ショウサンショウウオの投資部屋

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株式会社大盛工業(1844) 1Q決算について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
大盛工業という企業をご存じでしょうか? 大森工業は下水道工事に強みをもつ企業です。
shousanshouuoは、の末席株主です。 今回は「株式会社大盛工業(1844)の1Q決算」についての記事です。

株式会社大盛工業とは

同社は現在、土木事業OLY推進事業不動産事業等を展開しています。
1967年に土木建設業の請負業務を目的として設立されており、その後は現在の主力事業でもある下水道事業への本格的な参入を果たしています。
1993年には、株式の店頭登録が承認されており、
1996年には、東京証券取引所市場第二部への上場を果たしていますね。
2000年には、独自開発の工法で特許を取得している「OLY工法」を開発しています。

同社は現在も東京証券取引所市場第二部へ上場していますが、来年4月以降は「スタンダード市場」への上場を選択申請しています。


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株式会社大盛工業の1Q決算

本日は、同社の1Q決算が発表されていました。
早速、中身を確認してみましょう。

売上高 10.04億円 (前年度比 +5.2%)
営業利益 0.21億円 (前年度比 -68.6%)
経常利益 0.28億円 (前年度比 -63.1%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 0.11億円 (前年度比 -75.7%)

となっていました。増収ではあるものの、大幅な減益となっています。
営業利益率は、2.09%となります。
1Q末時点での、同社の自己資本比率は48.6%で、昨年よりも0.8%アップしています。

株式会社大盛工業のセグメント別業績

建設事業

受注高 10.38億円 (前年度比 +1,671.5%)
売上高 7.20億円 (前年度比 +6.5%)
セグメント利益 -0.12億円 (前年度は +0.33億円)
セグメント利益率 -1.63% (前年度比 -6.58%)

首都圏を中心とした再開発や、国土強靭化関連の公共投資が増加した事が要因となって、受注が順調だった様です。
下水道工事に参加できる企業というのは、一般的な建築業者よりも限られるのではないかと思います。ライバルが少なく、これまでの実績がしっかりとあるという点は今後も受注獲得に向けて良い材料となるのではないでしょうか。
同社は企業買収に対しても比較的積極的な印象があります。今年は、買収した企業を通じて、港湾・河川工事等の新しい分野の受注も積極的にとりにいったみたいですね。

不動産事業

売上高 2.03億円 (前年度比 +3.0%)
セグメント利益 0.26億円 (前年度比 -6.5%)
セグメント利益率 12.57% (前年度比 -1.29%)

営業体制の強化で、賃貸不動産物件、太陽光発電設備の販売に注力した様です。
また、OLY機材のリース事業も行っており、こちらの営業活動も積極的に行ったとの事でした。

通信関連事業

売上高 0.85億円 (前年度比 +0.6%)
セグメント利益 0.08億円 (前年度比 +2.9%)
セグメント利益率 9.33% (前年度比 +0.22%)

NTT局内の通信回線の保守・管理業務を行う事業です。
2017年に子会社化した、株式会社東京テレコムエンジニアリングの事業ですね。

その他事業

売上高 108.4万円 (前年度比 +0.4%)
セグメント利益 -24.9万円 (前年度は +6.9万円)
セグメント利益率 -22.97% (前年度比 -16.58%)

クローゼットレンタル事業として、収納スペースやバイククローゼットを貸し出しています。本社の有休スペースを活用して始めた事業だった様な記憶があります。

株式会社大盛工業の業績予想・進捗率

同社の通期業績予想と、進捗率は以下の通りとなっています。
なお、収益認識に関する会計基準を適用したため、前年度比は記載されていませんでした。

売上高 55.86億円 (進捗率 17.97%)
営業利益 3.25億円 (進捗率 6.46%)
経常利益 3.10億円 (進捗率 9.03%)
親会社株主に帰属する当期純利益 2.40億円 (進捗率 4.58%)

受注が順調だった事もあって、2-4Qでは売上高・利益ともにグッと伸びる事が予想されています。

株式会社大盛工業配当利回り

同社の配当予想では、期末配当5円が予定されています。
本日、同社の終値は180円でしたので、

予想配当利回り=5/180≒2.78%

という事になりますね。
利回りとしてはまずまず、といったところでしょうか。

株式会社大盛工業株主優待

残念ながら、同社は株主優待制度を導入していません。

まとめ

株式会社大盛工業は、下水道工事に強みを持つちょっと特殊な企業で東京証券取引所市場第二部に上場しています。なお、来年4月からはスタンダード市場へ上場予定です。下水道工事以外の分野へも、最近は積極的に進出しており、港湾・河川工事に強みのある企業を買収したり、NTTの局内メンテナンスを担う企業を買収したりしています。
下水道工事事業に関しては、ライバルの数はやや少ないと予想される事もあり、同社にとっては有利に事業を進められる分野なのではないでしょうか。
同社の予想配当利回りは2.78%という数値になっています。これはまずまずの値なのではないでしょうか。残念ながら、同社は株主優待制度を導入していませんが、今後も末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

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