ブログをご覧頂き、ありがとうございます。 今回は「アルインコ株式会社 2Q決算」についての記事です。
shousanshouuoは、アルインコ株式会社の末席株主です。
アルインコは、井上鉄工所として1938年にスタートし、その後は枠組み足場や、アルミ製の脚立、工業用無線機器等を製造する事で徐々に事業領域を拡大してきた企業です。近年では、住宅機器関連事業として、エアロバイクの製造なんかも行っており、ちょこちょこと企業買収を行いながら、事業拡大を推し進めている企業です。
本日は、同社の上半期決算がリリースされていました。
早速、内容を確認してみましょう。
売上高 267.14億円 (昨年度比 +6.0％)
営業利益 9.22億円 (昨年度比 -5.5％)
営業利益率 3.45％
経常利益 11.64億円 (昨年度比 +3.6％)
親会社株主に帰属する四半期純利益 7.47億円 (昨年度比 +24.1％)
という結果でした。
上半期末での配当は、20円/株であり、年間の配当予想は40円/株ですので、
配当利回り＝40/1004≒3.98％
と、なかなかの高配当企業です。
通期業績予想は、
売上高 560.30億円 (昨年度比 +5.0％、進捗率 47.68％)
営業利益 29.90億円 (昨年度比 +17.0％、進捗率 30.84％)
経常利益 30.80億円 (昨年度比 +7.2％、進捗率 37.79％)
親会社株主に帰属する当期純利益 20.10億円 (昨年度比 +20.8％、進捗率 37.16％)
と増収増益を見込んでいる様です。
下半期では、利益率をアップさせる必要がありそうですね。
同社のセグメントは
- 建設機材関連事業
- レンタル関連事業
- 住宅機器関連事業
- 電子機器関連事業
の4つに分かれています。
せっかくですので、各セグメント毎の業績も確認してみましょう。
建設機材関連事業
売上高 98.09億円 (昨年度比 +27.9％)
営業利益 8.63億円 (昨年度比 +149.3％)
営業利益率 8.80％
建設用仮設機材の販売や、物流倉庫向けのラック販売等を行っているのですが、新型の足場であるアルバトロスの売れ行きが好調だった様で、売上・セグメント利益ともにアップとなっています。
アルバトロスって、アホウドリの事のはずですがなんだかとっても格好いいネーミングですよね。
レンタル関連事業
売上高 77.81億円 (昨年度比 +5.0％)
営業利益 1.50億円 (昨年度比 +35.1％)
営業利益率 1.93％
建設用の仮設機材を販売だけではなく、レンタルもしているのですね。
決算短信には「イベント向けレンタルは、オリンピック関連の受注によって堅調に推移した」とあります。
会場によっては、座席が仮設スタンドの様になっていたものもありましたので、そういうところでは同社の商品が活躍していたのかもしれません。
ちなみに、同社のレンタル資産(純額)は、41.89億円となっており、昨年度からは5億円以上増加しています。会社の全資産のうちの7.29％程度に相当する金額ですね。
住宅機器関連事業
売上高 73.82億円 (昨年度比 -12.6％)
営業利益 -0.25億円
営業利益率 -0.34％
アルミ製はしごや脚立などの製品は、比較的堅調に売れた様ですが、昨年の巣ごもり需要で過去最高の業績を記録していたフィットネス機器(ルームウォーカー、ランニングマシン、エアロバイクなど)の販売が反動減となった様です。
電子機器関連事業
売上高 17.40億円 (昨年度比 +3.6％)
営業利益 0.47億円 (昨年度は赤字)
営業利益率 2.70％
特定小電力無線や業務用無線機の販売が増加した様です。
防災に対する備えとして、導入が進んだという背景もあるかもしれません。
なお、企業買収によって4,700万円の費用が発生したとありますが、これは8/4にリリースされていた「東電子工業株式会社の株式取得(子会社化)」によるものと思われます。
この会社、プリント基板の試作・量産製造において、最短24時間という短納期を売りにしている企業みたいですね。
同社の下半期ですが、主力の新型足場アルバトロスは、大手建設会社向けの販売開始等を見込んでおり、利益率の高い主力商品が売れる事を期待できそうです。
また、原材料価格の上昇を販売価格へと転嫁する事も期待できそうですので、このまま業績予想は維持するとの事です。
今後もM＆Aの発表があるかもしれません。
引き続き、同社の末席株主として応援を続けようかと思います。
shousanshouuoのブログをご覧頂き、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
shousanshouuo
