ショウサンショウウオの投資部屋

ブログ初心者ですが、少しずつ記事を積み重ねて皆様のお役に立てる情報を提供できればと思っています。

日本アセットマーケティング株式会社(8922)の2Q決算について

目次

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。 今回は「日本アセットマーケティング株式会社(8922)の2Q決算」についての記事です。
shousanshouuoは、日本アセットマーケティング株式会社の末席株主です。

日本アセットマーケティング株式会社とは

日本アセットマーケティング株式会社は、不動産管理や商業施設の保守・メンテナンスを主に行っている企業です。
同社株式の69.90%は、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス保有しています。この筆頭株主は、売店ドン・キホーテを運営している企業ですね。
この会社、もともとは不動産のオークション事業を行っていた会社である「アイディユーコム・ドットコム」を行っていた会社が、色々と形を変えて生き残っている形になっています。
当時は、いわゆるITバブルの時代でした。同社の株式は2004年3月に東京証券取引所マザーズに上場しています。そんな同社の株価は、当時のITバブルを反映して、最高では2,300,000円をつけた事もありますが、その後は色々とあって不動産のオークション事業から撤退し、2013年に株式会社ドン・キホーテとの資本業務提携を締結し、その後商号が現在の社名へと変更になっています。
その後は、ドン・キホーテが出店している店舗を中心に商業施設の管理・運営を行う企業になっています。同社の保有施設は2021年3月末時点で125件となっており、東京の23件、大阪の12件が突出していますが、全国各地に様々なタイプの物件を保有しています。昨年度の決算説明資料では、「今後も不動産市況を的確に判断しながら、継続的な収益確保を目的とした物件の取得を検討してまいります」との文言がありましたので、今後も保有物件の入れ替えや取得がリリースされる可能性は十分にありそうです。

 

*追記

同社は、親会社の株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスによる公開買付けが後日発表されました。
よって、上場廃止の予定となっています。

 

shousanshouuo.hatenablog.com

 

日本アセットマーケティング株式会社の2Q決算

本日は、同社の2Q決算が発表されていました。
早速、内容を確認してみましょう。

売上高 109.84億円 (前年度比 -3.8%)
営業利益 34.91億円 (前年度比 -15.9%)
経常利益 35.64億円 (前年度比 -15.0%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 24.32億円 (前年度比 -15.2%)

となっており、減収減益となっていました。
営業利益率は、31.78%となりますね。
2Q末時点での、同社の自己資本比率は70.8%で、昨年度よりも1.6%アップしています。

日本アセットマーケティング株式会社のセグメント別業績

テナント賃貸事業

売上高 86.40億円 (前年度比 -5.0%)
セグメント利益 34.81億円 (前年度比 -15.2%)
セグメント利益率 40.46% (前年度比 -4.67%)

テナントによっては、賃料の減額を前期に引き続き継続した様です。また、物件に関しても築古のものがあり、それらの耐震改修工事や大規模修繕工事が売上高、利益の押し下げに影響した様です。

不動産管理事業

売上高 22.79億円 (前年度比 +2.8%)
セグメント利益 3.14億円 (前年度比 +8.0%)
セグメント利益率 13.78% (前年度比 +0.66%)

店舗の保守・メンテナンス分野でのサポートを推進した事や、管理受託件数増加によりこのセグメントでは売上高、利益ともに伸長していますね。

その他事業

売上高 0.63億円 (前年度比 -38.2%)
セグメント利益 0.53億円 (前年度比 -43.0%)
セグメント利益率 84.13% (前年度比 -7.05%)

テナント企業へのアフターサービス等の提供を行った様ですが、前年度割れとなっています。

日本アセットマーケティング株式会社の業績予想・進捗率

売上高 214.00億円 (前年度比 -4.6%、進捗率 51.33%)
営業利益 68.00億円 (前年度比 -14.8%、進捗率 51.34%)
経常利益 68.00億円 (前年度比 -14.6%、進捗率 52.41%)
親会社株主に帰属する当期純利益 47.00億円 (前年度比 -13.4%、進捗率 51.74%)

となっており、比較的堅実な業績予想となっています。
テナントが急激に撤退する、等の影響がなければテナント賃貸事業の収益予想はある程度安定的と思われますので、概ね予想通りに推移するのではないでしょうか。

日本アセットマーケティング株式会社の配当利回り

残念ながら、同社は株式の配当予想はゼロとなっています。
現在、利益剰余金もプラスですし、自己資本比率も70%程度ありますからそろそろ配当してくれても良いのでは・・・と思っているのですが、なかなか配当が出ないですね。待ち遠しいです。

日本アセットマーケティング株式会社の株主優待

同社は株主優待制度を導入していませんので、残念ながら紹介が出来ません。

まとめ

日本アセットマーケティング株式会社は、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス傘下の不動産・テナントの賃貸や管理を行っている企業です。当初はITバブル時代に設立された不動産オークション事業を行う企業でしたが、その後はドン・キホーテの子会社となり、今に至っています。
同社の保有する店舗はドン・キホーテ店舗がほとんどであり、一部物件では老朽化が目立っているところもありますが、収益力は非常に高い企業であり、今後は親子上場解消等でMBOが行われたり、いよいよ配当が開始されるのではないか、と期待しながら保有を継続しています。今後も、末席株主として同社を応援していきたいと思っています。

shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo