ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

住石ホールディングス株式会社(1514)の業績予想上方修正及び配当増額に関するお知らせについて

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
住石ホールディングスをご存じでしょうか?
元々は住友石炭鉱業の持株会社として設立された企業で、石炭の輸入販売等を行っている企業です。
shousanshouuoは、住石ホールディングスの末席株主です。
今回は「住石ホールディングス株式会社(1514)の業績予想上方修正及び配当増額に関するお知らせ」についての記事です。

まとめ

住石ホールディングス株式会社(1514)は、東京証券取引所スタンダード市場へ上場している東京の企業で、石炭の輸入販売のほか、人工ダイヤ等の先端素材の製造販売砕石の採取、加工、販売を行っており、豪州の炭鉱への出資を行っています。
昨日、同社からは業績予想および配当の上方修正に関するお知らせがリリースされていました。
同社の事業は成長性が低いですが、石油の供給が滞ったりするとどうしても石炭の需要が高まるという状況が続いている事もあり、まだまだ終わった企業とは言えないのではないかと個人的には感じています。ESGを強く求める投資家からは石炭事業そのものが忌避されてしまうかもしれませんが、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

住石ホールディングス株式会社とは


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東京証券取引所スタンダード市場へ上場している、東京の企業です。
同社は、住友石炭鉱業株式会社の持株会社として設立されており、石炭の輸入販売のほか、人工ダイヤ等の先端素材の製造販売砕石の採取、加工、販売を行っており、豪州の炭鉱への出資を行っています。

同社の歴史

中核となる住石マテリアルズの歴史を紹介しておきます。
1893年 九州の庄司炭鉱を入手し、石炭事業に着手しています。
翌1894年 同じく九州の忠隈炭鉱を入手しています。
1924年 北海道の坂炭鉱の経営に参加する様になりました。
1925年 「坂炭鉱株式会社」を「住友坂炭鉱株式会社」へと商号変更しています。
1927年 「住友別子鉱山株式会社」が設立されています。
1928年 「住友九州炭鉱株式会社」が設立されています。
1930年になって、「住友坂炭鉱株式会社」「住友九州炭鉱株式会社」が合併し、「住友炭鉱株式会社」が設立されています。
1937年には、さらに「住友別子鉱山株式会社」が合併し「住友鉱業株式会社」が設立されました。
1938年 北海道で赤平炭鉱を開坑しています。
1946年 「井華鉱業株式会社」へと商号が変更となっています。
1950年 金属部門、土木建築部門、調度部門を分離した事で、石炭専業の会社となっています。
それまでは、今の「住友金属鉱山」「三井住友建設」「旧新居浜大丸」をも含めたコングロマリットだったんですね。財閥解体の流れを受けて企業が分割され、現在の石炭専業企業が生まれたという事の様です。
1952年 商号を「住友石炭鉱業株式会社」へと変更しています。
1984年 赤平炭鉱が閉山となっており、以降は海外の石炭を輸入・販売する企業になっています。
2008年 住友石炭鉱業株式外はの持株会社として、住石ホールディングス株式会社が誕生したという経緯です。

業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ

昨日、同社からは上記名称のリリースがありました。
石炭価格の上昇および豪州のワンボ炭鉱からの受取配当金増加等によって前回予想を上回る結果に至っています。
数値は以下の通りです。

               前回発表予想  今回発表予想
売上高              110.00億円 ⇒ 123.00億円 (+11.8%)
営業利益            15.00億円 ⇒   23.00億円 (+53.3%)
経常利益            15.00億円 ⇒   23.00億円 (+53.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益 15.00億円 ⇒   22.00億円 (+46.7%)

いずれも増収増益となっていますね。
なお、昨日の修正業績予想と、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。

売上高               80.45億円 (進捗率 65.41%)
営業利益             6.08億円 (進捗率 26.43%)
経常利益             5.94億円 (進捗率 25.83%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 5.66億円 (進捗率 25.73%)

この進捗率から計算すると、2022/3/31に発表があったワンボ炭鉱からの配当金1,840万豪ドルが業績を大きく押し上げたという事で間違いなさそうです。

なお、同時に発表された配当予想では期末配当が3円⇒5円/株へと増額修正になっています。
昨日、同社株式の終値は180円でしたので、

予想配当利回り=5/180≒2.78%

という事になりますね。
利回りとしては、まずまずではないかと思います。

住石ホールディングス株式会社の3Q決算

2022/1/31にリリースされた、同社の3Q決算の結果は以下の通りとなっています。

売上高               80.45億円
営業利益             6.08億円
経常利益             5.94億円
親会社株主に帰属する四半期純利益 5.66億円

となっていました。
なお、「収益認識に関する会計基準」適用のため前年同期比は記載がありませんでした。
営業利益率は、7.56%とやや高めです。
そして3Q末時点での自己資本比率は、驚きの93.0%で前年度よりも4.4%アップしています。

住石ホールディングス株式会社のセグメント別業績


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決算短信では、

  • 石炭事業部門
  • 新素材事業部門
  • 砕石事業部門

に分かれて記載があります。
それぞれを確認しておきましょう。

石炭事業部門

売上高      74.98億円 (前年同期比 +17.5%)
セグメント利益  7.61億円 (前年同期比 +278.4%)
セグメント利益率 10.15%

石炭価格が大幅に上昇した事で、事業そのものが順調であった事と、出資先のオーストラリア炭鉱からの配当金受領の結果もあって増収増益になっています。

新素材事業部門

売上高        2.56億円 (前年同期比 +34.2%)
セグメント利益  0.60億円 (前年同期比 +373.1%)
セグメント利益率 23.44%

半導体不足の影響もあって、製造設備への投資資金が向かった影響か、スマートフォンや化合物半導体向けの研磨剤の販売が好調であった様です。その結果、本事業も増収増益を果たしています。

石炭事業部門

売上高        2.90億円 (前年同期比 -51.5%)
セグメント利益  0.66億円 (前年同期比 -37.5%)
セグメント利益率 22.76%

2021/5月に、西日本にあった採石場を運営する子会社(住石山陽砕石株式会社)の全株式を譲渡したため、事業規模が縮小してしまった事で減収減益となってしまいました。

住石ホールディングス株式会社の株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入してはいません。

 

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo