472)の末席株主です。

今回はNTN(6472) 未定だった中期業績予想を発表【売上高14.5%増、営業利益37.8%減、経常利益41.2%減、純利益-35億円】」についての記事です。

 

まとめ


www.youtube.com

NTN株式会社(6472)は、東京証券取引所プライム市場に上場している、大阪の老舗企業です。
事業内容は、軸受、ドライブシャフト、精密機器商品等の製造及び販売となっており2018年には創業100周年を迎えています。

同社が製造しているベアリングは、機械の回転をなめらかにするための重要かつ精密な部品です。

昨日、同社からは未定であった中期業績予想、ならびに2023年3月期第一四半期決算の発表がありました。
第一四半期決算では、増収となったものの原材料費の高騰や固定費上昇等の影響を受けて減益となってしまいました。

また、中期業績予想では、売上高は14.5%増加する見込みも、営業利益37.8%減、経常利益41.2%減、純利益-35億円という厳しい見通しが発表されました。

今期はしばらくぶりの復配という事で期待をしていたのですが・・・。
業績によっては、配当予想の引き下げがあるかもしれません。

ただ、shousanshouuoは同社の製品自体は十分世界での競争力があると考えており、中長期的には業績の回復を期待しています。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

NTN株式会社(6472)とは


www.youtube.com

東京証券取引所プライム市場に上場している、大阪の企業です。
事業内容は、軸受、ドライブシャフト、精密機器商品等の製造及び販売となっており2018年には創業100周年を迎えています。

同社が製造している軸受は、いわゆるベアリングというものですね。
機械の回転をなめらかにするための重要かつ精密な部品です。

同社の歴史

1918年 西園鉄工所で、ボールベアリングの研究製作を開始したのが、同社のルーツとなっています。
1923年 西園鉄工所と巴商会が提携し、NTNの商標で国産ベアリングの製造販売を開始。
1927年 「合資会社エヌチーエヌ製作所」を設立。
1934年 「株式会社エヌチーエヌ製作所」へ組織変更。航空機のエンジン用の超高速ベアリングの国産開発に成功。
1937年 「東洋ベアリング製造株式会社」へ社名変更し、株式公開を果たす。
日本初の純国産飛行機(神風号)の発動機ならびに機体すべてに同社の製品が採用される。当時、同社は航空機用ベアリングのトップメーカーとなっていました。
1938年 「昭和ベアリング製造株式会社」を、中国に「満州ベアリング製造株式会社」を設立。
1945年 主力工場である桑名工場が空襲を受ける。当時、同社の桑名工場は航空機用ベアリングの国内最大工場であったとの事で目標になったそうです。

終戦後は、1947年夏ころから操業を再開しています。
1954年 日本の機械工業会で初のデミング賞を受賞。
1961年 「金剛ベアリング株式会社」を合併。
1963年 イギリスのハーディ・スパイサー社と技術提携し、ドライブシャフトの生産を開始。
1972年 社名を「エヌ・テー・エヌ東洋ベアリング株式会社」に変更。
1989年 社名を「NTN株式会社」へと変更。
1996年 アメリカのFederal Mogul社のボールベアリング部門を買収し、NTN-BCA Corp.を設立。

NTN株式会社(6472)の2023年第一四半期決算

なお、昨日は同社の2023年3月期の1Q決算も発表されていました。
数値を確認しておきましょう。

売上高              1,726.14億円 (前年同期比 +10.2%)
営業利益               -7.83億円 (前年同期は +16.54億円)
経常利益              0.10億円 (前年同期比 -99.6%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 -24.87億円 (前年同期は +11.84億円)

となっていました。
増収するも減益、という結果ですね・・・。

営業利益率は-0.45%です。
そして1Q末時点での自己資本比率は23.8%と、前年度よりも0.7%アップしています。

NTN株式会社(6472)のセグメント別業績

同社の報告セグメントは、地域別の開示となっていました。
各数値を確認しておきましょう。

日本

売上高              866.34億円 (前年同期比 +8.3%)
セグメント利益  56.66億円 (前年同期比 +274.7%)
セグメント利益率    6.54% (前年同期比 +4.65%)

鋼材価格の上昇や固定費の増加等を受けながらも、産業機械市場向けの販売が好調だった様で増収増益となっています。

米州

売上高               544.76億円 (前年同期比 +29.8%)
セグメント利益 -32.77億円 (前年同期は -12.38億円)
セグメント利益率  -6.02% (前年同期比 -3.09%)

鋼材価格の上昇や固定費の増加等を受け、販売が伸びた一方で減益となっていますね。

欧州

売上高               399.75億円 (前年同期比 +6.6%)
セグメント利益 -14.83億円 (前年同期は -3.04億円)
セグメント利益率  -3.71% (前年同期比 -2.90%)

鋼材価格の上昇や固定費の増加等の影響が大きく、こちらも減益となっています。

アジア他

売上高                348.79億円 (前年同期比 +1.9%)
セグメント利益   21.00億円 (前年同期比 -46.7%)
セグメント利益率  6.02% (前年同期比 -5.49%)

鋼材価格の上昇や固定費の増加、中国でのロックダウンの影響等を受け、販売は一部減少したものの黒字を維持しています。

NTN株式会社(6472)の業績予想・進捗率

昨日、同社からは未定になっていた、中間業績予想が発表となりました。

売上高              3,500.00億円 (前期比 +14.5%、進捗率 49.32%)
営業利益             10.00億円 (前期比 -37.8%)
経常利益             10.00億円 (前期比 -41.2%、進捗率 1.00%)
親会社株主に帰属する当期純利益 -35.00億円 (前期は -10.48億円)

結構厳しめの業績予想となっていますね・・・。

 

同社の通期業績予想と、1Q末時点での進捗率は以下の様になっています。

売上高             7,200.00億円 (前期比 +12.1%、進捗率 23.97%)
営業利益            230.00億円 (前期比 +234.3%)
経常利益            200.00億円 (前期比 +193.5%、進捗率 0.05%)
親会社株主に帰属する当期純利益 100.00億円 (前期比 +36.2%)

中間業績予想と異なって、前期よりも増収増益という予想なんですね。
下半期では、製品価格の値上げ等によって損益が改善することを見込んでいる、という事でしょうか?

NTN株式会社(6472)の配当利回り

同社は、しばらく業績悪化のために無配が続いていたのですが今期から復配予定となっています。

同社の配当予想では、
中間配当2.50円、期末配当2.50円で合計5円/株です。

同社株式の昨日終値は245円でしたので、

予想配当利回り=5/245≒2.04%

という事になりますね。
利回りとしては、まずまずと言えそうです。

NTN株式会社(6472)の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません
また、株主優待制度新設のお知らせがあれば当ブログで紹介したいと思います。

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo