目次
- 日本駐車場開発株式会社とは
- 日本駐車場開発株式会社 株主優待制度変更 (拡充) に関するお知らせ
- 日本駐車場開発株式会社の1Q決算
- 日本駐車場開発株式会社のセグメント別業績
- 日本駐車場開発株式会社の業績予想・進捗率
- 日本駐車場開発株式会社の配当利回り
- まとめ
ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
日本駐車場開発という会社があります。
同社は、社名の通り時間貸し・月極駐車場を運営している企業なのですが、
同社の子会社では「那須ハイランドパーク」をはじめとして、
那須エリアでの観光事業も行っています。
shousanshouuoは、日本駐車場開発株式会社の末席株主です。
今回は「日本駐車場開発株式会社(2353) 株主優待制度変更 (拡充) に関するお知らせ」についての記事です。
日本駐車場開発株式会社とは
東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行を予定している大阪の企業です。
同社は、駐車場の運営・コンサルティングを行っています。
元々は、オフィスビルに併設された不稼働部分の駐車場を一部時間貸ししたりする事で、ビルオーナーの収入を最大化し、ユーザーへ安全な駐車場を提供するというビジネスモデルでした。
また、これらのマッチングを行う事で違法駐車等を減らす事が出来るのではないか、と考えた「三方よし」の様なビジネスを目指す事で成長を続けてきました。
同社の設立は1991年で、当時から「日本駐車場開発株式会社」という名称でした。
1994年には、首都圏での営業を開始しており、
1997年からは、有人での時間貸し駐車場管理業務を開始しています。
2001年には、トヨタ自動車が資本参加する形で増資を実施しており、
2003年にはJASDAQ市場に上場する事で株式公開を果たしています。
翌2004年には、東京証券取引所市場第二部へ上場し、
さらに翌年の2005年には東京証券取引所市場第一部指定銘柄となっています。
同年には「日本スキー場開発株式会社」を設立しています。
その後は、タイ、中国、韓国、インドネシア、アメリカ、台湾での駐車場運営事業を行う様になり、海外進出を果たしています。
2016年には「日本テーマパーク開発株式会社」を設立し、那須ハイランドパークの運営を開始しています。
日本駐車場開発株式会社 株主優待制度変更 (拡充) に関するお知らせ
本日は、同社から上記名称のリリースがありました。
早速、中身を確認してみましょう。
1月末の株主に対して、これまでなかった優待が新設されました。
内容ですが、
1,000株以上保有で
スキー場 リフト券利用割引券3枚
TOWAピュアコテージ 宿泊ご招待券2枚(※平日、1組2名様まで)
というものです。
- リフト割引券は、ウィンターシーズンのリフト1日券が1,500円割引ぐらいになるものですね。
これまで通りであれば、1枚で5人まで使える優待券になりそうです。
利用できる施設は多いですのでスキー場の利用を予定している人にとってはありがたいかもしれません。 - 那須高原TOWAピュアコテージ(2LD、暖炉付き、朝食付)へ、無料で宿泊できてしまうという優待です。
1組2名様まで、との事ですが
追加料金を支払う事で3名以上での利用も可能となっていますし、オプションで夕食(BBQ食べ放題、しゃぶしゃぶ食べ放題、すき焼き、和食鍋会席のうち1つ)が選べる様になっています。
また、宿泊特典として、以下の内容が掲載されています。
・那須ハイランドパーク入園料無料
・那須高原りんどう湖ファミリー牧場入園料無料
・アスレチック(NOZARU、キツネノボリ)割引
・那須近隣レジャー施設チケットを割引価格で購入可
ただし、注意が必要なのは1日20組限定というところですね。
平日に休みを計画的に取得できればバケーションを満喫できそうですが、夏休み期間等のシーズンは対象除外日となる可能性もあります
また、同社の優待はそれ以外にも、これまで通り7月末の1,000株以上の株主に対して
- 時間貸し駐車場 1日料金30%割引券 5枚
- スキー場 リフト割引券 3枚 (1枚で5人まで利用可)
- 日本スキー場開発が運営する温泉施設利用割引券1枚 (1枚で5人まで利用可)
- スパイシーレンタル割引券 3枚 (1枚で5人まで利用可)
- 那須ハイランド割引券 2枚 (1枚で4人まで利用可)
- 那須りんどう湖ファミリー牧場割引券 2枚 (1枚で4人まで利用可)
が贈呈される予定になっています。
日本駐車場開発株式会社の1Q決算
売上高 62.86億円 (前年度比 +4.1%)
