ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

コメ兵(2780) 11月度月次売上高のお知らせについて

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
コメ兵というお店をご存じでしょうか? ブランド中古品を取り扱っている企業です。
shousanshouuoは、株式会社コメ兵ホールディングスの末席株主です。

今回は「コメ兵 11月度月次売上高のお知らせ」についての記事です。

株式会社コメ兵ホールディングスとは

同社は名古屋に本社を置く企業で、ブランド中古品を扱うKOMEHYOを中心とした企業集団です。ブランド・ファッション事業がメインですが、自動車のタイヤ・ホイールの販売店もグループ内に有しています。

同社の歴史

1947年に、名古屋市へ古着屋「米兵商店」をオープンしたのが同社の創業となっています。当初は約5坪の店舗だったそうです。
1951年には「合資会社米兵」に改組しています。
その後は、徐々に取り扱い品目を拡大し、宝飾品やカメラ、時計を扱う様になっていました。1960年以降は家電品等も取り扱っていた様です。
1973年には、「いらんものは米兵へ売ろう」のキャッチフレーズでラジオCM、テレビスポットCMを出稿していたそうです。その後もしばらくの間、このキャッチフレーズを用いていたとの事ですので、ご覧になった事がある方もおられるかもしれません。名古屋地区での認知度は随分と高まった様で、1977年には二号店を出店しています。


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1979年になり、同社が株式会社化され、新たなスタートを切ります。
その後も1986年に3号店をオープンし、
翌1987年には「米兵」→「コメ兵」へと商号変更しています。
1988年には、全国からの宅配買取を開始しています。現在もブランド品の宅配買取は様々な業者が行っていますが、こんなに古くからやっていたんですね。
バブル崩壊以降は、高額品の買取需要が高まったこともあり、最大の供給市場である東京へ買取センターをオープンし、続けて2000年には関西へも出店しています。
同年には、店舗を大幅増床して名古屋本店のリニューアルオープンを果たすとともに、買取センターを引き続き出店し続けています。
業績も順調に伸びていた事から2003年9月には、株式の店頭登録を行っており、その後は続々と販売店舗を増やしています。
店頭登録したわずか1年後には、東京証券取引所市場第二部、名古屋証券取引所市場第二部への上場を果たし、2005年11月にはコメ兵新宿店をグランドオープンします。
その後はリーマンショック東日本大震災を経験しながらも順調に店舗数を増やしています。
2012年には、株式会社クラフトをM&Aする形でタイヤ・ホイール事業をスタートし、KOMEHYOオークション事業を開始しています。
2013年からは、現在の店名である「KOMEHYO」を使う様になったんですね。
2017年以降は、海外展開や引き続きのM&Aで業容拡大を続けています。中でも、2019年12月に株式会社ブランドオフを事業承継した事はインパクトがありました。
当時、ブランドオフは経営危機が囁かれてからというもの色々な企業への売却が宇和されていた様に思います(確かゲオホールディングスとも協議していたのではなかったでしょうか)。
買収した企業数が多くなってきたという事もあってか、2020年10月には社名を現在の「株式会社コメ兵ホールディングス」へと変更しています。

[rakuten:komehyo-online:10196117:detail]

11月度月次売上高

本日は、そんな同社の11月度月次売上高がリリースされていました。
早速、中身を確認してみましょう。

 

11月度の売上は、なんと150.4%となっています。
コロナ前には、同社は免税店舗を有していたのでインバウンド消費を多く取り込んでいました。一時は株価が4,000円ぐらいまで上昇していた時期があった様に記憶しています(その時に売っていれば・・・)。

コロナ禍でインバウンド収入が剥落して厳しいかと思われていましたが、その想定を良い方向に裏切ってくれました。現在はほとんどが内需だと思われますが、しっかりと商品は売れているみたいですね。
旅行やレジャー、外食での消費を控えた事で「普段から少しでも良いものを使おう」という形で需要が増えた可能性はありそうです。

株式会社コメ兵ホールディングスの2Q決算

売上高                                           306.35億円
営業利益                                          11.10億円
経常利益             11.25億円
親会社株主に帰属する四半期純利益 7.22億円

となっていました。
※収益認識に関する会計基準変更のため昨年度との対比は決算短信に明記されていませんでした。

営業利益率は、3.62%となりますね。
2Q末時点での、同社の自己資本比率は50.7%で、昨年度よりも1.9%向上しています。

株式会社コメ兵ホールディングスのセグメント別業績

ブランド・ファッション事業

売上高             289.40億円
セグメント利益 10.42億円
セグメント利益率 3.60%

積極的に買取専門店を出店(コメ兵 14店舗、K-ブランドオフ 3店舗、BRAND OFF LIMITED 1店舗)した事や、AIでの真贋判定を導入する等で積極的に商品を拡充する様に取り組んだ様ですね。
売店舗の営業時間制限はあった様ですが、その一方で業者間のオークション販売を強化した事、相場上昇等が寄与した様です。
実際、同社の連結売上高は小売と法人販売がほぼ拮抗する様な状況となっています。

タイヤ・ホイール事業

売上高               16.54億円
セグメント利益 -0.56億円
セグメント利益率 -3.39%

タイヤ販売が順調だった様ですね。
前年度よりも売上高が増加しており、セグメント損失も改善しています。

不動産賃貸事業

売上高                  1.68億円
セグメント利益   0.50億円
セグメント利益率 29.76%

同社の保有している不動産賃貸物件は、主に4か所だそうです。

株式会社コメ兵ホールディングスの業績予想・進捗率

同社の通期業績予想と2Q時点での進捗率は、以下の様になっています。

売上高                                           632.00億円 (進捗率 48.47%)
営業利益                                         21.90億円 (進捗率 50.68%)
経常利益                                         21.10億円 (進捗率 53.32%)
親会社株主に帰属する当期純利益 14.70億円 (進捗率 49.12%)

事業の特性として、年末商戦がある3Qでは、売上高総利益率の上昇が見込める一方で4Qでは在庫見直しで利益率が若干低下するという事を織り込むとまずまず現実的な数値なのではないかと感じます。
同社のコア事業は商品のリユース事業であるため、環境配慮型の企業として今後はもっと注目や評価をされても良いのではないでしょうか。

株式会社コメ兵ホールディングスの配当利回り

同社の配当予想では、中間配当12円、期末配当12円で合計24円/株となっています。
本日、同社の終値は1,497円でしたので、

予想配当利回り=24/1,497≒1.60%

という事になりますね。
決して高利回り、という事はありませんが同社の歴史を見ていると不況でも好況でも儲かる、というビジネスモデルの様に思えますので、事業自体の安定性は高いのではないでしょうか。

株式会社コメ兵ホールディングスの株主優待

残念ながら、同社は現在株主優待制度を導入していません。

*追記 株主アンケートに答えたらオンラインショップの割引コードを頂く事が出来ました。抽選ではありますが、隠れ優待的なものかもしれませんね。
以下の記事に内容を記載していますので、宜しければそちらもご参照下さい。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

まとめ

コメ兵ホールディングス株式会社は、古着販売をルーツとしている名古屋の企業で、現在は日本だけでなく海外へもネットワークを広げています。
同社はブランド品の買取・販売に強みを有しており、大都市圏への買取センターで商品を集め、全国の店舗やオンラインでの販売を行っており、個人買取は好調に推移している様です。
また、B2CだけでなくB2Bでも事業を行っており、過去の成長を考慮すると景気動向で売上高は左右されても安定して利益を稼ぎ出せるのではないか、と感じています。
今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo