ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

株式会社アルプス物流(9055)の3Q決算と業績予想・配当予想修正について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
アルプスアルパインの関係会社である、アルプス物流をご存じでしょうか?
shousanshouuoは、アルプス物流の末席株主です。
今回は「株式会社アルプス物流の3Q決算と業績予想・配当予想修正」についての記事です。

株式会社アルプス物流とは

同社は東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行が予定されている神奈川県の企業です。

同社は、電子部品の保管・運送・フォワーディング*1等のサービスを提供する「総合物流企業」です。
同社の保有する倉庫の面積は、連結で902,925㎡
同社の運行する車両台数は、連結で3,439台です。

ホームページの沿革部分を見てみますと、
同社は1964年に設立されており、当初は「株式会社渡駒」という名称で貨物取扱事業と包装資材販売事業を行っていました。
1970年には「アルプス運輸株式会社」へと社名変更し、親会社であるアルプス電気(現在のアルプスアルパイン)の電子部品の運送を事業の中心として行ってきた様です。
1987年には現在の名称である「株式会社アルプス物流」へと社名を変更し、保管・運送・輸出入貨物取扱事業を提供する企業へと転換しています。その結果、アルプスアルパイングループ以外の業務も受託する様になりました。
現在では、国内外で約6,000企業との取引実績を有しているそうです。
2004年には、TDK物流株式会社と合併しており、2021年には東京証券取引所市場第一部指定銘柄となっています。

業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ2022年3月期

本日、そんな同社からは業績予想・配当予想の修正がリリースされていました。
内容としては、増収増益・増配を発表するものであり、
現在のホルダーにとっては吉報と呼べる内容でした。

株式会社アルプス物流の3Q決算


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また、本日は同社の3Q決算短信もリリースされていました。
早速、中身を確認してみましょう。

売上高               853.75億円 (前年度比 +17.9%)
営業利益             47.34億円 (前年度比 +46.6%)
経常利益             45.72億円 (前年度比 +41.8%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 26.60億円 (前年度比 +39.6%)

となっていました。
営業利益率は、5.54%です。
そして3Q末時点での、同社の自己資本比率は59.9%で前年度よりも1.7%アップしています。

株式会社アルプス物流のセグメント別業績

同社の報告セグメントですが、

  1. 電子部品物流事業
  2. 商品販売事業
  3. 消費物流事業

となっています。
なお、今期の業績を見るといずれの事業でも増収増益となっています。

それぞれを見てみましょう。

電子部品物流事業

売上高      475.10億円 (前年度比 +27.1%)
セグメント利益  30.65億円 (前年度比 +60.9%)
セグメント利益率 6.45% (前年度比 +1.36%)

国内、海外ともに保管、運送、輸出入の全事業において売上高が増加した様です。
また、業務の効率化等によって増収増益を果たしています。

商品販売事業

売上高       172.90億円 (前年度比 +16.6%)
セグメント利益  5.77億円 (前年度比 +75.0%)
セグメント利益率 3.34% (前年度比 +1.11%)

電子部品に関連する包装資材・成形材料・電子デバイスの販売を行う事業です。
半導体不足や、アジアでの電子部品生産停滞が悪影響だったものの、電子機器の需要が増加した事で、この事業も増収増益となっています。

消費物流事業

売上高      205.74億円 (前年度比 +1.7%)
セグメント利益  10.91億円 (前年度比 +9.8%)
セグメント利益率 5.30% (前年度比 +0.39%)

企業間物流取り込み、商品センター業務、生協宅配ビジネスの拡大に取り組んだ事に加えて、効率化や経費削減に取り組んだ事で、この事業でも増収増益となっています。

株式会社アルプス物流の業績予想・進捗率

同社の通期業績予想は本日上方修正されており、3Q末時点での進捗率は以下の様になっています。

売上高             1,120.00億円 (前年度比 +11.4%、進捗率 76.23%)
営業利益            56.50億円 (前年度比 +19.6%、進捗率 83.79%)
経常利益            54.50億円 (前年度比 +10.6%、進捗率 83.89%)
親会社株主に帰属する当期純利益 31.50億円 (前年度比 +8.6%、進捗率 84.44%)

現在の進捗率を考慮すると、燃料代の増加等がマイナス要因となる可能性がありますが比較的保守的な業績予想ではないかと感じます。
同社は、昨年度に2020//12/16にリリースした業績予想を、2021/4/21に上方修正していた過去があり、再度上方修正が発表される事も少なからず期待できそうです。

株式会社アルプス物流の配当利回り

本日上方修正された配当予想では、中間配当13円、期末配当17円で合計30円/株となっています。
本日、同社の終値は991円でしたので、

予想配当利回り=30/991≒3.03%

という事になりますね。
利回りとしてはまずまずではないでしょうか。

株式会社アルプス物流の株主優待

同社は、
3月末に100株以上を保有する株主に対してQUOカード1,000円分
を贈呈しています。
ですので、仮に100株を保有した場合の
予想配当+優待利回り=30+10/991≒4.04%

という計算になりそうです。
QUOカードは頂いて困る事がありませんし、予想利回りも十分な水準にあると考えます。

なお、実際に届いたQUOカードの券面は当ブログの以下の記事に記載しています。
宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

まとめ


www.youtube.com

株式会社アルプス物流は、アルプスアルパインの関連企業で東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行が予定されている神奈川県の企業です。
同社は、アルプス電気との関連が強い事もあり電子部品の輸送や保管、輸出入取り扱いに強みを有しています。
本日は、同社の3Q決算と同時に業績予想の上方修正・増配が発表されました。
同社の業績進捗率を考慮すると期末決算の発表に合わせて、再度営業利益・経常利益の上方修正となる事を期待できるのではないかと考えています。
同社株式の予想配当利回りは3.03%予想配当+優待利回りに至っては4.04%となっており、長期保有にも適した銘柄ではないかと思っています。
最悪、どこかに売却されたりするとしても現在PBRは1倍以下であるため、より高く買い取ってもらえる可能性も十分にあるでしょうし・・・。
今後も末席株主として同社を応援し続けたいと思っています。

ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo

*1:輸出入貨物取扱事業:荷主から荷物を預かり、他の輸送業者の輸送手段を利用する