営業利益 11.76億円 (前年度比 +6.1%)
経常利益 11.75億円 (前年度比 +3.0%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 9.19億円 (前年度比 -10.6%)
となっていました。
営業利益率は、驚きの18.71%です。
そして1Q末時点での、同社の自己資本比率は29.5%と、前年度よりも0.1%アップしています。
*2022/9/10追記
同社の2022年7月期決算の発表がありました。増収増益という結果であり、今後の予測では引き続き同社は成長を続けられそうです。
当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
日本駐車場開発株式会社のセグメント別業績
同社は、駐車場事業、スキー場事業、テーマパーク事業、その他のセグメント毎に収益を報告しています。
駐車場事業
売上高 36.51億円 (前年度比 +4.7%)
セグメント利益 8.52億円 (前年度比 +13.4%)
セグメント利益率 23.35% (前年度比 +1.78%)
スキー場事業
売上高 7.32億円 (前年度比 -5.5%)
セグメント利益 -2.74億円 (前年度は -2.32億円)
セグメント利益率 -37.43% (前年度比 -7.47%)
グリーンシーズンの営業ですので、赤字になってしまうのは致し方ないですね。
同社のスキー場では、グリーンシーズンも集客できる様に工夫を行っています。
テーマパーク事業
売上高 17.50億円 (前年度比 +5.9%)
セグメント利益 6.72億円 (前年度比 +3.0%)
セグメント利益率 38.39% (前年度比 -1.08%)
テーマパークだけでなく、別荘事業も含まれている様です。
その中で、那須でのワーケーションサービスや、保護犬の里親探し等も行っているみたいです。
ビジネスを通じて社会貢献を考えているところは、立派な企業だと思います。
その他事業
売上高 1.68億円 (前年度比 +17.6%)
セグメント利益 0.23億円 (前年度比 +14.2%)
セグメント利益率 14.15% (前年度比 -0.19%)
教育事業、ヘルスケア事業および不動産事業等が含まれている様です。
まだまだ試験的な部分も大きいと思いますが、大きく育つ事業が生まれる事を期待したいですね。
日本駐車場開発株式会社の業績予想・進捗率
同社の業績予想と進捗率は、以下の様になっています。
売上高 254.00億円 (前年度比 +6.8%、進捗率 24.75%)
営業利益 45.00億円 (前年度比 +37.9%、進捗率 26.13%)
経常利益 44.00億円 (前年度比 +27.1%、進捗率 26.70%)
親会社株主に帰属する当期純利益 29.00億円 (前年度比 +24.2%、進捗率 31.69%)
スキー場やテーマパークのシーズンによる偏りもあるため、現時点では判断が難しいですが、現時点で通期業績予想の下方修正は考えにくそうな数値です。
*2022/9/10追記
同社の2022年7月期決算の発表がありました。
予測を上回るほどの増収増益という結果でした。
当ブログの以下の記事に記載しています。宜しければそちらもご参照下さい。
日本駐車場開発株式会社の配当利回り
同社の配当予想では、期末配当5円/株となっています。
本日、同社の終値は135円でしたので、
予想配当利回り=5/135≒3.70%
という事になりますね。
まとめ
日本駐車場開発株式会社は、東京証券取引所市場第一部へ上場しており、4月以降はプライム市場への移行が予定されている大阪の企業です。
社名にある通り、同社は駐車場の運営・コンサルティング業務を主に行っていますが、
子会社ではスキー場の運営、テーマパークの運営等を行っています。
同社のビジネスは、利益率が非常に高いという特徴があり、今後も成長が続く可能性が高そうです。
本日は、そんな同社から1月末株主に対する優待の拡充が発表されていました。
権利取得まで日がない状態でのリリースという事を考慮すると、
中間期末では何が何でも株価を回復させておきたい事情が会社側にあるのではないか、なんて穿った見方をしてしまいます。
でも、那須のコテージに無料で宿泊できるなら良いよなぁ、なんて思ってしまいます。実際に優待制度が利用しやすいものかどうか、に関しては謎ですが。
同社の予想配当利回りも3.70%とまずまずですので、
那須高原に毎年行く予定がある方にとってはおすすめ銘柄と言えます。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo