ショウサンショウウオの投資部屋

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株式会社ティア(2485)の決算について

◆目次◆

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

今回は「株式会社ティア(2485)の決算」についての記事です。shousanshouuoは、株式会社ティアの末席株主です。

 

【関連記事】

同社の、より新しい情報を以下のブログ記事に記載しています。
よろしければ、そちらもご覧ください。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

株式会社ティアとは

株式会社ティアは葬儀会館を運営している名古屋の企業です。

直営の会館だけでなく、フランチャイズ展開も行っており、フランチャイジーには、南海電気鉄道の子会社や、サカイホールディングスの子会社が含まれています。

同社の創業者は、高校卒業後に進学予定だった大学を辞退してまで葬儀社の社員として働く事を決心した方だそうです。その後、業界では常識的であった「価格の不透明さ」に反発して、自ら事業を興したそうです。

1997年7月に同社が設立され、第1号店であるティア中川がオープンしたのは翌年1月の事でした。今年は創業25周年の節目だったのですね。
15店舗の出店を行った後の2004年10月からフランチャイズ事業を開始。
2006年3月には地元名古屋から関西へと進出し、同年6月には名古屋証券取引所セントレックス上場を果たしています。2008年9月には、名古屋証券取引所第二部へと市場変更を果たしました。
2012年9月には関東第1号店となる、ティア越谷をオープン。
2013年6月には東京証券取引所第二部へ上場。翌年6月には、ついに東京証券取引所名古屋証券取引所第一部指定銘柄となっています。

同社の出店方針として、直径3kmの範囲内に出店するドミナント戦略をとっている様です。コンビニエンスストアでもよくある出店方式ですね。
出店地区での知名度・シェア獲得を効率的に行う事や、会館同士の補完性を高める事で稼働率を安定させる意味もある様です。

本日時点でグループの店舗数は、直営会館70店舗葬儀相談サロン10店舗フランチャイズ店舗が54店舗あるそうです。

合計で134店舗ですね。


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 株式会社ティアの決算

本日は、そんな同社の9月期決算が発表されていました。
早速、中身を確認してみましょう。

売上高 122.03億円 (前年度比 +2.4%)
営業利益 8.87億円 (前年度比 +49.1%)
経常利益 8.77億円 (前年度比 +49.4%)
親会社株主に帰属する当期純利益 5.42億円 (前年度比 +57.0%)

となっていました。

営業利益率は、7.27%となりますね。
期末時点での、同社の自己資本比率は66.6%と、前年度よりも0.3%アップしています。

今期は直営店4店舗を出店し、1店舗を閉鎖しています。
また、フランチャイズ2店舗の出店があった様です。

なお、同社は本日のリリースで、中期経営計画も発表しています。
内容を確認すると、2024年9月期には、直営会館の葬儀件数14,352件、売上高147億円、経常利益10億円を計画しているとの事でした。
会館数の合計が260店舗となる事を中長期的な目標としており、今後は直営・フランチャイズともに年間6-7店舗ずつの出店(合わせて12-14店舗)を計画している様ですが、他社の買収に関してもチャンスがあれば実行する用意がありそうです。

株式会社ティアのセグメント別業績

葬祭事業(直営店)

売上高             118.06億円 (前年度比 +2.4%)
セグメント利益 17.02億円 (前年度比 +11.5%)
セグメント利益率 14.42% (前年度比 +1.19%)
新型コロナウィルス感染症の予防および拡散防止対策を行いつつの営業だった様ですが、葬儀件数が11.0%増の12,599件に伸長した一方で、コロナウィルス感染症の影響で参列者が少なくなった事や法要料理を控える傾向があった様で、葬儀単価は7.1%ダウンしたそうです。

フランチャイズ事業

売上高                 3.97億円 (前年度比 +3.2%)
セグメント利益   0.72億円 (前年度比 -3.1%)
セグメント利益率 18.14% (前年度比 -1.34%)
フランチャイズ店舗の増加で収入が増加した様ですが、前期に計上していた加盟料売上が反動減となった影響があり利益は減少した様です。

株式会社ティアの業績予想

次期の業績予想は、以下の様になっています。

売上高            127.20億円
営業利益            7.30億円
経常利益            7.20億円
親会社株主に帰属する当期純利益 4.30億円

なお、来期より会計基準が異なるため、前年度比の数値は公表されていませんでした。

株式会社ティアの配当利回り

同社は、中間配当10円、期末配当10円を予定しています。
本日、同社の終値は490円でしたので、

予想配当利回り=20/490≒4.08%

という事になりますね。なかなかの高配当です。

株式会社ティアの株主優待

かつては、同社は株主優待制度として、お米の贈呈をしていましたが、
2019年に廃止となっています。

同社は、優待よりも配当で積極的に株主への利益還元を行う方針の様です。
おそらく、すぐには方針変更とならないでしょうからしばらくは優待は期待が難しそうです。

まとめ

株式会社ティアは葬儀会館を運営している企業です。会館の運営形式としては、直営とフランチャイズがあります。

同社の事業としては、価格の透明性ドミナント戦略に特徴があります。
本日、合わせて発表された中期経営計画では
直営・フランチャイズ合わせて12-14店舗/年の出店を推進し、中長期的には260店舗体制を確立する事を目指しています。

同社の予想配当利回りは4.08%となっており、高利回りであると考えられます。また、同社の今後の事業展開を考慮すると株価の上昇も期待して良いのでは、と考えています。今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。


ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo