ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

株式会社ネクシィーズグループ(4346) 中期経営計画の策定について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

本題に入る前に、本日は商船三井ダイビルと宇徳を買収する事を発表しており、ナカバヤシも国際チャートを株式交換方式で取得するという発表がありました。
上記5社のうち、商船三井以外はshousanshouuoの持ち株でした。
ダイビルと宇徳はTOB価格めがけて今年のうちに売却して、他に投資先を乗り換えようかと思います。

では、本題です。
今回は「株式会社ネクシィーズグループ 中期経営計画の策定」についての記事です。
shousanshouuoは、株式会社ネクシィーズグループの末席株主(正確には単元未満株主)です。

 

株式会社ネクシィーズグループとは

同社は、主にLED照明等の設備導入サービスである「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」を提供しています。
リースという形で設備を導入して、そこから月々の費用を支払ってもらえば5年後には所有権を移す、という事業モデルです。
中小企業等で初期投資が難しいけれども・・・という事業者にとっては、比較的魅力的といえるビジネスモデルだと思います。
その他には、子会社であるブランジスタ等で電子メディア事業を行っています。

同社は1987年5月に設立された、家庭電話販売業「日本電気通信」をルーツにしています。その後、携帯電話やPHSの代理店事業を経て事業が成長し、2000年6月にはソフトバンク・インベストメントからの資本参加を勝ち取ります。
2002年3月には大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場を果たします。そのまま、勢いはとどまらずわずか2年後の2004年11月には東京証券取引所市場第一部への上場を果たしています。
その後はインターネットサービスプロバイダー事業へ参入したり、電子雑誌「旅色」を創刊していました。
現在の主力事業であるネクシィーズ・ゼロ事業を開始したのは2012年11月の事でした。当時は、まだまだLEDが高価だった時代ですね。下がった電気代からサービス料を頂くという事業モデルで顧客を増やしつつ、そういった顧客に対して電子雑誌への広告出稿をお願いしたり、とグループ内で様々なシナジーを追求していました。
現在は電力小売事業者としても営業する事で自社内での経済圏をある程度確立しつつあります。
2016年6月には、秋元康プロデュースの3Dクレーンゲーム「神の手」のサービスを開始していましたね。
その頃のプレスリリースは結構煽る感じのものだった気がします・・・。
当時の48グループの人気もあって、一時株価も上昇していたのではなかったでしょうか。
その後、同事業は躓いてしまいましたね。

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www.youtube.com

株式会社ネクシィーズグループの前期決算

売上高             187.67億円 (前年度比 +19.3%)
営業利益              -3.47億円 (前年度は -16.27億円)
経常利益              -3.51億円 (前年度は -17.82億円)
親会社株主に帰属する当期純利益 -11.55億円 (前年度は -21.36億円)

となっていました。
営業利益率は、-1.85%となりますね。
前期末時点での、同社の自己資本比率は12.4%と、前年度よりも9.1%ダウンしています。

株式会社ネクシィーズグループのセグメント別業績

ネクシィーズ・ゼロ事業

売上高    139.37億円 (前年度比 +18.9%)
セグメント利益 5.33億円 (前年度は -10.06億円)
セグメント利益率 3.82% (前年度は -8.58%)

主力事業ですが、売り込み先としての小売店舗や飲食店が軒並み厳しい営業を強いられた事が影響しています。その一方で、初期投資を抑えながらも設備投資が必要な場面等では同社の事業が頼りにされたのかもしれません。業務用冷蔵庫や業務用空調設備の売上は堅調に推移したとの事です。
なお、同社の実績では、件数は少ないものの公共施設や宿泊施設等の規模が大きい案件の売上総額比率が1/4ほどになっており、官公庁も含まれている様です。地方金融機関との提携が増えているというのも、大きな後押しになりそうですね。
また、営業力が必要な事業ではありますが、導入者からの紹介比率が比較的高いという事も同社事業が伸びる背景となっている様ですね。

今後は、スマート農業の初期投資をゼロにできるような事業展開も開始するみたいです。

電力小売事業

売上高                 18.70億円 (前年度比 +15.1%)
セグメント利益   -4.32億円 (前年度は +2.47億円)
セグメント利益率 -23.10% (前年度は 15.21%)

ネクシィーズ・ゼロ事業に合わせて売り込む事で、売上高は順調に伸びている様です。しかし、電力仕入れ値の変動をもろに受けてしまい赤字に転落しています。自社での大規模発電所保有していないためのリスクは考慮しないといけないですね。
そのため、同社では天候デリバティブ等でのリスクヘッジを行っている様です。今後は、メガソーラー等の大規模発電所取得についても動きがあるかもしれません。

電子メディア事業

売上高              31.25億円 (前年度比 +24.6%)
セグメント利益 2.89億円 (前年度は -0.78億円)
セグメント利益率 9.25% (前年度は -3.11%)

電子雑誌の主力は「旅色」なのですが、誌名の通り旅行をコンセプトとした雑誌でしたので、コロナの影響を受けていました。しかし、お取り寄せ特集等を組んだ事で地方自治体からの広告売上が好調に推移した様です。

株式会社ネクシィーズグループの中期経営計画

同社の中期経営計画が本日リリースされていました。
早速、中身を確認してみましょう。

中期経営計画の最終年度となる、2024年9月期には、
売上高              250億円
営業利益            20億円
経常利益            20億円
親会社株主に帰属する当期純利益 12億円
が目標となっています。

ネクシィーズ・ゼロ事業では、連携する金融機関を増やしたり、農業への進出等でさらに多くの潜在顧客へのアプローチを積極的に行うつもりの様ですね。

また、電子メディア事業では地方自治体からの広告出稿を期待してコンテンツを充実させる事で地域活性化の後押しをする事も考えている様です。

株式会社ネクシィーズグループ配当利回り

次年度の同社の配当予想は期末に20円が予定されています。
本日、同社の終値は792円でしたので、

予想配当利回り=20/792≒2.53%

という事になりますね。まずまずの配当利回りではないでしょうか。

株式会社ネクシィーズグループ株主優待

残念ながら、同社は現在株主優待制度を導入していません。

まとめ

ネクシィーズグループは、かつてインターネットプロバイダー事業等を行っていた企業ですが、現在はネクシィーズ・ゼロ事業や電力小売事業、電子メディア事業を営んでいる企業集団です。
ネクシィーズ・ゼロ事業は、スタート以降は比較的順調に伸びている同社の主力事業であり、今後は金融機関との連携やスマート農業への取り組み等でフィールドを広げていく予定の様です。
前期に、電力小売事業では大幅な赤字を出してしまっていたので今後はより安定した経営を期待したいと思います。
引き続き、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo