ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
皆さんは百円ショップを利用されるでしょうか?
百円ショップの中でも好みのブランドはありますか?
今回は百円ショップ業界の1社、株式会社ワッツ(2735)についてです。
shousanshouuoは、株式会社ワッツ(2735)の末席株主です。
今回は「株式会社ワッツ(2735) 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」についての記事です。
株式会社ワッツ(2735)とは
東京証券取引所第一部へ上場している企業で、来年4月以降はプライム市場への移行が予定されています。
事業としては日用品・雑貨の卸小売業(主に100円ショップの運営)を行っています。
今年は音通から100円ショップ「百円領事館」「フレッツ」事業を買収したために店舗数は大きく伸長しています。
企業ホームページで沿革を確認すると、同社が設立されて事業を開始したのは1995年の事の様ですね。
2002年5月には、設立後7年でJASDAQ市場への上場を果たしています。
その後も、他社を買収したり大黒天物産との共同出資を行ったり、海外への事業展開を行ったりと精力的に事業を成長させてきた事が窺えます。
2013年8月には、東京証券取引所第二部へ市場変更となっていますが、
2014年3月には、早くも東京証券取引所第一部指定銘柄へと昇格を果たしています。
同社はプライム市場への移行を予定している事は、前述の通りなのですが、
現時点で流通株式時価総額が上場維持基準である100億円に満たないために本日、以下の「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」がリリースされたものです。
この内容によると、
基本方針としては、
- ローコストオペレーション
- 他業態とのミックス店舗の開発(M&Aも検討)
- その他業態による業容拡大と多角化(M&Aも検討)
- 海外では進出国ごとのビジネスモデル再構築
がかかげられています。
また、成長戦略として
- 100円ショップと他業態によるコラボレーション
- IR活動の強化
がかかげられており、PER 25倍を目指す事が示されています。
国内の100円ショップ事業は、ある程度飽和状態かと思っていましたが同社の見込みとしては委託型店舗の出店余地は十分にああるとの事で、強気の出店姿勢を崩さない様です。
また、セルフレジや自動発注システムによって生産性を向上させる事を目論んでいます。
これらの施策が長期的に企業価値を高めてくれると良いなと思います。
【関連記事】
2022/11/28に、上場維持基準の適合に向けた計画書の進捗状況が発表されました。
当ブログの以下の記事に記載していますので、宜しければそちらもご参照下さい。
株式会社ワッツ(2735)の決算
売上高 507.02億円 (前年度比 -4.0%)
営業利益 16.69億円 (前年度比 -5.6%)
経常利益 15.86億円 (前年度比 -8.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益 9.65億円 (前年度比 +24.7%)
となっていました。
営業利益率は、3.29%となりますね。
前期末時点での、自己資本比率は52.6%で、前年度よりも3.9%アップしています。
株式会社ワッツ(2735)のセグメント別業績
同社の決算短信からは、セグメント別の業績は判断が出来ませんでした。
が、決算説明資料からは以下の数値を見つけました。
いずれの事業も前年度比よりも売上高を落としてしまっています。
100円ショップ事業(直営)
売上高 442.88億円 (前年度比 -2.6%)
100円ショップ事業(卸その他)
売上高 16.73億円 (前年度比 -21.5%)
100円ショップ事業は積極的に出店を続けており、
昨年度は165店の出店、41店の退店で純増124店となったため、
期末店舗数は1,364店舗となっています。
また、そのうちWattsブランドの店舗が825店であり、全体のうち60.5%を占めます。
高額商品の売上比率等を高める工夫を行っている様です。
今期は230店舗を出店し、86点の退店を見込んでいるため、純増144店の予想となっています。
加えて、POSデータを活用する事で販売分析を行い、店舗ごとの客層に合わせた店舗づくりを行う事や、自動発注システムの導入に向けた検証を行うとの事です。
海外事業(直営)
売上高 2.74億円 (前年度比 -38.4%)
海外事業(卸)
売上高 12.31億円 (前年度比 -6.1%)
海外はコロナウィルス感染症の影響もあり、グループ全体では14店舗減少して期末店舗数は69店舗となっています。
ファッション雑貨事業(ブォーナ・ビィータ、ソストレーネ・グレーネ)
売上高 7.66億円 (前年度比 -15.2%)
デンマークのライフスタイル雑貨店であったソストレーネ・グレーネは、残念ながら全店舗の営業を2021年3月末で終了していました。
リアル 他
売上高 24.68億円 (前年度比 -4.0%)
地域密着型のディスカウントショップです。買収した事業です。
期末時点で6店舗を保有しています。今期は1店舗の新店出店を計画しています。
株式会社ワッツ(2735)の業績予想
売上高 602.00億円 (前年度比 +18.7%)
営業利益 10.35億円 (前年度比 -38.0%)
経常利益 9.55億円 (前年度比 -39.8%)
親会社株主に帰属する当期純利益 5.10億円 (前年度比 -47.2%)
と、増収減益の予想となっています。
譲り受けた店舗の運営が安定化するまでに少し時間がかかると見込まれているのでしょうか。
株式会社ワッツ(2735)の配当利回り
同社の配当予想では、期末配当15円/株となっています。
本日、同社の終値は743円でしたので、
予想配当利回り=15/743≒2.02%
という事になりますね。
利回りとしては、まずまずだと思います。
株式会社ワッツ(2735)の株主優待
同社の優待ですが、
200株以上保有で、同社のオンラインショップで利用可能な税込み2,200円分の株主優待券が贈呈されます。
なかなか選ぶ楽しみもあって、良さそうですね。
最大で20点まで商品を自由に選べるというのは魅力的です。
仮に、200株を保有した場合は
予想配当+優待利回り=15+11/743≒3.50%
という計算になりそうです。総合利回りとしても、まずまずの数値だと思います。
まとめ
株式会社ワッツ(2735)は、100円ショップ事業を主におこなっている企業です。
現在は東京証券取引所市場第一部へ上場しており、来年4月以降はプライム市場への移行を予定しています。
同社は、積極的な出店戦略を続けており他社の買収も含めて事業成長に対して意欲的な印象があります。今後に関しては、積極的な出店に加えて店舗のオペレーションコストを低下させて生産性をアップさせる事を目論んでいます。
現時点では、音通から譲り受けた店舗のオペレーションをいかに早く統合できるかが一つの壁の様に思えます。
また、これまではあまり目立っていない100円ショップ事業以外の事業についても、今後伸長させられるかどうかが鍵となってきそうです。
同社の予想配当利回りは 2.02%
予想配当+優待利回りは 3.50%
と、まずまずの数値ですので今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。
ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo